12/30/2009

「花祭り」の歌詞


一人でピアノの前で歌わされた小学校での歌のテスト以来、人前では決して歌うまいと心に誓ったのだった。
そのため付き合いでやむなく「カラオケ」などに行くことがあっても、決して歌ったことは無かった。

「花祭り」を演奏するにあたり途中で変化をつける為、歌を入れることにしたのだ
歌詞がわからない為 ラ ララッ ラ ラー とチャランゴ、ギター、ボンボ、ケーナの男4人がだみ声揃えて歌う段取りだ。
ところが肝心の場所にいったら誰も声を出さないのでケーナ担当の私だけが必死に声を振り絞る羽目になってしまった。
演奏が終わって私の「カラオケ」嫌いを知っている方が笑いながら「KENJIさんの歌う声を始めて聞きましたよ」だって・・・

今回は2回目なので急遽3日前にカタカナ歌詞を用意したのだが、スペイン語歌詞は早口言葉のようにまくし立てないと追いつかない、結局間に合わないのでラ ララッ ラ ラー でいくことに決め、女性部員が声を出してくれて、お客さんも手拍子をしてくれた。
ケーナの音も前回より安定していたからまずまずだった。
せっかく用意したカタカナ歌詞はいつか使いたいと思うが、とりあえず書きとめておく。歌手によって歌詞の細部が違う場合もあるようだ
一つのメロディーに歌詞は一つで後は繰り返しなどの組み合わせが違うようだが、単純な構造なのですぐにわかると思う
写真は今回使用したボンボ、ヤギの毛皮? が張ってあるので鈍くドスドスと響く

「花祭り」 エル ウマウアケーニョ

ジェガンド エスタエル カルナバール
ケブラ デーニョ ミーチョリーター

ジェガンド エスタエル カルナバール
ケブラ デーニョ ミーチョリーター

フィエスタデ ラーケ ブラダ ウマウア/ケーニョ
パーラ カンター
エルケ チャランゴイ ボンボ カルナバー/リート 
パーラ ゴンサー

ケブラデニョー ウマウアケーニートー
ケブラデニョー ウマウアケーニートー

フィエスタ デ ラーケ ブラダ ウマウア/ケーニョ
パーラ カンター
エルケ チャランゴイ ボンボ カルナーバ/リート 
パーラ ゴンサー

ジェガンド エスタエル カルナバール
ケブラ デーニョ ミーチョリーター

ジェガンド エスタエル カルナバール
ケブラ デーニョ ミーチョリーター

フィエスタデ ラーケ ブラダ ウマウア/ケーニョ
パーラ カンター
エルケ チャランゴイ ボンボ カルナバー/リート 
パーラ ゴンサー

<日本語訳>
El Humahuaqueno
Llegando esta el carnaval quebradeno, ni cholita.
谷間にカーニバルが来たよ 娘さん
Fiesta de la quebrada humahuaqueno para cantar.
ウマウァケ谷の人達が歌う お祭りだ
Erke, charango y bombo carnavalito para gonzar.
カルナバリートを楽しむ、エルケ(楽器の名称)チャランゴとボンボ
Quebradeno Humahuaquenito
ウマウァケ谷(愛しの)

花祭り その2

12/27/2009

新装「アンデスの家」ボリビア





新装開店した「アンデスの家」ボリビアに行ってみた。吉祥寺にあった店を小平駅前に移転したとのこと。駅からすぐ近くで迷わず見つけることが出来た。
店内は以前より広くチャランゴやケーナが展示されているため選びやすくなった。
ケーナを幾つか試奏させてもらったが、
以前あまり感じなかった楽器の個性の違い(アハユの木管など)も感じることが出来た。
楽器が見やすくなったのと、私自身の演奏能力が前回より僅かに向上したためかも知れない。
魅力的に思われる楽器もあったが、今でも2本のケーナで迷っているし(マルセロ・ペーニャとアハユ木管)
さらに1本増えたら迷いは更に増すに違いない。
福岡さんも「テクニックが未熟なのに楽器のせいにしてあれこれ楽器を取り替えるのは良くない」とのアドバイスもあり
結局新規購入は見送ることにした。

60年代後半からプロ奏者達によって従来の伝統的な音楽からネオフォルクローレとして洗練されていく中でケーナも材質が葦から竹、更に硬木へ、構造もより太く、指孔は大きく変化していき、太管ボリビア運指となるわけだが、

福岡さんはこの間の改良はアハユなどが中心となり試行錯誤の結果として生まれたのではないかと言っておられたが
私はドイツ運指のリコーダーの影響があると思う。

アルトリコーダーはF管(指孔を全部塞ぐとFの音)と呼ばれているが、右手小指まで使用するのでこれを上げたまま使用しないと考えれば最低音がGとなり標準的なG管ケーナとほぼ同じ運指となるのだ。

当時多くのケーナ奏者がヨーロッパへ渡り、また南米音楽に興味を持った多くのヨーロッパ人が南米へ行き、両者の交流の中でケーナが改良されていったことを思えばリコーダーの影響も十分可能性があるのではないか。福岡さんは当時ペルーやボリビアで活動していたケーナ奏者レイモン・テブノーとヒルベルト・ファブレを教えてくれたがこの2人のスイス人が大きな役割を演じた可能性は十分ありうる。今後もう少し調べてみよう。
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12/26/2009

クリスマスコンサート終了



今年最後の演奏会「クリスマスコンサート」が終了した。
平尾リコーダークラブの発足から毎年開いてきた演奏会だが今回で11回目とのこと、
今回はリコーダーアンサンブル「Gクレフ」やオカリナグループも出演し それぞれ特徴のある演奏を披露してくれた。
HRCの演奏もリコーダー合奏だけではなく ギター二重奏やクラリネットで「鈴懸の径」、ケーナ、チャランゴ、ギター、ボンボによる「花祭り」など
お客さんにも楽しんでもらえたと思う

三重のオカリナ(オカリナが三個合体している)による独奏もあった。音域も広がるし二つの音(重音)も出せる。
しかし「オカリナは単純で素朴な方が良い」と思うのは私の勝手な感想だろうか

クラリネット「鈴懸の径」はリコーダーとリズムマシン付き・・さすが元プロ
「花祭り」は原語の歌詞(スペイン語)で歌ってもらおうと3日前にカタカナ歌詞と日本語訳を作ったが難しくて間に合わなかった。
ラララーと歌ってもらったがそれなりに盛り上がったようだ。雰囲気は出たと思う。

ケーキは協力者がいて、毎回作ってもらっている。手抜きなどしていないのでプロ以上の価値がある。

駅前などで屋外演奏をやりたかったのだが、なかなか実現しないかった、しかし今回は「呼び込み」と言う大義名分があったので「ジングルベル」一曲だけだったが男性陣による屋外演奏が実現した。

写真は
開演前に「呼び込み」で屋外演奏する男性陣 (GクレフMさん提供)
休憩時間に提供されたケーキ類

12/19/2009

BINGOさんの箱バス


リザーブコンサートや多摩の音楽家第2回コンサートでお目にかかった「箱バス」を話題にしたい。

「箱バス」とは、リコーダーは通常円筒形をしているが、これを板を張り合わせて断面を4角形で作成したバスリコーダーのことを言う。
旋盤等で大型のリコーダーを作成するのは材料も加工する機械も大型となり大変なことなのだが、板を張り合わせて組み立てる構造はそれらの問題を軽減できる。
有名なのはペッツォルト氏設計の「箱バス」だろう、これは時々見かける
http://www.lazarsearlymusic.com/Paetzold-Recorders/paetzold_recorders.htm

