4/28/2012

Tさん編曲の楽譜




HRCのプログラムには、青い山脈、美空ひばりメドレー、鈴懸の径、・・・・の様な曲が混じっているが、これは全部Tさんの編曲なのだ。
本来ならTさんの経歴を紹介したいのだが、ご本人の希望によって差し止められているので、残念ながら書くことが出来ない。 
        
一般の人たちの前で演奏する場合、ルネサンスやバロックの曲だけでは、なかなか親しみを持ってもらうことが難しい、しかし上記の様なポピュラーな曲を加える事によってぐっと親近感が増すと思う。    

 HRCの練習の終わり近くなると、こんな曲を作ってみました。とTさんが楽譜を配り、みんなでざっと合わせてみる。一回でOKとなる場合もあるが、不具合があれば、その場で楽譜を直したり場合によっては持ち帰って直してもらう。最初の頃はぎこちない部分もあったが、最近はコツをつかんだらしく、リコーダー合奏に適した編曲になってきたと思う。     
新しい編曲が次々と出来てくるので、ほぼ月一回のペースで「昼下がりのコンサート」や老人ホームでの演奏をこなす事ができるのだ。   

先日のフレンドシップコンサートの懇親会でも楽譜があれば演奏して見たい、との要望があり、Tさんも喜んで楽譜がを提供してくれる事になった。とりあえず楽譜が揃っている3曲を準備した。  どの曲もHRCで演奏済みの曲でありパートもHRC用に5声部になっているが、それぞれのグループに合わせて工夫して演奏して下さい。マラカスなどの打楽器なども加えると面白さが倍加すると思います。

著作権が残っている可能性がある楽譜を無制限に公開することは出来ないので、私宛にmailを下さればPDFで送ります。

リコーダー合奏用楽譜

<青い山脈> ( ソプラノ、アルト1、アルト2、テナー、バス  )
永遠の青春歌、歌詞カードがあれば若い人でも歌える。
 作詞:西條八十  作曲:服部良一

<山小舎の灯> ( ソプラノ、アルト1、アルト2、テナー、バス  )
昭和22年NHKのラジオ歌謡として発表された
作詞作曲:米山正夫

<一杯のコーヒーから> ( ソプラノ、アルト1、アルト2、テナー、バス  )
唱和14年コロムビアレコードより発売された歌
作詞:藤浦洸 作曲:服部良一

 曲目は順次追加して行く予定です。

4/08/2012

フレンドシップCD編集





フレンドシップコンサートのCDを編集し必用枚数を焼き増ししたので、現在発送手配中と思う。

 CDの編集作業を書いておきます。特別な事をしているわけではなく、目新しい事は何もない普通の作業です。録音については別に書いてみる予定です。

録音はRoland R-05で三つのファイルに分割して録音してある。 (wav 16bit/44.1kHz)         
それぞれのファイルのサイズはほぼ1GBある。あまり大きなサイズにすると後処理が大変だったりするのでこのくらいが適当なのだ。編集して余分な部分を削れば、ほぼCD1枚分のサイズとなるはずだ。  
これをMacに入れてPeakという編集ソフトで加工する。かなり古いMacでPeakのバージョンも古いのだが、(Power Mac G4,Mac OS X10.2.8,Peak4.1)  使い慣れたこのソフトが手放せない。
またR-05 からデーターをMacに取り込む場合USB経由で取り込む、MacにもUSB端子があるが、古いUSBなのだろう、スピードが遅くて時間がかかる、でも仕方ないか、以前のHDD録音の時はCDに焼いてデーターを取り出していたのだから。またPeak の場合、 AIFF,WAVE,等各種の形式でに対応している、今回はWAVE で処理を行う。 
   
写真は加工途中のPeak の画面である。水平方向が時間軸で縦方向が振幅を表している。  
表示波形はフレンドシップコンサートの三分割ファイルの一番最初、NHK文化センター町田教室からヴィア・モンテビアンコまで6グループ約21トラック分が表示されている。

編集作業
 1GBのファイルに20曲程度の曲数があるのでそれぞれの曲の出だしと終わりの部分にマーカー(白色の矢印)を入れる。
実際の作業としては、音を聞きながら、時間軸を拡大したり縮小したりしてマーカーの位置決め、打ち込んで行く。時間軸の拡大や縮小、マーカーの打ち込み、は全てキーボードのショートカットで行うことができるので便利だ。もちろんオーディオの再生、コピー、カット、ペースト、削除等も全てキーボードで操作できる。

