12/29/2010

第12回クリスマスコンサート終了

23日第12回クリスマスコンサートが終了した。
平尾リコーダークラブ発足当時から毎年開催しているから、リコーダークラブとしても12年の歴史があることになる。
今回の参加は4団体(演奏順)
ひらお オカリナサークル
リコーダーアンサンブルGクレフ
ピクルス
平尾リコーダークラブ
各団体20分間の制限時間で個性的な楽しい演奏を披露してくれた
平尾リコーダークラブの演奏曲だけ紹介しておきます。
クリスマスメドレー
ホワイトクリスマス  Irving Belrin
Embraceable You   George Gershwin
Someone to Watch Over me  George Gershwin
ゲゲゲの鬼太郎  いずみたく
花祭り  E.P.サルディバール

「ゲゲゲの鬼太郎」はTさんの編曲、ホイッスル」やドロドロマシン、いろいろな打楽器などで雰囲気を盛り上げる、私の「クルムホルンもどき」も参加する。
「花祭り」はチャランゴ、ソプラノリコーダー、サンポーニャ、ケーナ、歌、鍵盤ハーモニカ、バスリコーダー等がソロでつなぐ「継ぎはぎ」構造、少しズッコケたりしたが、演奏者もお客さんも楽しめたのではないかと思う。

プログラムには無かったが、三連のイカロスオカリナによる「ドナウ河のさざなみ」は高音になっても音が無理なく出て、聴きづらくない。しかし演奏は難しそう。

休息時間には恒例のお茶とケーキが楽しめた。演奏会終了後、「こんな楽しい演奏会は初めてです」と声をかけてくださった方がいて嬉しかった。

写真説明
演奏会前の「呼び込み」の屋外演奏、助っ人も加えて低音部を補強した。
休息時間のお茶とケーキ類、毎年ケーキを作ってくださる方が何人かおられるのだ。

12/10/2010

ケーナ改造

通常はアハユの木製ケーナを使用している。音程はほぼ全音域で正確、リコーダーとの合奏に使用できる。
この楽器はエクアドル人のリチャード・コタ氏が「プロフェッショナルケーナだ」と太鼓判を押してくれた楽器なのだが、私にとっては音の立ち上がりが少し悪い。
指孔が大きい上、重量があり全体がすべすべしていて持ちづらいことも影響しているのだろう。
今回「風とケーナのロマンス」の演奏でマルセロ・ペーニャの竹製ケーナを使用してみたくなった。この楽器は購入した当時は全体に音が低すぎて使用できなかったが、徐々に音程を高く出すことが出来るようになり何とか使用できるレベルになったと思うが、いくつかの音はまだ低くそれらを所定の音程に持ち上げるのはまだ難しい、しかしこの楽器の音は少し風音が混じりケーナらしい音色で「風とケーナ・・」にはピッタリのような気がする。よし、思い切って「禁断の楽器改造」をやって見よう。

他のケーナと比較検討した結果、左手人差し指と親指の穴を2.5mm吹き口側に移動することにした。
作業としては指孔を一旦塞ぎ、2.5mm離れた位置に小さな穴をドリルで開け、それを徐々に広げて所定の直径にする。

実際行った作業は
12mmのヒノキの丸棒を指孔に挿入し、接着剤で固定する。丸棒の底面は管の内径を考慮したRで削っておく、接着剤はセメダインスーパーX(透明)を使用
開け直す孔の中心に錐で小さなくぼみを作り、ドリルで2φ程度の下孔を空ける、最初から太い孔をあけると無理な力が加わって竹が割れるおそれがある。
徐々に太いビットに交換し、最終的に8φ程の孔とし、後は木の丸棒に紙やすりを巻きつけて孔を目的の大きさに広げる。
木の丸棒は6φ、8φ、10φ程度揃えておけば良いだろう、紙やすりは200~300番程度が使いやすい。無理をすると竹の表皮をはがしてしまう(私も失敗した)

孔を塞ぐ為に挿入した丸棒が管の内側に出ている場合は、15φの木の丸棒に紙やすりを巻きつけ(両面テープで固定)歌口の方から棒を差し込み慎重に削る。指孔から紙やすりが見えるので、削り具合が確認できる。

音程はかなり改善されたが、孔径はもう少し広げた方がよさそう、また左手中指孔も少し広げた方が良いように思われるが、このまましばらく様子を見てから再加工するつもり。

写真は左手人差し指の孔の変更後の状態を示す、裏側の親指孔も同様に移動してある。横の丸棒は8φと10φ

12/06/2010

Roland R-05 とquanpについて


練習には必ずR-05 を持参しているが小型なので苦にならないし、電池で16時間が保障されているのでAC電源は必要ないのではないか。
先日もリザーブコンサートで録音に使用したが、延々5時間にも及ぶ演奏を録音し、その後一週間以上、通勤電車の中でその録音を聞いているがまだ電池には余裕がありそうだ。これだとiPod のように携帯プレーヤーとしても十分使用可能である。

HRCの練習時にはR-05 にアンプとスピーカーをつないでおき(写真)、演奏を録音してその場ですぐ再生して聴いているが、付属のマイクで十分満足が出来る音質だし何よりも気軽にこんなことが出来てしまうのがすごい。
またWAVEとMP3の同時録音が出来るしWAVE をMP3 に変換することも簡単にできる。
MP3と言えどもmailに添付して送るには大きすぎるが、リコーに"quanp" クオンプと言うサービスがありこれにアップしておけば各自ダウンロードして聴くことが出来るのだ。100MB までなら無償なのが有難い。

練習終了後、録音したMP3のファイルを自宅で聴いてもらうことも簡単に出来てしまうのだ。
ただ全員がパソコンを所有しているわけではないし、ダウンロードや再生などある程度の知識も必要となる、また再生音の質もパソコンに付属しているプーアなスピカーで再生しているなどまだ問題も多いようだ。せめてUSBオーディオインターフェイスと少し良質のヘッドホンがあればかなり良い音で聴くことができるはずだ。

"quanp" クオンプについては下記URLで確認できる
http://www.quanp.com/special/pr/b008/

11/29/2010

第12回昼下がりコンサート終了

今回は練習時間の余裕も少なく演奏者も5人だけだったが、とりあえず終了することが出来た。お客さんも新しい方が何人か来てくださった。

今回のプログラム
埴生の宿-- ビショップ 
TRY IT WITH GERSHWIN --- G.Gershwin
  1.Embraceable You
  2.Summertime
  3.Someone to Watch Over Me
長崎の鐘 -- 古関裕而
遠くへ行きたい--中村八大
長崎の女--- 林伊佐緒
童謡メドレー 
前奏曲1番 -- H.ヴィラ・ロボス
風とケーナのロマンス-- J.Ramirez Torres
Memories of You -- E.Blake
The Entertainer -- S.Joplin

今回私が苦労したのはガーシュインの3曲、女性歌手の歌だがソプラノリコーダーでどこまで雰囲気が出せるか。そっくり真似すれば良いわけではないし、そんなことは無理、さりとて通常に演奏しても面白くない。
風とケーナ・・ではケーナらしい音にする為楽器を変えてみた。通常は木製のケーナを使用しているが、今回は竹製のケーナを使用。
このケーナちょっと音程が悪いので少し改造して使用したが、とりあえず曲の最後まで音を出すことはできた。