ドルメッチ社でもミレニアムシリーズとして「箱バス」を作っている
http://www.dolmetsch.com/millennium.htm

今回話題にするのはBINGOさん作成の「箱バス」である。上記2回の演奏会でも十分に役割を果たしていたように思える。
BINGOさんの製作サイト
http://blog.zaq.ne.jp/bw3476/category/11/
この楽器のすごいところは指孔の位置にある。
ペッツォルトもドルメッチも指孔は小型のリコーダーと同じ比率で管上に分布しているため、直接塞ぐ指孔は1個しかなく他の指孔はキーメカニズムを利用している。
ところがBINGOさんの楽器は右手も左手も3本の指で直接指孔を塞ぐことが出来ることなのだ。
音響学的に考えてもその様なことは不可能に思えるが、ルネサンスの古楽器にそれを実現している不思議な楽器が現存し、それを「箱バス」として再現したのがこの楽器なのだ。再現と言っても単なるコピーではなく、内部断面積の管理や構造を緻密に設計し、その実現のため各種の独創的なアイデアを盛り込んでいる。演奏会のとき身近に拝見させてもらったが、木工加工や金属加工の精度は高く、また楽器以外にも楽器ケースや運搬キャリアに固定するロープに至るまで慎重な配慮が行き届いているのを見て、舌を巻いてしまった。

「手づくり楽器アイデアコンテスト」に出場され残念ながら上位3位以内には選ばれなかったようだが
これはコンテストの趣旨とは必ずしも一致していなかった為で、楽器の内容、工作精度から見ればピカイチであったことは言うまでもない。
審査員達に十分楽器の内容が理解されなかったのではないだろうか。リコーダーにバスやコントラバスリコーダーが存在しそれが合奏でどれだけ威力を発揮するか、理解できる審査員は多分存在しなかったろうと思われる。ただ楽器は十分に迫力があったようで読売地方版に写真が掲載された。

「第5回全国手づくり楽器アイデアコンテスト」読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20091213-OYT8T00066.htm

ただ記事でも「コントラバス」となっており「リコーダー」の文字が無い、書いた記者もリコーダーであることを理解していなかったように思える。

製作者のBINGOさんは「画期的?なアイデアを思いついたので、2号機を作り、大賞目指してリベンジしたいと考えています」とのことなので大いに楽しみである。

12/13/2009

リコーダーオーケストラ Ricco Suono 演奏会終了


リコーダーオーケストラに所属していることは触れたことがあるが(10月31日)
昨日演奏会が終わった。

普段HRC での演奏は自由気ままに演奏させてもらっているが
同じパートを複数で演奏するオーケストラではそうは行かない。

倍音成分をあまり含まないリコーダーの音は、正確な音程で重ね合わされたときは純正律のオルガンのような響きが得られるが、少しでも音程を外すと著しく干渉し合ってとんでもない不協和音を発生してしまう。

私の場合、ソプラノリコーダーを担当する曲が多かったので最後まで音程には悩まされた。
J.ラブルダの曲では3本のソプラノが同一パートを演奏したがこれが大変だった。
5本以上だと少しの音程はずれは吸収されてしまうらしいのだが、3本は最悪らしい
音程を修正しようと思っても2つの音が鳴っていてどちらに合わせればよいか判断が出来ないのだ。
長い音符なら修正も可能だが、早いフレーズなどでは出たとこ勝負で場合によっては悲惨なことになる。
さらに今回は楽器のメーカーもM社T社Y社とそれぞれ異なり特性も微妙に違うのだ。
私も音程に悩み、チューナーを手放せなかったが、さらに練習の終盤で楽器をT社からY社へと変更した。結果が改善されたかは録音を確認するまではわからない。聴きに来てくれたHRCの部員から「いつものKENJIさんらしくない萎縮した演奏だった」と言われたが、それだけ神経を使っていたのだ。

いつもの自由な演奏とは異なる制約の多い世界に触れたわけだが、これもリコーダーの世界の一つでもあるわけだし、得たものも少なくなかった。最後まで諦めずにキビシク指導してくださった細岡師匠はご苦労様でした。

Ricco Suono 演奏会 
2009年12月12日 成城ホール 

演奏曲目は
第7旋法による8声のカンツォン G.ガブリエリ
8声のカンッオン”ラ・フォッカーラ C.ブラミエリ
第1旋法による10声のカンツォン G.ガブリエリ
合奏協奏曲 op6-8”クリスマス協奏曲” A.コレルリ
クリスマス組曲   J.ラブルダ
田舎の休暇     J.ラブルダ

ゲスト リコーダーアンサンブル ”パレック”の演奏
パレック(Palrec) はリコーダーのプロの卵達の集団でテクニックは抜群、見事な演奏は好評だった
5声の舞曲とエア より   A.ホルボーン
バレー組曲「くるみ割り人形」 より P.チャイコフスキー

写真はRicco Suono 練習風景

12/01/2009

ベーム式クラリネット



昼下がりコンサートで演奏されたTさんのクラリネットはビユッフェ・クランポン社のベーム式クラリネットだ。私も中学生のころクラリネットに関わったことがあり当時はキーの少ない「アルバート式」クラリネットも存在していた。
最近、クラリネットはベーム式と呼ばれているが、ベーム式フルートの機構と全く異なることに気がついた。
「ベーム式とは違うのではないか」

私のベーム式フルートの認識は
(従来のフルートは先細りの円錐管に、伝統的な配置の小さな指孔を有していた)のを音響学的に再設計し直し、円筒管の内径に匹敵するほどの大きさの指孔を12個開けて、それを10本の指でコントロールできるようなメカニズムを取り付けた楽器。

この認識でベーム式クラリネットを眺めると、フルートのような大きな指孔は持たず、むしろ伝統的な指孔を有し、旧タイプのアルバート式などとそれほど差異は無いように思われる。
では何で「ベーム式」と呼ぶのだろう?
この疑問には下記の本が答えてくれた。

「木管楽器とその歴史」(アンソニー・ベインズ著、奥田恵二訳)
以下引用 P140 クラリネットの機構
ベーム式クラリネット・・・この型を生み出す契機となったのは1832年のリング機構をもったベームの円錐フルートで、1843年当時パリのコンセルヴァトワールの教授であったクローゼがビユッフェという製造家と共同で作り上げた。この型は現在・・・標準型になっている。・・・引用終わり

なるほど了解
最終的なベーム式フルートではなく、それに至る途中の「ベーム式」フルートを参考にしているわけだ。

(写真はTさん所有のクラリネット)

11/29/2009

第4回「昼下がりコンサート」



第四回目の「昼下がりコンサート」が終わった。
今回は他のコンサートもあり、これだけに練習のエネルギーを集中できなかった。
私も12月にあと3回出演する予定だし、さらに多く抱えている部員もいる。

今回の特徴としてリコーダー以外の楽器を多く使用したこと
ケーナやギターは従来も使用したが、今回はサンポーニャとクラリネットがデビューした。

サンポーニャはKさんの演奏でギター(Yさん)、ケーナ(私)、との合奏で「ダニーボーイ」
3人とも完璧とはいえない技術の上、練習が直前の一回だけだったので迷走気味の演奏
ケーナも「ダニーボーイ」の最高音"E"の音が かすれて出なかった。
本来なら"pp"で決めたいところだが、演奏技術が未熟なので仕方のないところ。
サンポーニャは裏方に徹してケーナの下を演奏してもらった。

