2/11/2018

フットペダルを作る

iPad airとフットペダル


譜めくり用フットペダルを作る
iPadのpiaScoreに楽譜が貯まってきた。紙の楽譜のように(A4) 2ページの見開き(A3)ではなくA4より小さい縦一枚だから、譜めくりの回数が多くなる。やはり専用の譜めくり用フットペダルが欲しくなる。この際キーボードを改造してフットペダルを作ってみた。

材料
Bluetooth キーボード  薄板、蝶番用塩ビシート  両面テープ
キーボードの矢印キー「→」「←」で譜めくり可能だが右下に配置されていてバランスが悪い。ほぼ中央に配置されている「7」「8」でも矢印キーのように左右にページを送ることができるので、それを利用する。但しこの場合は入力モードを(English)にしておく必要がある。

概要
キーボード全体を木製の薄板でカバーして各キーが押せない状態にしておき、「7」「8」キーだけはそれぞれカバーに孔を開けペダルで押せるようにする。
部品一式
薄板のカバーは手持ちの3mm厚のヒノキ板を使用、周囲を3x6のヒノキ角材で囲ってずれ止めとした。ペダル部分は同じく3mm厚のヒノキ板、蝶番部分は金属製だと動作が重くなるので、クリアファイルの塩ビシートを使用、
キーを押す部分は「消しゴム」を5mmの高さとしてペダルの裏側に両面テープで張り付けてある。
全体として足で操作するには少し「やわ」な感じだが、しばらく使ってみて改造するつもりです。

譜めくり動作そのものは快適にできるペダルに仕上がったと思っている。
カバーを外せば当然キーボードとして使用できる。





2/01/2018

iPadで楽譜-2

矢印キーで譜めくりが出来る

iPadに入れた楽譜が徐々に増えてきた。まとめてある程度の量を入れるときは、スキャナーを併用した方がミスなく品質の良い楽譜を入れることができる。
譜めくりに関しては、休符があったり右手が空いたりすれば良いのだが、都合が悪い場合も結構あり、譜めくり箇所が近づくと緊張してしまい、肝心の演奏が疎かにになったりするので、安心してめくれるフットペダルは必須と思うようになった。

譜めくり専用のペダル。“Air Turn PED pro ”あるいは”IK Multimedia iRig Blue Turn”は足で操作し、Bluetoothでワイヤレス接続する。まだ入手してないので、同じくBluetooth で接続する外付けキーボードを試してみた。何とバッチリ動作するのだ。写真にある右向き矢印キーを押すと次のページへ進むことができる。左向き矢印で戻ることもできる。   何だ!ちょっと拍子抜け。 同様に数字キーの(1と4)(7と8)でも矢印キーと同じ動作をすることが分かったが、これは少し調べて見る必要がありそうだ。特に(7と8)はキーボードのほぼ中央に位置するのでバランス上具合が良さそうだ。
動作上から考えれば、譜めくり専用ペダルはミスなく確実な動作が期待できるが、機能上から考えればキーボード機能のほんの一部しか使っていないことになり、だったらもう少し安くならないのかと考えてしまう。
足で操作できるペダルを工夫しキーボードに取り付ければ使えるかもしれない。試作してみましょう。

最近練習を始めた曲で、Giga  A.Corelli と記された楽譜がある。6/8 の軽快な曲で、聞き覚えのある曲だ、コレッリの曲であることはわかるのだが、それ以上の記載がないため曲名が特定できない。曲の調だって編曲の過程で変えてあるだろう。iPod nanoに入れてある コレッリ 合奏協奏曲  作品6 イタリア合奏団 全部で12曲 CD2枚分 多分この中の一曲だろう。通勤電車を利用して聴き始めた。3日ほどで全曲聴いたけれども出てこない。聴きもらしかなあ、そんなはずは無い。最近リコーダーで演奏したコレッリは、ほとんどこの中の一曲だった。しばらく悩み 他のアルバム :コレッリ、ヴァイオリンとヴィオローネ又はチェンバロのためのソナタ作品5 エンリコ・オノフリ  ...しばらく聴き進むと、オーこれだ! ザックからiPad Airを取り出しpiaScoreでリコーダーの楽譜を開いて見る。間違いない
コレッリ 作品5 ソナタ第9番イ長調 第2楽章 Giga Allegro 繰り返しなどの細部は少し異なる部分があるが基本的にほぼ同じ、装飾音などは演奏者が加えているのだろう。