埴生の宿  8フィートで演奏
長崎の鐘 、遠くへ行きたい、長崎の女、童謡メドレーなどは Tさん編曲
前奏曲1番  Kさんのギター独奏
Memories of You 、The Entertainer Tさんのクラリネットソロとリコーダー
さすが元プロ奏者だけあって見事な演奏。

次回は2011年1月30日を予定している。

11/21/2010

R-05 の導入

ポータブルレコーダーの検討

近江楽堂の録音ではRoland R-09HR を使用してその便利さに驚いたし現有のFOSTEX VF80 は大型で重い上、最近はHDDを認識しなかったこともあり、データーの取り出しもUSBが使用できずCDRに焼いて取り出さなければならず、ポータブルレコーダーを至急検討することにした。

最近は各社から多くの種類が発表されている。価格は1万円~3.5万円程度
Rolandの R-09HR ,R-05  、YAMAHA のC24,W24、TASCAM DR-100,DR-1 ZOOM H2,H4n その他 KORG、SONY、SANYO、OLYMPUSなどにも魅力的な製品がある。

カタログ上のスペックでは各社それほど違いがあるわけではないと思うし、使い勝手にしても各自使用目的や環境が微妙に異なる為一律に論ずることはできない。
私の場合別途外部マイクで録音する場合もあるのでファンタム電源やXLR入力端子を持つTASCAM DR-100、ZOOM H4nなど気になる存在だけれども、機器が大型になるし、電池使用時の時間も短くなる傾向なのでフットワークに劣ると思われ諦めた。そうなると後は「どんぐりの背比べ」のようなもので結局使ってみなければわからない。
結局身近に使用している例が多いのでRoland社のR-09HR、R-05に的をしぼり比較してみた。
R-09HRの特徴としてはリモコン、チューナー/メトロノーム機能、スピーカー内蔵、編集ソフト付属、
一方R-05 は入力レベルを自動調整するリハーサル機能、日本語表示対応、電池による16時間以上の録音が可能、
AD変換などのデジタル処理部分はほぼ同様と想像できるしアナログ部分にしてもマイクユニットは同じ部品らしい。
価格はサウンドハウスでR-09HR \34800 , R-05 \24900 程度で差は9000円 リモコン、編集ソフト、ACアダプターが付属してこの値段ではむしろ「お買い得感」がある。
しかし結局電池による16時間以上の録音と価格が決め手となりR-05 を選んだ。充電可能なニッケル水素電池を準備すればACアダプターは必要なさそうだしフットワークも良いだろう。
我々の定期演奏会やリザーブコンサートでこのRoland R-05 を使用して録音したので実際の使用感などは別途報告するつもりです。

写真は定期演奏会での録音のようす、外部コンデンサーマイクを使用し小型ミキサーを経由してR-05 のLINE IN に入力している。

11/20/2010

リザーブコンサート終了した。


リザーブコンサートが終了した
11月14日 会場 SDA立川キリスト教会

参加団体が持ち回りで幹事を受け持ち今回で24回目、
今回は「リコーダーコンソート青葉」が幹事団体
参加は23団体、11時開演、終了16時 途中2回の休息をはさんで5時間の長丁場、参加団体が多く、リハーサルの為別会場を用意するなどスタッフの方は大変だったと思う、ご苦労様でした。
我々HRC の曲は
「ふるさと」 岡野貞一 後藤 丹(編)
O Nachber Roland    Samuel Scheidt
10月23日の演奏会が終わって3週間ほど時間が取れたので、少しは集中して練習できたと思う。演奏中はいろいろミスも多かったが、録音を聴いてみるとそれほど目立たない、まずまずの演奏だったのではないか。
「ふるさと」は誰でも知っている名曲だが、編曲がちょっと凝っていて東京では多分初演。
O Nachber Roland  「隣のローランドさん」は各パートに満遍なく難しい場所があり、特にバスパートは難しくてカッコイイ部分がある。
そして各パートがズレズレで進行し最後は十六分音符のダブルタンギングの連続で盛り上って終わる。

特に嬉しかったのは、演奏会終了時にW先生が我々の席まで来て「ふるさと」の編曲は面白い、楽譜を入手できないかとの事、それ以外でもこの編曲について興味を持って声をかけてくださった方が何人か居られたようで、このことを編曲者に伝えたらさぞ喜ぶだろう。

いずれのグループも自分達の独自色を出す工夫をしているのが良くわかる。
リコーダーコンソート青葉 大編成をきちんとまとめて迫力ある演奏
Seiken Bande   415ヴォイスフルートの音色が美しかった。
アンサンブル・アルファ 今回はリコーダーとギター の二重奏 少し練習不足だったかも
La-R いつもながらルネサンスリコーダーの達者な演奏、今回はゲムスホルン3重奏も披露してくれた。
たまの音楽家 コルナミューズを加えた演奏、歌とコルナミューズは良い組み合わせ
Spica テクニックに自信の奏者で構成されたようなグループ、見事な演奏、なぜか昨年も今年もHRCはこのグループの次に演奏する羽目になり
舞台ソデで聴きながら自信を失ってしまう。

他のグループも皆熱演、これだけの成果が当日だけの演奏で消え去ってしまうのは余りにももったいない、著作権上の問題もあるが、録音や映像を記録して残す、あるいは他のリコーダーフエスティバルと記録の交流を図る、これは国内だけではなく海外との交流など出来れば面白いと思うが、如何でしょうか。

写真は「リコーダーコンソート青葉」の演奏

10/30/2010

ジャスミー演奏会


話が前後してしまうが10月16日「ジャスミー」の演奏会を聴いた。
場所は「雑司が谷音楽堂」小さいけれども中々良い会場だ。二階席に陣取ったが残響もリコーダーに適していると思った。
まず会場の配置が凝っていた。
中央に花束、リコーダーを入れるバスケットが2つ、右奥にはバスリコーダーが3本並び、左奥には待機用椅子3脚、グーズネックのマイクがピタリと決まり、そこに美女が3人並べばそれだけで文句の付けようが無いではないか。

演奏曲もこだわりを持って選曲したに違いないし、演奏テクニックも的確でバッハの「あっちもこっちも勝手でしょ」のような曲をサラリとやってしまう。
アフリカ組曲は素晴らしかったし途中の手拍子もバッチリ決まったと思う。同じ細岡師匠の指導を受けながら、我々とどうしてこれだけの違うのだろう。

最後は女性らしく「サウンドオブミュージック」、映画のオープニングを彷彿させるスタート、エーデルワイスはキーが少し高すぎたのか、二階席の男性陣は蛙のようなだみ声で四苦八苦していたが、これはご愛嬌。

あの位置のマイクではどのように録音されたのか、機会があったらぜひ聴いてみたいと思う。

10/25/2010

HRC演奏会終了

23日HRC演奏会終了が終了した。
演奏曲目の解説など書くつもりだったが、最後ぎりぎりまで仕上がらず解説を書く余裕はなかった。演奏会の一ヶ月前ぐらいに全ての曲目を仕上げることが出来ればもっと楽だったのにと思うが、HRCらしいとも言える。

私自身も気が抜けない曲、「ベルガマスカ」「隣人ローランド」「涙のパヴァーヌ」「鳥の鳴き声の模倣によるソナタ」などがあり、その上録音も担当し、更にコントラバスリコーダーのPAも試みることになった。
それなのになんと当日仕事が入ってしまい、午前中に仕事を抜け出して会場に駆けつけるにしても、録音やPAの機材を前日にYさんに託すことになってしまい、当日のリハーサルにも1時間ほど遅刻して他の出演者達に迷惑をかけてしまった。