クラリネットのTさんの演奏は完璧、さすが元プロ
「鈴懸けの径」「Stranger on The Shore白いなぎさのブルース」の二曲
クラリネットの音も迫力があり、リコーダーで合いの手を入れるのもエネルギーが必要
この二曲はプログラムの最後を飾り、大拍手でアンコールにもう一度「鈴懸けの径」

「終わり良ければ全て良し」で少し貧弱だったプログラムも悪くなかったように思えるから不思議。
Tさんには時々クラリネットの演奏を、お願いしよう。

11/25/2009

たまの音楽家 第2回コンサート


先週のリザーブコンサートと同じ会場のSDA立川キリスト教会へ足を運んだ
この団体の演奏会は聴く価値が十分あるのだ。

各団員の演奏レベルが高い上に、音楽を演奏することには誰にも負けない程好きな人たちが集合したような団体だからだ。
リコーダーを演奏するだけではなく、コルネットやチェンバロ、パイプオルガンもこなす団員がいたり、さらにはチェンバロを組み立てたり、コントラバスリコーダーを自作してしまう団員までいるのだ。

曲目は中世-ルネサンス-バロックを選んでいるが、安易に定番の曲を選ぶことなく、自分達で見つけた曲を十分に咀嚼して演奏していると思われる。
効果的な打楽器の使用もそのことの証拠だろう。
特に歌手のソプラノを加えたリコーダー合奏によるルネサンス歌曲は美しく楽しめた。

アンコールにはオッフェンバックの「天国と地獄」 プログラム内容とは絶妙の対比で出演者達も楽しそうに演奏し、場内も盛り上がる。
演奏が終わり立ち上がった団員の満足そうな顔が印象的であった。
次回も楽しませてください。

写真はアンコールの演奏

11/22/2009

リザーブコンサート終了


リザーブコンサートが終了した。(11月15日)
このコンサートの特徴は演奏レベルが高い上に内容が多彩であること。
今回で23回目とのことで歴史も古く、幹事団体が毎年持ち回りの自主運営
我が「平尾リコーダークラブ」HRC は第16回から参加し、幹事団体も務めたことがある。

特定の先生の「おさらい会」だと内容が同一になる傾向があるが
この演奏会は全くその様な心配は要らない。
今回は出演が20団体で演奏開始が12時、終演が16時30分の長丁場だが少しも退屈することが無い。

20人以上のリコーダーオーケストラがあると思えば、二人だけのリコーダーとチェロの二重奏もある。
ルネサンスリコーダーを使用する団体、難しい現代曲を見事に決めるグループ
ポピュラーな曲を見事なアレンジで聴かせるグループなど
今回も期待通りそれぞれの団体の特徴を生かした演奏が楽しめた。

我がHRC もそれなりの特色を出せたのではないかと思う。

一曲目はシャイトの「ベルガマスカ」 この曲は各パートがズレズレで動くため我々にとって十分に難曲だった。
何とか最後まで演奏できた時 Yさんが「ヨッシャ、出来た」と声を出したのが観客席でも聞こえたそうだが、他の部員も同じような心境だった。

二曲目はビリー・ヴォーン楽団のSail Along Silvery Moon「浪路はるかに」 五人の奏者に加えて、リズムマシンを使用してみた。
(マシンの内容は、アンプの改造、リズムマシン、フットスイッチなどこのBlog でも取り上げている)
演奏者の後ろに置かれたスピーカーのリズムに乗って演奏が始まると、観客席から小さな「どよめき」が聞こえ、
曲の最後に Tさんによる指揮のパフォーマンスがあると拍手が起きた。

完璧な演奏ではなかったが、楽しんで演奏していることが判ってもらえたようだ。

写真は「浪路はるかに」 の演奏中、中央後ろに見えるのはリズムマシン
(Gクレフ Mさん提供)

11/07/2009

演奏の録音


演奏会が迫ってきたので、録音して演奏のチェックをしてみた。
録音するとなると本番ではないのに結構緊張してしまう。
ベルガマスカは
最初の録音では、途中で落ちたりパート間でズレが起きてしまった。この時期にこれではマズイ、2回目以降はかなり安定してくるが、本番は最初の一回で勝負である。やり直しは出来ないのだ。各パートのバランスや細かい表現までは修正が間に合わないかも知れない。
ビリー・ヴォーンは
まずまずの出来か。あまり細かいことは気にせず、楽しく演奏できれば良いと思う。
本番まであと1週間、2回の練習しかない。

写真はマイクと録音機、アンプ、スピーカーなど
マイクは RODE NT-5  
小編成なのでマイクはXY方式にセッテイング、マイクを平行に交差させるため片側に木製のスペーサーを使用してみた。

録音はFOSTEX マルチトラッカー VF80
ファンタム電源があるのでコンデンサーマイクを使用するときは便利

その他 小型プリメインアンプとスピーカー

11/04/2009

リザーブコンサート


第23回 リザーブコンサート
11月15日(日) 立川Seventh-Day 教会

年末まで出演予定の演奏会が4回あるが一番迫っているのがこれ
今回で23回目だから歴史のある演奏会だ。

参加団体が20あるため演奏持ち時間は12分、今回私たちは男性だけ5人で出演する。

演奏曲は
シャイトのベルガマスカ 
この曲は我々の細岡ゆき師匠が仲間と"ステラ"を結成したとき作ったCD「お試しステラ」に入っていた。
10年ほど前,我々HRC結成当時いつかはこんな曲を演奏したいと、あこがれていた曲の一つである。ステラには及ばないが、とりあえず演奏できるようになりました。

もう一曲は
ビリー・ヴォーン楽団の有名な曲、 曲名はとりあえずヒミツ
これは男性5人+打楽器奏者、
打楽器奏者は人間ではなく、リズムマシンMRT-3とアンプ、スピーカー、フットスイッチを組み合わせた自動マシン。写真はこれらの機器をセットするための箱、古い棚板が余っていたので、それを再利用して作成したが、半日を要してしまった。
ちょっと歪んで見えるが、広角レンズの為で実際は歪んでいる訳ではない。セットが完了したら、このBlogで報告するつもり、

リズムマシンMRT-3、アンプ、フットスイッチは既にこのBlogで紹介してある。
ヒミツの曲名も、実はちょっとだけ紹介してある。

11/01/2009

N,H,フレッチャー、他  管楽器の材質は音質に無関係

先にコルトマン博士の
"Effect of Material on Flute Tone Quality" J.W.Coltman(1971)
「フルートの音質への材質の影響」を紹介した。(2009/9/13)
<概略>
銀、銅、木(グラナデリ)で3種類のキーの無いフルートを作り
(歌口の部分は同寸法のプラスチック製を使用)
多くのリスナー(フルートのスキル有、スキル無しを含む)に音を判定させたところ
「音質とレスポンスの容易さは3種類の材料の間に違いは認められなかった」と結論している。

材料により音色が変わるとする楽器製作者や演奏家達と、材料は無関係であるとする音響学者との論争は昔から続いているようで,一向にらちが開かないように思われる。

音響学者の意見の例としては
「楽器の物理学」N,H,フレッチャー、T,D,ロッシング[著] 岸憲史 他[訳]
木管楽器は内部の空気が振動するのだから管の材質は無関係であるとする主張をしている。

