11/26/2017

エセックス伯のガリアード

リュート 全音新ブレッサン 竹山アルト

本日HRCの練習 2人だけだったので、Kさんがリコーダーをリュートに持ち替えて、リコーダーとリュートの二重奏。
曲はJohn Dowland " The Earl of Essex his Galliard"(ジョン・ダウランド 「エセックス伯のガリアード」)
編集 コンラート・ラゴスニック  編曲 ハンス・マルティン・リンデ これは以前「涙のパヴァーヌ」でも使用した曲集に含まれている一曲。
短い曲だが拍子が変化していくので合わせるのが大変、というか拍子そのものの概念が現代と違うのに、無理をして五線譜に押し込んだような感じ。
楽譜表面の拍子をぎくしゃく追いかけるのではなく、曲本来の流れに乗らなければならない。それが結構難しい。たぶん暗譜が必要かもしれない。
YouTube などでは歌詞付きで歌っている動画もあるので大いに参考にできそうだ。何とか仕上げて年末のクリスマス会のプログラムに加えたいと思う。

リュートの音はギターとはかなり違う、難しそうだが雰囲気があり演奏していて楽しめた。
リコーダーを全音の新ブレッサンに持ち替えてみた。細かい動きの音符が少ないので「取り回しが楽」が有利に働く場面はそれほどないが、問題なく演奏することができる。リュートのKさんの感想は木製の楽器に比べて音に透明感があるそうで、これは演奏している私もわかるような気がする。ただこの曲の場合、音にキシミやニゴリ成分が少し含まれているほうがより適しているのではないかと私は思う。

練習会場は残響もありよく響く、リュートとリコーダーの練習はたっぷり3時間ほど出来た。これはかなり恵まれている環境かもしれない。不満を言ったら罰が当たる。

YouTube の演奏を紹介しておきます。 Julian Bream Consort
The Earl of Essex his Galliard

11/19/2017

新ブレッサン本番で使ってみた

上 新ブレッサン  下 旧ブレッサン

左 新ブレッサン  右 旧ブレッサン

先週後半に待ちに待った全音新ブレッサンが送られてきた。8月末の新作発表会でアンケート用紙に「提出された方には楽器を進呈」とあったので10月末の発売日にもガマンしてひたすら待ち続けていたのだ。
自宅では音をほとんど出すことはできなかったが、表面の梨子地仕上げもしっくり手になじみ、アンダーカット(内エグリ)を施した指孔も押さえやすい配置で、単独パーツで形成されたウインドウエイもしっかり収まっているように見える。・・・・ひょっとしてこれは行けるのではないだろうか。
最終練習で使ってみて問題なければ翌日の本番で使用してみることにした。
曲はパッヘルベルのカノン
演奏者が3人しか確保できないので、通奏低音のパートはiPadのGarageBandでチェロとコントラバスで自動演奏、PA用のアンプとスピーカーで拡大。
上声部の3本のアルトのうち第一アルトをこの新ブレッサンで演奏することにした。
ほぼ同じ楽譜を2小節ズレて演奏するのだが、やはり第一アルトが一番目立つ。
とりあえず演奏してみると音のレスポンスが早く指孔が押さえやすく取り回しが楽な感じ。これは指孔に内エグリを施したことにより音の鳴り始め、鳴り終わりの反応が早くなった。またこの内エグリが副次的に指孔間隔の縮小をもたらしたらしく指の押さえがより楽になった。この結果の為だろう32分音符の連続する場所でいつも少しもたつき気味になるのだが、この楽器だと余裕でクリアできてしまう。ちょっぴり上手くなった様な気持ちになれる。

あまり調子に乗って口先だけでパラパラ吹き飛ばすと、音が軽くなってしまうが、しっかり息を入れるとちゃんと鳴ってくれる。
低音部もよく鳴り全体に揃っている。音色も隣り合った音の差は少ない様だ。ただこの件に関してはまだ2会場でしか演奏していないので、残響の異なる会場でも演奏した上で答えを出したいと思う。