「ぴぽ」のKさんの司会で進行し、演奏は多少のキズはあるものの途中で空中分解することもなく演奏できた。
プログラム最後のチャランゴ、サンポーニャ、ケーナ、ギター、など全員参加の「花祭り」も何とかまとめることができ、アンコールの「ゲゲゲの鬼太郎」も演奏中お客さんの笑い声など聞こえたので喜んでもらえたと思う。

事後になってしまうが、曲目や録音、PAなどについて別途報告するつもりです。
写真は演奏者の後ろに並べられた楽器やPA装置など、各種打楽器やクラリネット、ギター、スピーカー、リュート、ケーナ、サンポーニャなどが見える。

10/12/2010

平尾リコーダークラブ演奏会

演奏会が迫ってきました。
HRCのH/P でもポスターが掲載されていますが、とりあえず演奏曲目だけでも書いておきます。

第3回平尾リコーダークラブ演奏会
2010年10月23日(土) 
会場 稲城市立 i プラザスタジオ
  (京王線 若葉台駅より徒歩2分)

演奏予定曲目
バスダンス T.Susato
Libesfreud(愛の喜び) F.Kreisler
Sonata 7 Flauti J.H.Schmelzer
ベルガマスカ   S.Scheidt
隣人ローランド S.Scheidt
涙のパバーヌ  J.Dowland
鳥の鳴き声の模倣によるソナタ W.Williams

美空ひばりメドレー
鈴懸の径
サリーガーデン
イエスタデイ
コンドルは飛んでいく
花祭り
アンコールは?

各曲目の説明などは追って掲載するつもりです。

10/02/2010

第11回昼下がりのコンサート終了




1.隣人ローランド
2.バスダンス
3.童謡メドレー
4.コスモス (歌+ギター)
5.旅愁
6.もみじ
7.ギター独奏
8.ギター二重奏
9.枯葉 (クラリネット、ギター、リコーダー)
10.小さい秋みつけた
11.里の秋
アンコール ゲゲゲの鬼太郎

10月23日に定期演奏会を控え、練習時間が取れないまま、前日2時間程度の練習と当日午前中の練習のみ、
演奏会の為練習中の曲や過去に演奏した曲も含めて何とかこなしたが、演奏内容はあまり良くなかった。やはり最低でも3回は練習日を作らないといけない。

私としては「小さい秋見つけた」が雰囲気も含めて表現できたのではないかと思っている。

あと(クルムホルンもどき)がスザートの「バスダンス」でデビューしたこと、音全体にビビリ音が乗って安定していた。
ただお客さんには何の説明もなかったので、「変な音の楽器」に聞こえただけかも知れない。それと「ゲゲゲの鬼太郎」でも編曲者のTさんに請われて加わったが、むしろ音質的にはこちらの方が似合っているような気がする。

9/23/2010

INSPIRON 1300 の修理


DELL ノートPC INSPIRON 1300  の不具合チェックを依頼された。

CDを挿入直後は動作音がしてCDを読み込もうとしているのだが、結局認識できないまま動作が止まってしまう。最初は設定の問題と考えてデバイスマネージャー等をチェックしてみたが問題はなさそう。
診断プログラム(DELL Diagnostics) を走らせて見るとOptical Driveでエラーコードが表示される
結局光学ドライブの不具合と断定、レンズなどクリーニングしてみたがダメ

グーグルで検索してみるとINSPIRON 1300  の光学ドライブを交換する記事が結構ある。ノートPCに装着されているドライブは構造的に弱いのかもしれない。またそれらの記事によるとドライブは規格化されていてメーカーや形番が違ってもSlimline SATA であれば可能との事で、メーカーと型番がいくつか列記してあった。

持ち込まれた INSPIRON 1300 はもう一つ問題があった。Cドライブが満杯状態で動きが取れない、もともと60GBしかないHDD をCドライブ40GBと予備として15GBに分割してあるが、マイドキュメントだけでも20GB以上ありこれがCドライブを圧迫している。HDDを容量の大きなものに交換したい。

DELLのマニアルによると光学ドライブ、HDD、メモリー、無線LANカードなどは本体を分解することなく、裏側のビス1~2本で簡単に取り外せる親切設計。
しかしHDDや光学ドライブの形式などはマニアルのどこにも記述がないのだ。
取り外して確認するとHDD はFUJITSU MHU2060AH  2.5インチ/ATA とあるから2.5インチのIDE タイプ、光学ドライブはSONY CRX880A  CD-R/RW/DVD-ROM  となっている

秋葉原のPC部品店に行ってみるとノートPC用の光学ドライブメカが並んでいる、当初の予定通りSlimline SATA を購入しようと思ったが、ふと疑問がわいた。
HDDがIDE なのに光学ドライブメカがSATA は矛盾ではないか。それにSATAのコネクタ部分は2個に分かれているが、分解したときは1個だったように記憶している。
察するところ製造途中からIDE→SATA の変更があったのではないだろうか、急遽ATAPI のメカに変更することにした。
購入したのは SONY AD-7580A Slimline ATAPI  DVD の書き込みも出来るタイプ。値段は3480円 なおATAPI は IDE と同義らしい。

HDDの交換はOS のXP が特に問題なく動作しているし、クリーンインストールをするとmixi や無線LAN の設定まで含めて大変な時間を要するので
HDDの丸ごとコピー方式で行くことにする。当初引越しソフトがバンドルされたHDDを購入するつもりであったが、SATA ならともかくIDEだと品数も少なく、値段も高い。B社製120GBで1.4万ぐらい、保障も付いて安心かもしれないが慢性金欠病の私にとって高すぎ、HDDのバルク品だと160GBでも5000円以下、HDD丸ごとコピーのフリーソフトもあるが今回はやめておこう、結局HDDはサムソンHM160HC 2.5インチIDE 160GB 4980円、引越しソフト「ハードディスク入れ替え12PRO」3780円それとHDD外付け用ケース780円。

光学ドライブの交換は裏側のビス1本で簡単に取り外しが出来る。小さな取り付け金具を新メカに取り付け、挿入してビス一本締め付けて交換作業終了
PCを立ち上げてみると「新しいハードウエアが見つかりました CD-ROM」の表示が出てあっさり認識、そのままCDを読み込んでくれる。あまりの簡単さにちょっと拍子抜け。フロントベゼルの部分がわずかに引っ込み気味で表面がツライチでないがこれは我慢。

HDD引越し作業の方は、新しいHDDをケースに収めUSBで接続して初期化しておく
後はソフトの指示通りでHDDのコピーが開始される。ただ転送には時間がかかり今回は2時間以上を要した。最後にレジストリの自動転送があり終了。
新旧のHDDを入れ替え起動してみる、DELLの表示の後Windowsが立ち上がらず変な表示が出る「Windowsのxxxxが見つかりません」!なにぃ!
ソフトのマニュアルによればその部分をコピーする・・・等とあったが、ウイルス検出ソフトが転送の邪魔をしたのかもしれない。
転送をやり直すことにした、再度待つこと2時間強、HDDを交換し起動、今度はWindows が立ち上がり、元のデスクトップ画面が現れた。やれやれ
後は手元にあったパーティション・マジックでHDDを三分割し、20GB以上あったマイドキュメントとmailの保存場所をCドライブ以外に移動して完了。