<以下引用>
22.2 管楽器の材質
弦楽器と打楽器については材料の性質が決定的に重要であるという点で異論は無いが管楽器の場合にも同じことが言えるかどうかについてはずっと議論の的になっている・・・・
・・・しかし管壁の材料はすべて空気よりもはるかに熱容量(音響インピーダンスの誤訳?KENJI)が大きいので、これだけの理由では材質による違いを説明できない・・・・にも関わらず、壁の材質が異なれば振る舞いにも違いがあるという主張の大部分は機械的な効果の議論に基づいている。・・・・・製作者と演奏者は材質が違えば同じ楽器の間でははっきりとわかる程の音質の違いがあると主張するが物理的な分析はそれが錯覚であることを示唆している。・・・
・・・管楽器を作るときに選ばれる材質は、実際は音響学的な検討によるのではなくて、むしろ作りやすさ、安定性、感じ、および見た目を考慮して決められている・・・

22.3.4 木管楽器
木管楽器を作るのに良い木は、個々の楽器によってかなり異なる。
管壁の音響インピーダンスは気柱に比べてきわめて大きいために、またその大きさはどんな場合でも木材の他の性質よりも壁の厚さによって決まるために、木材の弾性的性質と損失特性を問題にすることは見当違いである <引用終了>

以上が引用であるが音響学者の一般的な意見を代表すると思われる。

10/31/2009

リコーダーオーケストラ Ricco Suono 演奏会


リコーダーオーケストラ Ricco Suono 演奏会のチラシ原稿が出来たので紹介します。

日時 12月12日(土) 開場18:30 開演19:00
場所 成城ホール TEL 03 (3482) 1313
入場無料

ゲストリコーダーアンサンブル Palrec
(詳細はチラシを御覧下さい)

演奏会までまだ1ヵ月以上ありますが、全員集合しての練習回数はあと数回しかないのです。
12月なのでA.コレッリのクリスマス協奏曲やJ.ラブルダのクリスマス組曲も演奏します。

時間の都合がつく方はぜひ聴きに来てください。

10/18/2009

篠笛


多摩川にケーナを練習するつもりで行ってみたら、篠笛を練習している方がいた。
お祭りに使用する篠笛はかなり鋭い音だが、このときはしっとりと響いていた「しめやか」と表現するのだろうか。
楽譜は和紙で出来た割と大きな和とじになっていて、数字が縦書きになっていた。

そばで聞くと決して大きな音でないのだが、かなり離れても音の成分は少し変わるがピーヒャラ鳴っているのはよく聞き取れる。
篠笛の音の魅力はピーヒャラの「ヒャ」の部分にあるような気がする。

楽器は細く繊細な感じで、管の内側は漆が塗ってあるようであった。

演奏していた曲は「花かげ」 ネットで確認したら下記の歌詞であった。

十五夜お月さま ひとりぼち
桜吹雪の 花かげに
花嫁すがたの おねえさま
くるま にゆられて ゆきました

結婚が現代のように華やかではなく、当時の女性に課せられた「定め」のように聞こえる。

篠笛もケーナやリコーダーとは異質の世界を持っているようだ。

10/13/2009

ケーナの運指


リコーダー仲間のTさんから昔のケーナ運指表を見せてもらった。(写真)
1972年ごろ南米エクアドルあるいはペルーに行ったとき(ボリビアではない)
ケーナを購入したときに付いてきた「運指表」だそうだ。そのときのケーナはどこかへ紛れてしまったが運指表は偶然見つかったとのこと。

スペイン語?は読めないのだが運指表を眺めてみるとこれは現在ボリビア式と呼ばれている運指とほぼ一致する。
ケーナの運指ははアルゼンチン式、旧ボリビア式、それに現代の新ボリビア式があるといわれているが、
1972年に隣国(エクアドルorペルー) で新ボリビア式の楽器が売られていたことになる。
アンデスの家「ボリビア」の福岡さんも1973年ごろからボリビア式楽器が増え始めたといっておられたが、それと符合するようだ。

写真の運指表の左側に4曲の楽譜?(ドレミ)が書いてある。
最初の曲は「花祭り」 2曲目は「コンドルは飛んでゆく」 この2曲は日本でも良く知られているが
現地でも有名なのだろう、ちなみにサイモン&ガーファンクルが「コンドルは飛んで行く」をヒットさせたのは1970年だそうだ。

10/12/2009

リコーダーオーケストラ "Ricco Suono"

いくつかの団体の有志が集まって練習を重ねてきたリコーダーオーケストラ(指導 細岡ゆき)
私も途中から加えてもらっているが、最近名称が決まった。
"Ricco Suono" イタリア語で「豊かな響き」の意味だそうだ。

最初は"Ricco Suone" 「利口そうね」 などと喜んでいたのだが、
イタリア語に詳しい人に確認したら Suoneは間違いでSuonoが正しいとのこと

Ricco Suono(リッコ スゥオーノ)に訂正された
パレックの若い方達にもゲストとして加わってもらい総勢21名
男性は我々HRC から参加している3名のみ、残りは全員女性
リコーダーはなぜか圧倒的に女性が多い。

これだけリコーダーが集まると「音合わせ」が大変
曲中のカデンツでは音程やバランスで細岡師匠の細かい指示が飛ぶがなかなか指示通りには行かない。
各自が自分の楽器の癖を把握した上で音程音量をコントロールしなければならない。
「豊かな響き」を実現する「道のり」は大変なのだ
G.ガブリエリ A.コレッリ などの曲を練習しているが演奏会も近づき、そろそろ追い込みの時期になってきた。

演奏会 
日時 2009年12月12日(土)
開場 18:30 開演 19:00

場所 成城ホール(東京都世田谷区成城 6-2-1)
小田急線・成城学園前駅下車 徒歩4分
入場料 無料(全席自由)

なお
ゲスト リコーダーアンサンブル "Palec"の演奏も予定されている。

10/03/2009

4人でケーナ


先日のHRC木曜自由練習の日、早めに会場に行き、一人でケーナを練習していた。
しばらくして来たYさんもケーナを貸してくれとのことなので予備のケーナを渡すと熱心に音を出し始めた。
そこへKさんも来て自分のケーナを取り出し、吹き始めた。
最後に来たTさんは戸惑いながら、バスリコーダーなど組み立てて音を出し始めたが、
ケーナの勢いに押されたのかケーナを借りて試し吹き、結局この日集まることになっていた男性4名全員がケーナを練習する光景が実現してしまった。
演奏技術はまだまだなのだが、「リコーダー吹き」にとってケーナは魅力ある楽器なのだろう。
「クリスマス演奏会ではケーナ4重奏をやろう」などの勇ましい意見も飛び出したりした。

ケーナを練習しているうちに、終了時間になってしまい、結局リコーダーは取り出さないまま、この日の練習は終わってしまった。
HRC(平尾リコーダークラブ) 改め HQC(平尾ケーナクラブ) と改名しなければならない。

写真はケーナの歌口部分、作者によって微妙な違いがある。写真では見えないが裏側の削りもそれぞれ異なっている。

9/26/2009

4本目のケーナ


アハユ作 木製ケーナ

ケーナのデビューもとりあえず果たし、ある程度音が出ると(まだ下手なのだが)もう少し別な音色もほしくなった。「ケナーチョ」と呼ばれる大型のケーナはD管でテナーリコーダーにほぼ近い、低音の魅力的な音色が出るような気がして、吹いてみたくなった。