編集作業中の音は、ヘッドホンで聞く事になるが直接PCにつなぐとノイズが乗ったりして決していい音ではなく、疲れてしまう、ぜひUSBオーディオインターフェイスを使用して欲しい、編集作業時だけでなく、YoutubeやiTune等、いい音で楽しく聞けますよ。最初からパソコンに付属しているデジタル→アナログ変換やヘッドホン出力用のアンプなどは付録で付いているような物で決していい音は望めない。

 写真では拍手等の不要な部分は削除してある。  下側がRチャンネル、上側がLチャンネルのステレオ録音。
マーカーの位置決めはこのままでは出来ないので、水平方向の時間軸をうんと拡大し、音を聞きながらマーカーの位置を決めて行く。解説、拍手、演奏等、波形にそれぞれ特徴があるので見当がつけやすい。この画面のでは27本のマーカーがついている。(下側の写真は出だし部分の時間軸を拡大した)


このマーカーに従い、入れ替え時間や拍手などの不要な部分を削除して行く。マーカーの位置は曲の始まりと終わりにぴったりの位置ではなく、数秒間の余裕を持たせて置く、前の部分5秒後ろ3秒程度そしてこの部分にフェードイン、フエードアウトをかける。場内には常に低いレベルの騒音が存在しているので、全くの無音状態から突然曲がスタートすると、違和感がある。マーカーの位置は後から変更出来る  

 また録音時にレベルオーバーしないよう、安全を見込んで6〜7割程度のレベルで録音設定されているので、ノーマライズ処理(注1)をして、最大値のレベルが95%程度になるようにする。このように処理を行うと、リコーダー3本による演奏と20本の合奏も同じような音量になってしまうが、これは今回のCDの性格上 からきている結果であって、全体を通して聴くアルバムの様な編集であれば曲のレベルは細かく調整される必要があるだろう。 内容によってはコンプレッサー処理も有効だが、今回は使用していない。 またイコライザーや超低音域のカットも今回のマスタリング作業では行っていない。

 本来なら次にマーカーに従ってリージョンを決め、Jam形式で書き出し、マスターCDを作るのだが、外付けCD-ROMドライブが使い込みすぎたせいか、動作が不安定になっており、エラーが頻発するようになったため、使用を諦め、Windows マシンにデーターを移して焼き付けを行った。この場合ファイルはAIFF ではなくWAVE である

この場合 、ファイルはトラックごとにあらかじめ切り分けておかなければならない。トラックが多いので、混乱しないように、番号を振ったわかりやすいファイルネームが必用だ。トラックをコピーして neroやRxio の様なCD製作用のソフトにデーターを入れる。
ここでJamであれば、再度各トラックを聞く事も出来るし曲間の時間も変更できるのだが、簡易書き込みソフトではそれが出来ないので先ほどの番号を付けたファイルネームが大切になるのだ。私もそれでも不注意でミスしてしまい、痛い目に会ってしまった。  

焼き上がればこれがマスターCDとなる。これをCDプレイヤーでチェックする。トラックをは正常に表示されるか、曲間の時間は適正か、などをチェックして問題なければこれを焼きましする。HDD上にイメージを作り、それにもとずいて焼く方式が早くて確実だ。それと言い遅れたが、PC内蔵のオプチカルドライブは使用せず。外付けのCD-ROMドライブを使用することが肝要だ。

盤面への印刷
マジックインクなどで適当に書いて置くと 、後で内容がわからなくなってしまうので、演奏会名や日付、演奏団体等しっかり印刷しておけば、後でもう一度聞きたくなった時簡単に見つけることができる出来るだろう。CDケースのジャケット等作れば良いのだが、手間を省くため、盤面に印刷しただけで、薄型透明ケースに収めた。  

(注1) ノーマライズ処理
指定された範囲の中で音量のピークを検出して、そのピークが歪む直前まで全体をかさ上げする。これを自動的に行ってくれる処理。  従って曲中の音の強弱の関係はそのままに、また最大音量時も歪む事なく全体の音量を上げることができる出来る。