今回の作業は書けばそれだけのことではあるが、グーグルでいろいろ検索したり秋葉原を回ったりしてパソコンオタクの世界を覗いたような気がする。パソコンを部品から組み立てようなどとは思わないが、中古のパソコンを安く入手し改造して使いたいなど考えるようになった。

(写真はINSPIRON 1300の裏面、電池を取り外し、HDDと光学ドライブが見える)

9/12/2010

リコーダー改造クルムホルンもどき

中国の横笛「笛子」(dizi)には息を吹き込む歌口と6つの指孔の中間付近に膜孔と呼ばれる孔があり、ここに笛膜を貼り演奏する。
一般的に笛の音は正弦波に近い澄んだ音がするが、笛膜の振動が加わることでダブルリードを持つ楽器のような表情豊かな音になる。
(笛子の笛膜については別項で解説するつもりです)

スザートの曲は時々プログラムに加えられるが、打楽器などを加えて演奏すると、リコーダーの音色だけでは押され気味になってしまう。クルムホルンやコルナミューズを加えて音色や音量に変化をつけたいのだが、それらの楽器は経費や演奏技術の習得で問題がある。
それならばリコーダーに笛膜を応用すればクルムホルンのような音色が得られるのではないかと考えた訳である。

最初の試作
樹脂製ソプラノリコーダーのラビュームと一番上側の指孔との中間付近に孔をあけた(8X6mmの長円)
笛膜を張り演奏してみたが、音程がすっかり狂ってしまい、音も不安定、原因はこの部分の管の厚さが数ミリあり、管の外側に膜を張る為、内管の容積形状が変ってしまうことが原因と思われる。

試作改造
管の厚さによる容積変化を避ける為、管の厚さ分をヤスリで削り落とした、これに笛膜を貼った状態(写真)
笛膜や接着する阿膠(アージャオ)と呼ばれる膠(にかわの一種)も写っている。音程はかなり改善されたが、笛膜の状態によってはビビリ音にならなかったり極端な場合は音が出なくなったりした。

試作改造その後
膜孔を縮小するとかなり改善されることがわかったので、5mm程度の孔を空けた樹脂の薄板を膜孔に貼つて孔径を縮小しその上に笛膜を貼って使用してみたが何とか使えるレベルにはなったと思う。昨日HRCの練習があったので実際に合奏で使用し、「ソプラノ クルムホルンの音に似ている」などと強弁して何とか使用を認めさせることに成功した。本家の笛子でも笛膜の貼り方はいろいろコツがあるらしいので、更に工夫してより安定した「クルムホルンもどき」を完成させたいと思っている。

8/29/2010

ロンダドール

エクアドルのコタさんの演奏を何回か聴いているうち店番を頼まれたことがあった。ちょっと用があるので店を見ていてくれないかとの事、気軽にOKしたがすぐには戻ってこない。

手持ち無沙汰で照れくさいので、サンポーニャなどいたずらして音を出していたのだが、ケーナでコンドル・・・の「さわりの部分」を演奏してみた。
道行く人達はビックリした顔で眺めている。
私も恥ずかしくなってすぐに吹くのを止めたが、得がたい経験だった。

帰国の前日、最後の演奏を聴きに行った。
彼は展示してある小型のサンポーニャで民謡のような素朴な曲を演奏してくれた。二本の管を同時に吹くことによって和音になり素朴なメロディーに飾りが付くのだ。
「明日帰国するのでこの楽器を購入してくれないか」との事で格安で譲り受けた。
普通のサンポーニャは管が長さの順に並んでいるが、この楽器は列の中に短い管が混じるのでノコギリのようにギザギザであることが特徴である。

調べてみたら「ロンダドール」と呼ばれるエクアドル特有の楽器であることがわかった。通常の音階の配列の途中に和音用の短い管が入り込む為このような特徴的な外観となるのだ。
合奏などには向かないが、屋外などでひょいと取り出して素朴なメロディなど演奏できたらカッコいいだろうなあ。

新百合ヶ丘駅前でケーナの演奏

仕事帰りの夕方、新百合ヶ丘駅の南口に行ってみる。今日もケーナの音が聞こえる。
最近連日この場所でフォルクローレを演奏している男がいるのだ。一人でケーナやサンポーニャを演奏し、時々歌も歌う。コーヒールンバや花祭りのケーナは素晴らしく、コンドル・・のサンポーニャも絶品

その後出会うたびに少し離れた位置で聞いていたのだが、昨日演奏中の彼が手招きして私を近くに呼び寄せ、あなたのために演奏するとのこと。名前はリチャード・コタ エクアドルから来たそうだ。
エクアドルの民謡をケーナ、サンポーニャで演奏したが、ボリビアやペルーに比べると少し物悲しく哀調がある。

私は自分のケーナ(アハユ作、リグナムバイタ)を手渡して試奏を頼むと、しばらくいい音で演奏してから「これはプロフェッショナルケーナだ」と言って戻してくれた。
・・音色は良いが音の立ち上がりが少し悪い楽器と思っていたが、私の演奏技術が未熟なだけだったのだ・・もっと練習しなければ。

写真は私のケーナを演奏するリチャード・コタ

8/22/2010

EDIROL R-09HRによる録音

近江楽堂リコーダー発表会の当日、リハーサルの為午前中に会場に到着した。
チェンバロは所定の位置に運ばれて調律が始まっている。観客用の椅子も既に並べられていた。
最前列の椅子の中央にスタンドに取り付けたEDIROL R-09HR があった。
ACアダプターもちょっと不安定だが壁のコンセントから延長コードを使用してセットしてある。細岡師匠が自分で設置したらしい。

早速声がかかった「KENJIさん録音係やってもらえますか?」
2曲も演奏するしEDIROLは使用した経験が無い。しかし見渡したところ録音を請け負ってくれそうな人物も見当たらない。
仕方ない引き受けるしかないか、EDIROL R-09HRにも興味があるし。
「これが入力の調整ボタン、録音開始はここ、止める時はここ」 と師匠は簡単に言う、マニアルぐらい読みたいが持って来てない。
「ウエイブの16でOKでしょう」、「まあそうですけど・・・」  かなり不安
リミッターの設定など確認する余裕もないので、入力レベルは低めに設定。
演奏会は全部で3部に分かれているので、各部で連続で録音し、部の間の休息時間だけ録音を止めることにした。

演奏が始まると自分も出演するのでバタバタしてしまって、録音機の横で待機する余裕は無いし、そもそも録音席として決めた最前列中央の席も
お客さんに占拠されてしまったので、演奏中の録音レベルチェックも出来ない。途中打楽器を使用したグループもあり録音レベルの心配もあったが、そのまま録音を続けた。
最後に録音データーが記録された小さなSDメモリー・カードを持ち帰った。
USB接続でメモリーカードを開いてみると3つのファイルが番号順に並んでいた。Windows マシン、Macどちらでも読み込み可能。
早速Mac.で読み込み編集作業を行ったがこれは便利だった。
今まではFOSTEX VF80 で録音し、データーはCDRに焼いて取り出し(これが時間がかかる) データーはL/R 別々なファイルになっているので「デュアルモノの読み込み」でMac.に取り込みそれから編集作業をしていたのだが、EDIROL R-09HRではUSB接続で数分で取り込み編集できるのだ。

もっともマルチトラッカーVF80とポータブルレコーダーR-09HRでは目的が異なり、前者は多チャンネルの編集を目的としており後者は手軽なステレオの録音を目指しているのでファイルの扱いも異なっているのだろう、私の場合音楽のステレオ録音をする事が多いのでR-09HRの便利さには驚いてしまった。