アンデスの家「ボリビア」に行ってみた。ここは楽器数も豊富だけれども家主の福岡さんがいろいろ楽器の話をしてくださるのが楽しいのだ。
「ケーナの音色は奏者の声が音に変わって出て行く感じで、同じ楽器でも人によって音が違う、性格まで音に影響しますね」などと思わず納得してしまう。

何本かのケナーチョを試奏したのだが、大型な為指孔を塞ぐのが難しい上、音も簡単には出ない。ケーナもまだマスターしていないのに早すぎるか、などと考えていたら、木製のケーナが目に留まった。
前回「重くて鳴りにくい」と敬遠したアハユ作の楽器だ。

手に取ってみるとズシリと重く、表面がすべすべしているので持ちにくい
音は控えめで鳴りは良くない、しかし音色はフルートに近く雑音分が少ない、音程はかなり正確なようだ。

「私のようにリコーダーなどと一緒に合奏する機会が多い場合は必要な楽器かも知れない」と考え、ケナーチョ購入を止めて、木製ケーナを購入することにした。何本か吹き比べたが、楽器によるバラつきは非常に少ないと感じた。

竹や葦は形状が千差万別なので、楽器によるバラつきも多い(それが魅力かもしれない)が、木は大型の機械で削り出すので形状が一定しているためだろう。
音程のバラつきは形状に関係すると思うが、音色や鳴りは材質に関係していると思われる。竹製のケーナは80g程度だが、このアハユ木製は160g 以上ある。

前回購入したマルセロ・ペーニャ作 (竹製) と比較してみる

マルセロ・ペーニャ作 (竹製) 
楽器が軽く構えやすい、音が出やすく簡単に高音まで駆け上がれる、音程にバラつきがあるのでコントロールしなければならず習熟に時間が必要かも
音色はハスキーがかった(風音も混じる)まさにケーナの音

アハユ作 (木製) 
重くて滑りやすいので構えにくい、音がこもったように先のほうで鳴る感じ、音程に関しては優秀でコントロールに苦労しなくても比較的正確な音程が出しやすい。
音は比較的澄んだ音、私には少し高音が出しづらい。

吹いて楽しいのはマルセロ・ペーニャ作 だが私のようにリコーダーと合奏したりする環境ではアハユ作 となるだろうか。
これは今後私自身の演奏技術向上でも変わっていくと思う。

昼下がりのコンサート終了


昼下がりのコンサート終了

喫茶店での小規模な演奏会、今回で3回目となります
リコーダークラブとして通常の練習のほかに有志によるこのような演奏会を持つことは、人に聴いてもらう機会が増え、練習に張りを持たせることになりますが、目標をはっきりさせておかないと本来のクラブの活動と摩擦を生じてしまう可能性もあります。

最初の曲「小さい秋見つけた」 最初部分アルトのソロ最後のA/B♭のトリルを失敗してしまった、右手小指一本を動かすのだが、足部管取り付け位置の微妙なずれがあったりして、小指の孔が完全にふさがらないとAがうわずってしまうのだ。
3回目なので選曲や演出にも慣れてきたのだろう、楽しんでもらえたと思う。
「この気何の木気になる木」「北国の春」「星の界」「スコットランドの釣鐘草」「里の秋」「故郷の空」
「アルハンブラの思い出」「おいらは鳥刺し」「なんとすばらしい音だ」「埴生の宿」「ハワイアンウェディングソング」「茶色の小瓶」「花祭り」「浪路はるかに」

今回私の最大の課題はケーナデビューを果たすこと
私だけではなく他の部員もそれぞれリコーダーをチャランゴ、ギター、ボンボに持ち替えての演奏。
ケーナの音も途中でかすれてしまったが、何とか持ち直し、最後まで演奏できた。
演奏内容より曲の勢いで聴かせるしか無かったが、これが案外うけたようだ。

リズムマシンZoom MRT-3による自動パーカッション演奏を付けた「浪路はるかに」と手動演奏による「茶色の小瓶」は演奏者、観客双方の評判が良かった。

次回(第4回)は11/29 を予定している

9/22/2009

多摩川の河原で練習


多摩川にケーナと洞箫を持ち込んで練習した。
リコーダーよりもケーナや洞箫が多摩川に似合う気がする。
最初は響きを考慮して橋の下で練習したけれど、釣り人が数人、それに通行人もいる。
誰からも文句は出なかったけれど、やはり遠慮してしまう。

少し離れた位置に移動した、背の高い草が生えていて、1m幅ぐらいの通路が川岸まで通じている場所
そこだと人目からは遮断され回りを気にしなくてもよい。
草に音が吸収され橋の下のような反射音も無いが、音は思ったほど悪くなかった。

ケーナと洞箫を交互に練習した。自由に曲想を付けたりして興が乗ってきたのだろう
いつもの自分より少し上手くなったような気がする。結局2時間ほど吹きまくってしまった。
アイルランド民謡のDown by The Salley Gardens や Danny boy など

最初は気が付かなかったのだが慣れてくると水の中に小魚が群れて泳いでいるのがわかった。
30cm を超える鯉が通る、亀も浮かんでくる、時々水面に魚が飛び跳ねる。
水面には連なったイトトンボやシオカラトンボ、ギンヤンマ
川の中州には白鷺がエサをあさり、青サギが立ち尽くす、カワウが助走して離水、上空にはトビが数羽、
目の前を小さな鳥が鋭い声で飛び去った、鮮やかなコバルトブルーの背中だ。

9/17/2009

フットスイッチ の自作



以前リズムマシンZOOM社 MRT-3で「浪路はるかに」のプログラムをしたことは既に報告したが、
演奏会で使用するためフットスイッチが必要になった。
別売のフットスイッチFS01を使用すれば、パッドの音色を鳴らしたり、テンポの設定、スタート/ストップなどをコントロールできる。
早速いつもの通販会社で調べたところ、在庫切れらしく、納期がだいぶかかるらしい、それでは間に合わないので、自作することにした。

MRT-3のフットスイッチ端子はMONOのホーンジャックなので2本の線のON/OFF 動作だけのはずだが、
マニアルを見ただけでは動作時にONなのかOFFなのか記載が無い、
いろいろ調べた結果、常時閉(ON)、アンラッチと判明、
つまりモノラルホーンプラグのtipとsleeve はスイッチによって常時導通状態であり、スイッチを押したとき切断され、放せば導通となる。
これはマイクロスイッチで簡単に実現できるので、秋葉原で部品を購入した。

6.3mmモノラルホーンジャック、小型マイクロスイッチ(規格は問わない) 今回は中古部品を扱う店で取り付け金具付きのマイクロスイッチを見つけた。ラッキー!
これだとケースに12φの孔をあけるだけで管用ナットで取り付けが出来て便利である、無い場合マイクロスイッチを取り付けるための金具など工夫が必要となる。
ホーンジャックとマイクロスイッチ各1個で300円、小型のプラケース200円 計500円、他にマシンとフットスイッチをつなぐケーブル用にモノラルホーンプラグ2個

組み立てはプラケースにマイクロスイッチ用孔12φ、ホーンジャック用孔9φをあけて部品を取り付け、
配線はホーンジャック チップ端子--マイクロスイッチ(C1)、ホーンジャック スリーブ端子--マイクロスイッチ2(NC) に接続して完了。
ケーブルはシールド線である必要は無いので、適当なACコードで代用 、動作チェックも当然問題なし、
これにより演奏スタート時のもたつきから開放される。