これでは早速ポータブルレコーダーの導入を検討しなければならない。
R-09HRは最近はRolandブランドで発売されており、弟分のR-05 も発売された。R-09HRもそのまま販売されるとの事なので、想像するにAD変換を含めたデジタル処理技術は完成の期に達しており、デバイスも然るべきメーカーから供給されているのだろう。異なるのは周辺の機能、チューナーやメトロノーム、リモコンやスピーカーの有無そしてマイクユニットを含むアナログ部分へのコストの配分だろう。
同様のことが他社にも当てはまり
YAMAHAのPOCKETRAK C24/W24 やTASCAMのDR-1,DR-7など魅力的な製品もあり価格と相談しながら検討してみよう。

8/17/2010

リコーダー発表会 終了

8月8日東京オペラシティー近江楽堂
細岡ゆき門下生による 「リコーダー発表会」 

通奏低音 Cem. 矢野薫  Vdg. なかやまはるみ

第一部 (バロックピッチ) マルチェロ、ルイエ、ヘンデル、テレマン、ヴェラチーニ 等のソナタ
第二部 リコーダーアンサンブル
第三部 (モダンピッチ) によるソナタ等

近江楽堂でプロの通奏低音付きとなれば、我々アマチュアにとっては勿体ない程の機会で、出演者達はちょっと緊張しながらも楽しく演奏できたのではないだろうか。

私達HRCは第三部でJ.H.シュメルツァー 6本のリコーダーの為のソナタ を演奏した。
曲全体が金管楽器によるファンファーレのような感じで、練習不足もあるがちょっとリコーダー向きではないような気がする。
通奏低音付きの場合、リコーダー1本で演奏する方が緊張はするが断然楽しめると思った。

更にもう一曲 Kさんのリュートと私のリコーダーで「涙のパヴァーヌ」 
ここしばらくはケーナに手を出すのも控えてリコーダーに集中した成果があったのかもしれない。
演奏中は精神の高揚はあったものの冷静な部分もあり、リュートの音を聴く余裕もあった。途中幾つかの「難所」も何とかクリアできて曲の終盤に近づいたとき「これは上手く行くかもしれない」との思いが頭に浮かんだ一瞬、指がもつれてフレーズを一つ飛ばしてしまった。しかしリズムは崩さず最後のフレーズに突入、最後のリュートの細かい音符を聞きなが何とか終了。
演奏が終わった直後リュートのKさんと顔を見合わせたが満足そうだった。
席に戻ったときHRC代表のYさんの「今までで一番良い演奏だったよ」との言葉が嬉しかった。

最後は」細岡師匠 Cem. 矢野薫さん  Vdg. なかやまはるみさん による講師演奏
D.オルティス パッサメッツオ・モデルノ
G.フレスコバルディ そよ風吹けば 
チェンバロは暴れまくり、ガンバは弓でなく指でコードを弾いているのでフラメンコギターのようだ、細岡師匠は歌とリコーダー
いつもとは違う雰囲気に少しビックリ、数日後にも同じメンバーでライブ演奏するそうだ。

・・・・・・・・

今録音の編集作業をしながら「涙のパヴァーヌ」 を聴いているが、全体に一本調子だし、細かいミスも沢山ある。
しかし名だたるプロ達の演奏に及ぶはずも無く、とりあえず満足としましょう。

写真はオリーブの演奏

8/02/2010

セロ弾きのゴーシュ 2

「印度の虎狩り」は実在の曲か

第六交響曲の他にもう一曲重要な曲がある。「印度の虎狩り」だ
練習を冷かしに来た三毛猫をキリキリ舞させ
楽長に「あんな曲」と言わせ
最後に大喝采を受ける曲

ネコ→トラ→印度の虎狩 とイメージが拡大して行くこの曲名は物語が進行していく上で重要な役割であるが、どうも実在の曲では無いようだ。

YouTube などで調べてみると "Hunting Tigers Out in Indiah"は見つかった。

http://www.youtube.com/watch?v=YxgK9Hj6Mas

しかし聴いてみると「印度の虎狩り」というわざと大げさな曲名をつけて、それを茶化しているような感じで
ゴーシュが演奏した曲とは全く別物であるとの印象である。

また賢治のレコードコレクションの中にもそれらしい曲名は含まれてないようなので、この「印度の虎狩り」と言う曲名は賢治の創作と考えても良いと思われる。
1982年のアニメ映画「セロ弾きのゴーシュ」では「インドの虎狩り」とあと一曲「愉快な馬車屋」は間宮芳生が新たに作曲したそうだ。

8/01/2010

涙のパバーヌ

まだCDが発売される前、LPレコードが全盛だったころ、ハンス・マルティン・リンデ「ブロックフレーテ名曲集」のLPレコードを持っていた。
当時LPレコードは大変高価だったのでそれほど多くのLPを所有していたわけではない。
ヘンデルやテレマンのソナタ、天使のナイチンゲール、グリーンスリーヴスによる夜想曲、などが入っており
特に気に入った曲はリュート伴奏の「涙のパバーヌ」ヴァン・エイク 、リュートはコンラート・ラゴスニッヒとなっていた。

・・・時は流れ、HRCが結成され・・ギターが得意なKさんがリュートを入手した。 しばらくして「合奏しませんか」と楽譜を見せられた、

ジョン・ダウランド(三つの舞曲)
一つの旋律楽器(リコーダー、フルート、ヴァイオリン)とギター(リュート)のための(コンラート・ラゴスニック編) 日本ショット社 1981年

この中の一曲が「涙のパバーヌ」 旋律楽器のパート譜にはハンス・マルティン・リンデの名前もある
まさにレコードの演奏そのものの楽譜ではないか!

Kさんがこの楽譜を入手したのは80年代で、当時ギターを演奏していたKさんはリコーダーとの合奏を目指していたわけではなく、偶然入手したのでその後ずっと本棚に眠ったままになっていたらしい。

「昼下がりのコンサート」などで合奏したのだが、近江楽堂で演奏しないかと細岡師匠から声がかかった。
最初は気後れしていたが、こんな機会は滅多に無いことなので、思い切って受けることにしたのだ。

多くのリコーダー愛好家の前でこの曲を演奏することは、かなり勇気を必要とするが、
8月8日の演奏会まであと一週間、「セロ弾きのゴーシュ」に成るのは無理としても、気持ちだけでも、そのつもりで演奏に臨みたいと思っている。

写真は、LPをコピーしたCDと「涙のパバーヌ」の楽譜

7/24/2010

セロ弾きのゴーシュ 1

宮沢賢治が好きで時々思い出したように本棚から引っ張り出して読んだりしている。ハンドルネームの"KENJI" も実は彼から借用しているのだ。(もったいなくも)

賢治自身はチェロを所有し熱心に練習したが、演奏技術はなかなか進歩しなかった。
当時教則本もほとんど無く、花巻では手ほどきをしてくれる先生などいなかったので、上京して交響楽団のメンバーに「三日間でセロの手ほどきをしてくれ」などと無理を言って実際にレッスンを受けたこともあるらしい。

彼のオーケストラでの演奏経験は無いはずで
チェロの腕前にしても花巻の音楽環境にしても極めて乏しかったはずだが、上京した折、オーケストラの練習を見学し貪欲に吸収したのだろう、「セロ引きのゴーシュ」のオーケストラの練習風景は的確である。

ゴーシュの住んでいた町には活動写真館付きとはいえ第六交響曲を演奏するプロの楽団があり、金沓鍛冶や砂糖屋の丁稚の寄り集まり(つまりアマチュアの楽団)まであるらしいのだ。

さて第六交響曲とは誰の作品だろう有力な候補は
ベートーヴェン 第六交響曲 「田園」
チャイコフスキー 第六交響曲 「悲愴」
マーラー 第六交響曲 ・・・・・・
交響曲を作曲した作曲家は数多くいるし、ほとんど6曲以上作曲しているから候補は無限にあるわけだが、当時賢治が所有していたSPレコードのリストの中にベートーベン「田園」があるのでこれが最有力だろう。
しかし「セロ弾きのゴーシュ」や彼の残した文献などからは特定はできないそうだ。

ゴーシュが楽長から痛めつけられている間、他の楽員は「気の毒さうにして、わざと自分の譜をのぞき込んだり、自分の楽器をはじいて見たりしてゐます」・・・このあたり妙にリアルだと思いませんか?

続く・・・

7/11/2010

リグナムバイタ

所有するアハユの木製ケーナ、購入するとき材質の名前を確認しなかった、
ローズウッドの仲間ではないかと思っていたが、このほどリグナムバイタと判明

重量はズシリと重く170g 、竹製のケーナが85g 程度だから2倍の重さである

比重は1.28 、黒檀(1.09)、ローズウッド(1.04)に比べてもはるかに重い
木材の硬さとしては黒檀やローズウッドに劣るかもしれないが、強度は上回りそう、昔は船舶のスクリューシャフトの軸受けとして使われたとの事でズシリとしたその重さは武器にも使用できそう、もしケーナ練習中に賊に襲われたとしてもこれで十分渡り合えるかもしれない。
試しに水を張った「風呂おけ」に落としてみるとバチャンと簡単に底に沈んでしまった。
竹製のケーナに比べて音の鳴りがイマイチだったのだが、最近は慣れてきたのか高音も比較的良く鳴るようになった。
音程が良いのでリコーダーと合奏することが多い私にとっては大切な一本となっている。

「リグナムバイタ」はラテン語で"生命の木"を意味するそうで、樹液が万病に効くとされて、名づけられたらしい。
写真はアルトリコーダー(ローズウッド 竹山)と並べたケーナ(リグナムバイタ アハユ)

6/27/2010

第9回昼下がりコンサート終了

6月27日昼下がりコンサート終了した
第一回目が昨年の6月だそうですから一年が経過し 今回で9回目となりました。

最初のころは一ヶ月ほど前から練習を重ねて演奏会に臨んだのですが
今回は曲目が決定して楽譜をもらったのがなんと演奏会の3日前
木曜の夜の練習と土曜の午後練習後は当日のリハーサルだけ
演奏内容は別としてやっていることはプロ並み

ミスもあったが、何とか格好だけはついた感じ
度胸が付いたと言うより、ズーズーしくなっただけかも知れない

プログラムは
七つの水仙・・・・L.ヘイズ&F.モスリー
真夜中のギター・・・河村利夫
あなたの心に・・・・都倉俊一
若者たち・・・・佐藤勝
この広い野原いっぱい・・・・森山良子
コンドルは飛んでゆく・・・ダニエル.A.ロブレス
花祭り・・・・E.サルディバル
昴・・・・・・谷村新司
神田川・・・・南こうせつ
スターダスト・・・・ホギー.カーマイケル
美空ひばりメドレー・・・・高梨征治編曲
青い山脈・・・服部良一

今回ケーナの演奏は
恒例の「花祭り」 かなり慣れてきたけれども最後の部分の高音がかすれてしまった
「美空ひばりメドレー」のリンゴ追分では少し余裕が出来た
「コンドル・・・」はリコーダー用の楽譜を使用、前半はケーナで、後半はアルトリコーダーで演奏
一般的な「コンドル・・」と調が異なるのでケーナでは難しかった

「昴」「神田川」「スターダスト」はTさんのクラリネットソロ、私はアルトリコーダーで対応したが
練習量が少なく、リズムに乗り切れず、苦戦した。

次回は7月25日の予定

6/12/2010

ロビーコンサート終了



6月12日中央文化センターロビーコンサート(稲城)が終了しました。
曲目は5月の「つどい」演奏会で使用した曲を一部入れ替えて使用

1.青い山脈
2.美空ひばりメドレー
3.ふるさと
4.アリアNo3
5.アベ・ベルムコルプス
6.イエスタデー
7.サリーガーデン
8.花祭り
9.白い渚のブルース(Strangers on the Shore)
10.テネシーワルツ
11.鈴懸の径
12.浪路はるかに
アンコールとして鈴懸の径

会場の響きも良好、直前には別室で全曲を「おさらい」出来て、落ち着いて演奏に臨む事が出来ました。
曲目も日本の歌、クラッシックの名曲、ビートルズ、アイルランド民謡、南米フォルクローレなどいろいろあり
楽器もリコーダーだけではなく、クラリネット、ケーナ、ボンボ、チャランゴ、ギター、各種パーカッションなど多彩でした。
お客さんには楽しんでもらえたと思います。

私は今回リコーダーのほかケーナも演奏、
音がちゃんと出るか心配でしたが、何とかなったようです。
リコーダーからケーナに持ち替えたときすぐに音が出ないことがあるのです。
特に今回美空ひばりメドレーでは
アルトでスタート「港町13番地」、次にケーナで「リンゴ追分」、最後にソプラノで「東京キッド」
間は2小節ほどしかないので、切り替えが大変、楽器の持ち替えや指使いの変化だけではなく
呼吸法や構え方も違うので気持ちを瞬時に切り替えなければならない。
必死で「リンゴ追分」を演奏したあとソプラノに戻るのが難しかった。

写真は「鈴懸の径」の演奏中
Tさんがクラリネット、私がソプラニーノ
会場はロビーなので雑音もあったが、絵画が展示され明るく雰囲気も良い。

5/29/2010

ガークライン



Kung社のガークラインを一本所有している
今は生産していないがClassicaシリーズのgrenadilla製
ソプラノリコーダーより1オクターブ高いので長さはほぼ半分
指孔の間隔が狭いので指を立ててつまむような感じで楽器を保持しないと指が互いにぶつかってしまう。
めったに出番は無いのだが、リコーダーオーケストラで使用する曲を検討しているので練習しておかなくては。
運指も一応「バロック式」を名乗っているが一部異なるので付属していた運指表を載せておきます。

「アウロス」の」トヤマ楽器よりクライネソプラニーノリコーダーの名称で樹脂製の楽器が製造されているが、
クライネ(独語)、ソプラニーノ(伊語)、リコーダー(英語)と国際色豊かな命名ですね。

一般的にはガークライン(GARKLEIN)と呼んでいるがこれは独語で
GAR 「更に」 KLEIN「小さい」 の意味と思う。

久しぶりにKung社のHP を見たら
日本のリコーダー製作家 Yukiko Yaita がKung社 のチームに加わり新しいソプラニーノリコーダーを作ったとある
ステラで演奏していた矢板由希子さんだ。リコーダーの製作に関わっているとは聞いていたが、Kung社だったのだ。

http://www.kueng-blockfloeten.ch/en/news/dokumente/SinoSUPERIO_copy.php

パワフルで甘い音だそうだ、機会があったらその楽器を演奏してみたい

4/05/2010

フレンドシップコンサートの録音





録音は今回も私が担当した。
演奏、録音、編集、マスタリングを兼ねることは時間も神経も使うが得ることも多い

録音機材は
マイク RODE NT5 2本
録音機 FOSTEX デジタルマルチトラッカー VF80
昨年と同じだが前回は遠慮してマイクスタンドを2階にセットして結果が良くなかったので今回は2列目中央の座席の位置にマイクスタンドを立てORTF方式のマイクセッテイングとした。
確かに中央で目障りではあるのだが最初からビシリと立てておけば演奏者や観客にも納得してもらえるようだ。