9/15/2009

丸型オカリナ



通常のオカリナとは形が異なる丸型のオカリナを紹介する。

本格的な演奏には向かないが、簡易楽器として観光地の「みやげ物」のような形で世界中に広がったように思われる。

左側から
1.北米でインディアンのような模様が付いている。音程不正確
2.南米 ハ長調の音階でドレミファソラシ とかなり正確な音程だが、音量が小さい、息が入らず、つまったような音がする
3.中国 ハ長調 ドレミファソラシドレレ♯ 音程もしっかりしている、龍の模様付き
4.中国 へ長調の音階だが、指孔が不正確なため、音程が悪い
5.中国 イ長調の音階だが、指孔が不正確なため、音程が悪い

何れも伝統な楽器とは言いがたいが、
中国には埙(xun) と呼ばれる土笛が存在するので、それの簡易型と言えなくも無い。

この丸型にも本格的なタイプが存在するらしくバスなどの大型楽器もあるそうだ。

9/14/2009

オカリナの音色に惹かれる


中学生だった私は楽器屋で不思議な形の笛を見つけた
早速購入したのだが、アケタ製ト調の楽器であった、一緒に曲集も購入した、著者は明田川孝氏 
確か「オカリーナの本」の題名で、赤い色バックにオカリナが並んでいた表紙であった。
リコーダーの音に比べ哀調のある響きは独特の雰囲気があり、独奏には向いている
比較的単純な曲でも十分サマになり楽しむことが出来た、「峠の我が家」などはよく演奏した。
特にこの曲のメロディーに上声部が付くアレンジがカッコよくて今でも演奏できると思う。
友人にもオカリナを勧めて購入してもらったが、なかなか上達してくれなかった。
楽器も徐々に増えて、ト長、ハ調、ト長アルト、ハ調バス、そして二重オカリナのダブレットなどを所有していた。

中学校の教師をしていた父親から情報があった。
同僚の美術のM先生が荻窪の工房でオカリナの製作にも携わったことがあり御自身もオカリナを演奏するとのことであった。
身近にそんな方がいるなんてまさにビックリで早速自宅に来ていただいたことがある、オカリナを何個か持参されて演奏もして頂いた。
私の所有楽器の2オクターブ目の音程に不満を訴えると、楽器を点検してくれて
最近の楽器は品質が落ちたかもしれないなどと呟いていた。
最後に「こういう楽器が好きな奴に悪い奴はいませんよ」と言われたことをまだ記憶している。

写真は現在手元にある楽器で左が最初に購入したト調、奥がハ調、右は磁器製のオカリナ(メーカー不明)

9/13/2009

コルトマン博士の「フルートの材質と音色の関係」

「リコーダーは材質で音色が変わる?」のテーマで平尾リコーダークラブ掲示板に書き始めたのですが
こちらのBlog に書くべき内容と思いますので、テーマを引き継ぎたいと思います。

掲示板にも少し書きましたが、フルートの材質と音色の関係を実験したJ.W.コルトマン博士の論文を紹介します。
"Effect of Material on Flute Tone Quality" J.W.Coltman(1971)
「フルートの音質への材質の影響」

****以下要約です*******

メカニズムなどの要素が実験結果に影響しないよう、銀、銅、木(グラナデラ)で3種類のキーの無いフルートを作った。
何れも内径は19mm 全長は32.7cm
銀の管の厚さは0.36mm プロ用フルート製作用のストックを使用。
銅の管の厚さは1.53mm 銀の管の4倍の厚さ
木の管の厚さは4.1mm 標準的な木管フルートの厚さ。重さは銀管の1.7倍の重量である。

それぞれの管は同寸法のデルリン樹脂製の頭部管を取り付ける、歌口の直径は1.75cm 中心までの長さは5.1cm である。
このキー無しフルートの基本周波数は398Hz となり、ほぼ G の音である。

27名のリスナー(フルートのスキル有、スキル無しを含む)に音を判定させた

2種類の材質を使い、3回音を出す(例 1銀-2銀-3木)リスナーは違う音質を答える、(この場合は3が正解)
材質を答えるのではなく、一つだけ異なっている音質を答えることになる。
実験の最初の6セットは銀の管と木の管のみが使用され、基本波のロングトーンが吹奏された
そのうち3セットは2回の銀に1回の木、残りの3セットは1回の銀に2回の木

同様に次の6セットは銀と銅を使用した

さらに第二モード(およそ800Hz) でも同様のテストを行った。

またG 音のオクターブ上、あるいは戻るテスト 等

これらの方法で得られた結果を統計学的に分析しても、音色の差は認識しているという有意な値は出ていない。

結論として
音質あるいはレスポンスの容易さはそれらの材料の違いには関係ない。
*******************************************************
ちょっとがっかりする結論ですが他の文献も調べて見ましょう。KENJI

9/12/2009

中国製ソプラノリコーダー



中国に出張した時、楽器屋で見つけたソプラノリコーダー

左から
1番目が、ヤマハスケルトン、(比較の為)
2番目から中国製で2005~2008に購入した、
2番目 佳佳 jiajia  2005年購入 運指は中国式 メーカー不明
3番目 国光 guoguang ドイツ式運指 上海国光口琴廠有限公司 
4番目 奇美 qimei  ドイツ式運指 江蘇奇美楽器有限公司
5番目 TOYAMA  ドイツ式運指 柏斯琴行有限公司
佳佳、国光 は材質がABS樹脂ではなく柔らかい感じ、奇美、TOYAMA は多分ABS樹脂
2008年購入のTOYAMAが何とか使用できるレベル、TOYAMAとなっているがアウロスのトヤマ楽器とは関係ないが
よく似た楽器がトヤマ楽器にも存在するからコピー品かもしれない。

ここ数年間でかなり品質が向上したようだ、珠海の街で女の子がリコーダーを吹いているのを一度だけ目撃したことがあるので
サークル活動のような形でリコーダーを取り入れる学校があるのかもしれない。

9/11/2009

HRC木曜 練習


通常の練習は毎週土曜日となっているが、毎週木曜日の夜も練習日として会場を確保してある
この日は全員ではなく有志のみ集まって練習している。週2回練習するクラブなど珍しいのではないだろうか。

3回目の昼下がりコンサートが近いのでそれの演奏曲目を中心に練習した。(参加4名)
「花祭り」 リコーダーではなく、ケーナ、チャランゴ、ギター、ボンボに持ち替えての演奏
楽器にまだ完全に慣れていないので、ぎこちないが何とか格好が付いてきた。途中でだみ声揃えて歌う場所も決めた。
「浪路はるかに」 プログラムしたリズムマシンを披露したが、概ね好評だったので一部の手直しだけですみそう。
「ハワイの結婚式の歌」「北国の春」「この木何の木」演奏曲はまだあるが全部は練習できない。

もう一曲これはリザーブで演奏する予定の曲
H.パーセル "Three Parts upon a Ground" アルトリコーダー3本とバスリコーダーの通奏低音の曲
朝岡聡氏が著書「笛の楽園」で激賞している曲であるが簡単ではない、とりあえず通すことは出来たが、これからが大変と思う。