リハーサルでのレベル合わせなどあるので朝一の9時には会場に入り、真っ先にマイクをセッテイングしたまでは良かったが録音機VF80 の表示が少しおかしい「ハードディスクが見つかりません」 なにい! 慌ててスイッチのON/OFF を繰り返したりACコードを抜いたり
ゆすったりしたけれど事態は好転せず。15分ほどジタバタした後 、責任者のKさんに録音はダメかも知れないことを報告した。(脂汗)
自分達のリハーサルが迫っているので一旦復旧作業を中止し、リハーサル終了後VF80を裏返してHDDが取り付けてあると思われる辺りの底板をバシバシ叩き,両手を合わせて神にお願いしてからスイッチをONしたら 立ち上がった! 以後怖くてOFFできないので夕方まで連続運転となった。

演奏は休息をはさんで3部に分かれているので、各部ごとにプログラムを作り、休息時にプログラムを切り替えることにより3分割したデータが得られる。
あまり巨大な連続データーを作ると扱いも大変だしトラブルの原因になってしまう。
録音レベルは高めにビシリと取れれば良いのだが、付きっ切りで録音出来ないしリハーサルでもレベルのチェックはほとんど出来なかった。
リコーダーの場合ダイナミックレンジはそれほど広くないしグループの違いによる差も比較的小さいのでちょっと抑え目程度で何とかなるのだが、
打楽器やピアノなどの異種楽器、手拍子などは注意しなければならない。今回はレベルメーターの目視とヘッドホンで決定し最後まで変更しなかった。

翌日 VF80は全く問題なく動作し1部2部3部とも各2枚ずつ計6枚のCDRでデーターを取り出すことが出来た。これを編集ソフトPEAKが入れてあるMac,で読み込み
編集作業を行う。編集作業の内容については別項で書くつもりだが昨夜4枚のマスターCDRに仕上げることが出来た。
今回の録音は編集中の音を部員に聴いてもらったがかなり好評で、各楽器の音がリアルでかつ場内の雰囲気も捉えているとのこと
やはりワンポイント録音の場合マイクスタンドを立てる位置が決定的に大切となる。

マイクに入ってくる音を演奏者から直接マイクに入る音を「直接音」、場内に反射しながら空間に満たされている音を「間接音」とすれば
直接音はリアルではあるが、マイク位置が離れると急速に音量が低下していく、一方 間接音は場内の残響分でマイク位置が変わってもそれほど音量は影響を受けない
従って適切な位置にマイクを設定すると「直接音」と「間接音」がちょうど良くブレンドされるわけだ。
今回の録音では太田さんの演奏中の息遣いも聞こえるが、楽器の音色も潤いがあると思う。
今週末には頒布用CD も完成するはずなので、ぜひ感想など聞かせてもらえるとありがたい。

VF80 が立ち上がらなかった件だが、記憶をたどると過去にも一回HDDを認識しなかったことがあったのを思い出した。
それはちょうど1年前、この同じ会場で起こったのだ。そのときは比較的短時間で復旧したし、その後は何の問題もなく動作していたのでそのことは忘れてしまっていた。
HDD自体が老朽化し動作が鈍くなってきていると考えるのが常識だが、同じ会場で2度も連続して問題が起きたことを考えるとあるいは会場のAC電源に問題がある可能性も浮上する。電圧が低いとかフイルターのようなものが挿入されているとか・・・ まだ結論は出ていない。

写真はマイクセッテイングの様子とマイクスタンド直下に置いたVF80



3/19/2010

フレンドシップコンサート終了


13日フレンドシップコンサートが終わった。
今回は6回目、年々内容が充実してくるようだ。
書きたいことは山のようにあるが、まずは自分達の演奏

我がHRC の演奏は一曲目 Step Stately A Suite of English Dances 立ち上がりは不安定だったが、後半の曲になると徐々に調子が上がってくる
二曲目Ave Rejina Coelorm ポリフォニーの宗教曲で一度落ちると戻るのが難しい、今回も落ちたパートがあったが奇跡的に復帰できて何とか同時に終わることが出来た。
どちらのも曲まだ未消化の部分がある
三曲目は「鈴懸の路」 クラリネットとリコーダーの組み合わせは珍しいがTさんの見事なクラリネットに刺激されてギターのKさんコントラバス(リコーダー)のYさんも好演
マラカスもピタリと決まり会場内からは手拍子ももらった。盛大な拍手で終了。「終わり良ければ全て良し」・・3曲とも上手くできたような気がするから不思議。

今回の最大の事件は大田光子さんの演奏ではないか
「ファエンツァ写本」より モテット  作者不詳
デュエット 11番、12番  G.B.ヴィヴィアーニ
「新しい9つのソナタ」より 第4番 TWV40:141 G.P.テレマン

一曲目「ファエンツァ写本」より モテット では細岡師匠が旋律を演奏し大田さんが自在に装飾を付けていく。
リコーダーを大きく動かしながらの演奏は「テクニック云々」をはるかに超えたレベルで迫ってくる。ハメルンの笛吹きもかくやと思わせるような響き
それはヴィヴィアーニでもテレマンでもそれは自在に発揮され私はあっけに取られ演奏する太田さんを見つめ続けた。

譜面台に置いた台紙は美しい模様があり二本の房が下がっている。なるほど演奏で勝負する人はこんなところにも気を使うのか・・・
ふと気がつくと使用している譜面台は私の譜面台らしい、やっぱり間違いない。私もスタッフの一人として自分の譜面台を供出していたのだ。
それを太田さんが使用している・・・他人から見ればつまらぬことかもしれないが、私には自慢したくなるようなうれしい出来事であった。

ところがそれだけでは終わらなかった。楽器や録音機材などを片付け、少し遅れて打ち上げ会の会場に到着してみると、私の席は太田さんの隣という栄誉だったのだが、後日改めて書く予定。

写真はリコーダーアンサンブル・「ぴぽ」Kさん撮影

3/05/2010

第6回昼下がりコンサート 終了


2月の最終日曜日、恒例の昼下がりコンサートが行われました

プログラム
・Down by Sally Gardens アイルランド民謡 リコーダー四重奏
・ゴッドファーザーより愛のテーマ ニーノロータ ギター二重奏
・ベッサメムーチョ  C.ベラスケス ギター二重奏
・風の丘 久石 譲  ギター二重奏
・涙のパヴァーヌ J.ダウランド アルトリコーダー リュート
・白い恋人たち フランシス レイ アルトリコーダー ギター
・早春賦 中田章 ケーナ ギター リコーダー四重奏
・ふゆのメドレー 高梨征治編曲 リコーダー合奏
・エンターテイナー S.ジョブリン クラリネット ギター パーカッション
・サントワマミー S.アダモ  クラリネット ギター パーカッション
・サンブルサンバ L.ヒリング リコーダー四重奏 パーカッション