9/08/2009

アンプの改造-2



オーディオアンプはCD 等のステレオ信号を前提に設計されており、一度設置すれば信号ケーブルを差し替える必要がほとんど無いので、入力用ピンジャックは後部パネルに設置されている、VR やスイッチ類の接点部も劣化が始まっている。したがってこの部分を小型のミキサーに置き換えればマイク入力など各種の入力に幅広く対応が可能となる。

不要な回路の基板や部品を取り外し、
同時にACコードやツマミ、入出力ターミナルなど出っ張っていて移動に不便なので、コネクタ類は良質の出っ張りが少ないタイプに交換、内部配線もある程度しっかりしたケーブルに交換する。

後部側には入力ピンジャック2系統、出力はスピコンで2系統とした。前面側はPower SW のみとしボンネットの上に乗せてあるミキサーはBEHRINGER UB802
MacやPCからUSB オーディオインターフェイスを介してミキサーに接続してあるのでCDの編集作業やYouTube などは充実した音で楽しめるようになった。

9/07/2009

アンプの改造-1



PA用のスピーカーを使ったり、マイクを使用する場合通常のオーディオアンプではコネクタ類が違ったり
フロントパネルの金属が尖っていて他を傷つけたりするので具合が良くない。

PA用のアンプを購入すればよいのだが、私の場合通常のPA用も使いづらいので、
R社ミニコンポ用のプリメインアンプが手元にあったのでこれを改造することにした。電源とパワー段はしっかりしているのでコントロール部分すなわち、フォノイコライザー、入力切替SW, ボリュームコントロール、トーンコントロール、入力用ピンジャック、スピーカーターミナルなどを除去し、電源とパワー段だけ残し、空いたスペースを利用してPA用のコネクタ類を取り付け、筐体もフロントパネルと後部パネルを木製とすることにした。

写真は取り外した基板や部品、そして新たに取り付けるコネクタ類である、
コネクタ類は左よりACアウトレット、カナレピンコネクタRJRU RED,RJRU WHITE、スピコン NEUTRIK NL4MP、NEUTRIK NL4FX
フロントパネルと後部パネルは10mm厚のヒノキ材

アンプの完成写真は次回

リズムマシン MRT-3


リズムマシン MRT-3 ZOOM

今HRCで練習している曲で "Sail Along Silvery Moon" 「浪路はるかに」
ビリーヴォーン楽団のヒット曲である。T さんの編曲でテナー、バス、コントラバスなど大型の楽器を使うアレンジ
なかなか楽しめるので、リズムマシンで打楽器を追加することにした。 ズーム社のMRT-3、低価格なのが魅力、
これに小型アンプとスピーカーをつなぐと迫力ある音が出る。最初はあらかじめプログラムされているリズムを使っていたが、
スタートやストップでもたつくし、最初から最後まで同じリズムなのも面白くないので自分でプログラムすることにした。

T さんからマシンとマニアルを借り出し、半日かけて操作の概要を覚え、細目はマニアルを見ながら何とかプログラムが出来た。
プリセットのパターンは369種類もあるのだがその中から適当なリズムを選び出し、後は曲のスタート、終了、段落など既成のリズムで対応できない部分は自分で作るしかない、また途中からバスのメロディーになる部分は静かなリズムにしたい。

KICK,SNARE,CLOSED HAT,OPEN HAT などの音源を使用し必要なユーザーパターンを6種類ほど作った
もちろん複雑なリズムではなく四拍子の頭だけKICK+OPEN HAT でドンと一発鳴らす、あるいはCLOSE HATでシャ,シャ,シャ,シャと4回刻むなど簡単なものばかり、
とりあえず今回は全てのリズム単位が1小節なので全曲70小節にそれぞれにリズムパターンを指定して完成、マニアルではこの集合体をソングと呼んでいる。

全曲を通して聴いてみたけれど間違いはなさそう、部分的にテンポを変えたり、強弱の変化も可能だそうだ。
とりあえずこのまま次回の練習に持ち込んでみるつもり、いろいろうるさい注文が付くとは思うが。

9/05/2009

最初のリコーダー その3


前項のテナーリコーダー Superio Tenor Pipe Nikkan より1年ほど後になるが、銀座ヤマハから取り寄せた木製ソプラノリコーダー
Hopf EXTRA west German と刻印されている。材質は多分ナシ材 頭部管は抜き差しできるが、本体と足部管は一体となっている
ドイツ運指、教育用木管リコーダーと呼ばれるクラスだと思うが、国産の樹脂製の楽器に比べればずいぶん高級な感じがしたものだ。
購入時はボール紙の箱に入っていたが、自分で木製のケースを作って大切に扱ったようだ。
このころDOLMETSCH社の樹脂製アルトリコーダーも手元にあった。高級な木製の楽器はとても高額で手が出せなかったが
樹脂製は比較的安く購入できた。たぶんメラミン樹脂製、ABS樹脂に比べて重くて扱いづらい楽器だった。
東京に遊びに来たとき、銀座のヤマハで購入した。

当時「アルプ」という親父が購入していた山の雑誌があり、その裏表紙にチロル地方の民謡などが毎回紹介されていたので、それを時々演奏したりしていた。
しかし楽器はとりあえず揃ったものの合奏する機会も少なく、オカリナの音色に惹かれたり、学校でもブラスバンド部などに入ったため、次第にリコーダーに触れる時間が少なくなっていった。

9/01/2009

最初のリコーダー その2


ソプラノやアルトのリコーダーを入手して我流で知っている曲を吹いていたころ母親が「婦人之友」の記事を見せてくれた。
そこには串田孫一氏のご家族と仲間がリコーダーを持って集合している写真が掲載されていて、楽器もソプラノからバスリコーダーまで揃っていた。
いつか自分もその様な仲間に加わって合奏してみたいとは思ったが、地方の都市では仲間もいないし、楽器も無く夢でしかなかった。

その1~2年後・・私の記憶では中学1年のころ楽器屋のショーウインドーに木製のテナーリコーダーが展示されていたのだ。
樹脂製のソプラノやアルトの音色に不満を感じていた私にとって「これぞ楽器」という感じで衝撃的だった。
両親に三拝九拝して買ってもらったが、入手までは一ヶ月以上かかった。確か3900円との記憶があるが確かではない。

早速吹いてみたが、音が弱く、つまり易く、期待に反してガッカリした。手入れと称してオリーブオイルを塗りまくったのが災いしたのかも知れない。
今にして思えば、テナーをソプラノのように吹きまくってはダメで、安定したタップリの息が必要と思うが、当時は誰もそんなことを教えてくれるわけもなかった。
鰐皮を模したハードケースに入っていて、カエデ材ニス仕上げドイツ運指、金属製指掛け付き、右小指はシングルキー、
Superio Tenor Pipe Nikkan と刻印されている。吹き込み口の部分の塗装が剥がれた為、自分でニスを塗ってある。
私が自分で書き込んだ文字は1963と読めるが、これだと中学3年であり記憶とは少しズレがある

・・・続く・・

8/31/2009

中国のオカリナ屋


中国珠海市 圓明新園の中にオカリナを売っていたので紹介する
この店は1年ほど前に来たときも購入したので、私の顔を覚えていてくれたようだ。
一年近く連続で開いているのはそれなりに需要があるのだろう。

通常のオカリナと形が異なるが、このタイプのオカリナは北米や南米にもある

店員の近くにある卵型の黒い楽器は埙xunと呼ばれる中国の古代楽器である
下記のURLでその他の写真を見ることが出来る

http://picasaweb.google.com/gotrec/llkPh#

8/29/2009

最初のリコーダー

当時の私は小学生で新潟に住んでいた。
学校ではまだリコーダーなど教えておらず、ハーモニカだった。
バイオリンを習っていたが、好きでなかったので、全くの劣等生だった。
合宿に参加したとき笛のような音でバッハのメヌエットが聞こえたのでその部屋まで行ってみた。
聞き飽きたバイオリンの音に比べ新鮮な音だと思った。

若い男性が30cmほどの緑色の縦笛を吹いており、その楽器の名前を教えてくれた。
「リコーダー」ではなく「ブロックフレーテ」だったと記憶している

合宿が終わり早速街の楽器屋まで出かけて聞いたところ、数種類の楽器が在庫しており
色もクリーム色や濃い緑色の樹脂製で、指孔は7孔と8孔の楽器があった。
私は何もわからないまま適当な値段の(200円程度と記憶している)楽器を購入した。

トヤマ楽器製アウロス、濃い緑色樹脂製だった、数種類のデザインがあり値段で差をつけてあった
私が購入したのは頭部管も一体になって分解できないタイプで、頭部が太く先端に行くにしたがって細くなる形状
右手薬指と小指の孔はシングルホール、当然ドイツ式運指。この楽器で曲集などで知っている曲を見つけては吹いていた。

すこし遅れてニッカン(日本管楽器)からもスペリオパイプの名称で黒とクリーム色のリコーダーが発売された。(まだヤマハではなかったはず)
以上の二つはソプラノリコーダーであるが、
多分少し遅れて両社からアルトリコーダーが発売された。
どちらもドイツ運指、面白いことに右手小指の為のキーが付いていた。ニッカンはシングルキー、トヤマはダブルキーでF/Fis に対応していた。
私は両方所有していたがニッカンの方の楽器が好きであった、音が少し薄っぺらだが妙に明るい音がした。
ただ当時アルトの教則本を所有していなかった為かアルトは移調楽器と思い、ソプラノと同じ運指で吹いていた。

スペリオパイプの名称はSuperior(優れた) Pipe(笛)を合わせた造語との説明をパンフレットで読んだ記憶がある
・・続く・・・

8/27/2009

3本目のケーナ



「9月にケーナでデビューする」と周囲に宣言してしまったので練習するよう心がけているのだが、
ここのところ足踏み状態で、演奏を聴いてもらうレベルに到達できない。
演奏技術の不足を棚に上げて、新しいケーナを入手すべく吉祥寺のアンデスの家「ボリビア」へ行った

家主の福岡さんからもいろいろアドバイスをいただいた

この店ではルーチョ・ガブール、アハユ、マルセロ・ペーニャ、アドリアンの4人の製作者からまとめて購入しているそうで
作者は4人に限定されるが、在庫数は多い。
私はアハユの木製ケーナに興味を持っていたのだが、最初は竹製のほうが良いのではないかとのこと

「私は奥の部屋に引っ込みますので自由に選んでください」とのことで
持ち込んだチューナーを参考にしながら、
一人で1時間近くあれこれ試してみることが出来た。同じ作者でも管の太さ、長さ、指孔の大きさなど
いろいろあるが、特に吹き口の内側の削り方に作者の個性が出ているようである。
マルセロ・ペーニャ作の楽器が比較的サイズが揃っていると思われたので集中的に選んだが
最後は頭の中が混乱してしまい、結局最初に取り上げた一本(マルセロ・ペーニャ作)に決定した。
福岡さんも「そんなもんですよ」と笑っておられた。

写真は
棚に作者別に分けて並んでいるケーナ(中段) 上段と下段はサンポーニャ
入手したケーナ(マルセロ・ペーニャ作)

8/25/2009

中国の縦笛「洞箫」

 
 


中国の「洞箫」Dongxiao と呼ばれている縦笛
発音機構はエッジに息を吹きつけるタイプで、尺八やケーナと似ている。
ただエッジの作り方が尺八では竹の外側から削り、ケーナは外側内側両方から削るが
洞箫は外皮を残して内側だけ削る。

指孔を全部押さえて出る音(筒音)は"D"あるいは"C" であり「G調箫」「F調箫」と呼ばれるようだ
ほぼフルートの音域に近いので並べて比較してある。ただ右手小指孔より先の部分も管が延長されているので
フルートよりも長いが、この部分は「飾り」の部分で音の高さにはあまり影響しない構造になっている。

音色はフルートに近い感じで味のある音、
音色に変化がつけ辛く欲求不満になっているリコーダー奏者にとっては魅力があるが、安定して音を出すにはそれなりの鍛錬が必要、
中国では笛子(横笛)は動きの早い曲に適するが、箫はゆったりと心情を奏でる楽器と言われている。
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8/24/2009

ボリビアに残るリコーダーの末裔

 

先日南米にキリスト教と一緒に伝えられたルネッサンスリコーダーの末裔のことに触れたが、
タルカ、ピンキージョ、モセーニョなどリコーダーと同じ発音機構を持つ楽器がボリビアに存在している。

ボリビアの楽器を扱っている「アンデスの家(ボリビア)」へ行き、その現物を見ることが出来た。
家主の福岡さんもリコーダーにヒントを得て作られた楽器ではないかと言っておられた。

タルカは木製でリコーダーと同じ発音機構を持つ、指孔は等間隔で小(32cm),大(49cm) の二種類があり(ソプラノリコーダーとアルトリコーダーのような関係)
演奏は大小二本で同じ指使いで演奏するとか、不気味な雰囲気になるそうだ。写真(中央の2本)

ピンキージョは葦で出来ているリコーダーと同じ発音機構を持つ、指孔は等間隔

モセーニョ 80cmの楽器はピンキージヨと構造的には同じで縦に吹くが、 長い方(123cm) はバスリコーダーの吹き込み管のように細い竹筒が付いていて
横に構えて吹く。 リコーダーの末裔であることの動かぬ証拠を示しているようだ。

アンデスの家「ボリビア」
http://www5.ocn.ne.jp/~boande/index.html
Posted by Picasa

中国の楽器 編鐘



中国珠海市に圓明新園 と呼ばれる観光スポットがある

北京にあった圓明園 がアヘン戦争で焼き討ちされて破壊されてしまったのをここ珠海市に再建したのだ
広い敷地でいろいろ楽しめるのだが入場料が破格に高い、大人一人100元(約1500円)
城の奥まった建物の中に珍しい楽器を見つけたので紹介する。

多分「編鐘」と呼ぶと思われるが、銅鑼のような鐘がいくつも吊るしてあり、横幅は5mを超えるようだ
右側に見える楽器は石でできた「木琴」である。どちらも巨大で珍しく、音を聞いてみたいと思った。
立て札を見ると一時間半ほど後に演奏があるらしい、
音もさることながら、巨大な楽器をどのようにして演奏するのだろう、一人では無理ではないだろうか、
ものすごいパフォーーマンスを期待して、暑さでバテ気味だったが時間をつぶして待つことにした。

時間に合わせてワクワクして会場へ行ってみると、演奏者が出てきたが、たったの4人・・
琵琶と古箏は良いとして、エレキギターの音だけがガンガン響く、時々琵琶と古箏の音が聞こえる
肝心の編鐘は左側の小さな4~5個だけを木琴のマレットのようなバチでこちょこちょ叩いているだけで期待はずれでした。

リコーダースタンド製造工程






リコーダースタンド製造工程の写真も載せてせておきます。