リコーダー以外の楽器もずいぶん増えてきたようです
私としては完璧ではないにしろリコーダーで「涙のパヴァーヌ」が演奏できたこと
ケーナが日本の歌などをじっくり感情をこめて演奏するにも適した楽器であることを理解でき、「早春賦」を演奏してみたこと。
この2曲に取り組んだことでリコーダーとケーナのそれぞれの特徴を実感できたことが大きな収穫でした。

さて峠を一つ越えるといよいよ「フレンドシプコンサート」が迫って来ています。
我がHRC も曲を差し替えたりしましたが、最終的に
Step Stately arr James Carey
1.Mr Beveridge's Maggot.
2.Jenny Pluck Pears.
3.Shrewsbury Lasses.
4.Nonesuch.
Ave Regina coelorum. Secunda pars. Tomas Luis Victoria
最後に一曲 曲名は伏せておきます

それと全体合奏の曲が決まったようです
Doun by the sally gardens アイルランド民謡
マタイ受難曲の中で何回か合唱されるコラール
楽譜は当日受付で配られるはずです。

2/27/2010

PVC(塩ビ管)ケーナ


ケーナを練習し始めたころ、音程に悩まされ、自分でケーナを作るしかないと考えたことがあったが、演奏技術が未熟なまま自分に合わせたケーナを作ることは良くないのではないかと思いなおし、自作は凍結していた。

ところがその"凍結"を解除するような事件があったのだ。
最近リコーダーで知り合った仲間とケーナの練習会を始めたのだが、その集まりに「箱バスで紹介したBINGOさん」が試作した3本のケーナを持参された。
水道管(塩ビ管)で試作したとのことだったがリコーダーも製作してしまう彼の手にかかると実によく鳴るケーナに仕上がっている。
見た目は水道管なのだが、低音はアハユ木管とそれほど違わない音色と音程、その上高音はむしろ出しやすい。
手に持った感触は水道管そのものであまり良くないが、楽器としての性能は十分に備わっているように思われた。
BINGOさんは気前よく一本ずつプレゼントしてくれた。

こうなると先の「ケーナ製作凍結」の決意がぐらつき始めてしまう、なんせ材料費が安く加工しやすい
「ケーナを自作すべきかどうか、それが問題だ」など数日間ハムレットをやっていたのだ。
職場で足元にパイプが一本転がっているのを発見。手にとって見ると塩ビ管で外径26mm内径20mm BINGOさんが使用した塩ビ管と同寸法
長さも40cmで標準的なケーナより2cm 程長いだけ。正に塩ビ管ケーナの材料そのものではないか!なんでこんなところに転がっていたのだろう?
ひょっとして"神様の思し召し"かもしれない。ありがたく押し頂いて自宅に持ち帰った。

写真は上から
アハユ作 木管ケーナ
BINGOさん製作 塩ビ管ケーナ
神様から頂いた塩ビ管ケーナの材料

2/15/2010

涙のパバーヌ


Kさんが演奏しているのはリュート。昨日の練習時に撮影した。
月末「ポーポーの木」で行われる演奏会に私とKさんでダウランドの「涙のパバーヌ」を演奏する予定なのでその練習のためリュートを持ってきてもらったのだ。
楽譜はコンラート・ラゴスニックとハンス・マルティン・リンデの編曲
たっぷり練習できると思ったが、他の練習も入ってしまい、2回程度しか合奏できず、かなり残念。

この曲は数年前にも一度挑戦したのだが、ぼろぼろに崩れて文字通り「涙」のパバーヌになってしまった。
今回はリベンジのつもりだが、早くもその「もくろみ」は狂いそうだ。暗譜で演奏できるくらい、練習すればよいのだが、あと2週間ほどに迫っている。
HRCの練習日は週2回あり多いと思うが、他の演奏会(フレンドシップ)もあり、時間があまり取れないのではないか。

昨日に続き本日も朝からHRC練習、10時より細岡師匠のレッスン、フレンドシップの曲を差し替えたので、その曲を2時間おさらい。
12時に練習を終わり、リコオケ(Ricco Suono)に参加している3人と細岡師匠でリコオケの練習会場へ車で移動、途中コンビニで昼食を仕入れ、リコオケの練習開始は1時、夕方まで練習、・・・・ 個人的な練習をする時間がほとんど取れないのが困ります。

2/05/2010

第6回フレンドシップコンサート


第6回フレンドシップコンサートが開催されます。このコンサートは、HRCが結成以来毎年開いているクリスマスコンサートへの参加団体が増えて手狭になった為リコーダー演奏を分離独立させてスタートしました。毎年開催し今年で6回目となります。
参加団体も今回は14グループとなり、プロのゲスト奏者も我々の細岡ゆき師匠のほか太田光子さんを迎えることが決まっています。
演奏会まであと5週間、各グループは演奏の仕上げにかかっているのではないでしょうか。


14のアマチュアリコーダーアンサンブルが集い、正統派あり、個性派ありの楽しいリコーダー・コンサート♪

<日時> 2010年3月13日 (土) 開場12:00 開演12:15
*17:45 終演予定

<場所> 稲城中央文化センターホール

京王稲城駅 徒歩7,8分

<入場料> 無料

<参加グループ>
オリーブ
ジャスミー
Gクレフ
ソラシドの会
チエル・アルコ
ピクルス
ぴぽ
平尾リコーダークラブ
モックなでしこ
モンテ・ビアンコ
Ricco Suono
Palrec
他1団体

<ゲスト演奏>
太田光子、細岡ゆき

*当日は、お客様を含めた全体合奏も行いますので、ご来場の際は、リコーダーをお持ち下さい。

1/02/2010

レイモン・テブノー ケーナとフォルクローレのラテンアメリカ曲集







レイモン・テブノー著 ケーナとフォルクローレのラテンアメリカ曲集 1979ペルーで発行

70年代ペルーやボリビアで活躍した二人のスイス人ケーナ奏者レイモン・テブノーとヒルベルト・ファブレのうちレイモン・テブノー著の曲集を入手した。まだ詳細には目を通してないが概略を報告する。

1979年ペルーで発行され著者はレイモン・テブノー
ケーナとフォルクローレの説明
彼自身の小伝
彼のオリジナルのテブノーケーナの説明
ケーナのソロや2重奏の楽譜20曲

説明文はスペイン語、英語、仏語、独語の4ヶ国語
20曲の楽譜の中に「コンドルは飛んでいく」「花祭り」の2曲を含んでいる。

小伝によれば1942年スイスに生まれ8歳でジャーマンフルートを学び始め、12歳ごろヨーロッパ公演を行ったペルーの歌手イマ・スマックの影響を受ける
1960年ラテンアメリカのグループを作り、1967年にはトリオ"LOS QUETZALES" を結成
1972年ペルーに居を定めペルー女性と結婚2児をもうける、ペルーにおける彼の最初のグループ"Conjunto MACHU PICCHU" を結成
1973年彼の最初のLP をペルーRCAで作成・・・・・

KENJI註 ジャーマンフルートとは当時既に主流になっていたベーム式ではなくフラウト・トラベルソなどと同じキーの少ない楽器

南米の音楽とケーナに魅せられ飛び込んでいったレイモン・テブノー。
ヨーロッパの合理性とテクニックを持ち込み当時形成されつつあったニューフォルクローレに大きな影響を与えたはずである。
4ヶ国語で発行された、この曲集は彼の自信とケーナの素晴らしさを世界に表明した一冊であると思う。