電子楽譜(PDF)だから電車の 中でも開くことが出来る。これが紙の楽譜束だったらたとえ持っていたとしても開く余裕はないだろう。


1/26/2018

iPad で楽譜

A4の楽譜と9.7インチiPadの画面

平尾リコーダークラブも発足して10年以上になるが、演奏技術は別として、楽譜がたまってくるのだ。大部分は演奏のためコピーした楽譜なのだが、きちんと整理してあるわけではなく、再度演奏してみたくなって、楽譜を探しても、簡単には見つからない。結局コピーする羽目になる。そして益々楽譜の束が厚くなるのだ。スキャンしてPDFに変換HDDに整理——など構想は何回も立てるのだが結局実行されないのだ。
最近はiPadなども性能が向上し、紙にプリントしなくとも画面から読み取ることが可能になり、スキャナーも内蔵カメラとアプリで十分実用になるらしい。
検索してみるとこの分野でも先行している方々が多くいるらしい。特に下記は参考にさせてもらいました。

ひろせめぐみさんは
歌声喫茶のピアニストで、お客の要求に対応するため、常に数百枚の楽譜を持ち歩かなければならず、電子化してiPadに入れておき、必要な時は即座に検索できて非常に便利なのだそうだ。また紙の楽譜からデータを読み取るのに、内蔵カメラを使用してアプリで処理、楽譜を見るのも専用のアプリがある。実際に活用した上での意見なので非常に参考になる。

彼女の推薦は
iPad Pro 12.9インチ  Scannable(スキャナーアプリ) piaScore(楽譜閲覧) 
Scannableを使用しての楽譜の取り込みなども具体的で丁寧に説明している。

リコーダー演奏にiPadの楽譜が必要だろうか? 
歌声喫茶のピアノと違って、常に数百曲持ち歩く必要は多分ない。紙の楽譜の方が見やすい。
しかし「昼下がりのコンサート」のような演奏を続けていると、繰り返し演奏する曲や季節の曲などiPadに収まっていれば便利ではないだろうか。また楽譜の束も解決出来るかもしれない。通勤の途中でも簡単に楽譜を見ることができる。問題は12.9インチのiPad pro、現在発売されているiPadで最大の画面で価格もかなりする。iPadの画面の大きさは対角線の長さをインチで示してある。これで見るとiPad Pro 12.9インチはほぼA4と同サイズであることがわかる。

試しに手持ちのiPad miniで試してみると初期型のためScannabl や piaScore のアプリがうまく動作しない。しかしEvernoteを使ってPDFの楽譜を表示してみると、画面は小さいが楽譜として使うことが出来そうだ。

よしそれなら
とりあえず標準サイズの9.7インチで我慢しよう。
iPadの各モデルと画面のサイズ
iPad Pro 12.9インチ(32.8cm)
iPad Pro 10.5インチ  (26.7cm)
iPad         9.7インチ (24.6cm)
iPad mini 7.9インチ (20.0cm)
A4.         (参考)          (36.5cm)

とりあえず中古のiPad air2 Wi-Fi(9.7)を入手。楽譜を入れてみる。J.S.Bach “CONTRAPUNCTUS Ⅰ ” 4パートの総譜だと2ページとなる。ちょっと小さいかな、とも思うが、充分実用になるはずだ。譜めくりは、パートがソプラノで左側の譜面の最期の小節が(Cis D E)なのでCisとDは左手だけで演奏出来るからその瞬間に右手で画面をスワイプすれば一瞬で次ページへ切り替わる。紙の楽譜のように引っかかったりしないから慣れれば問題はないが、E音の出だしがちょっと不安定になるかもしれない。譜めくり専用のペダルもある。“Air Turn PED pro ”あるいは”IK Multimedia iRig Blue Turn”足で操作しBluetoothでワイヤレス接続する。必要なら購入するしかないが、今回はスワイプとタップだけで対応し様子を見ることにする。
「セットリスト」という便利な機能もある、その日のプログラムに合わせて必要な曲のリストを作っておくとスワイプしていくだけで、必要な楽譜が順番に出てくる。

紙の楽譜からPDF に変換するのにScannableは簡単で便利ではあるが、ページ数の多い楽譜などはスキャナーでパソコンに取り込みDropbox経由でiPadに取り込むのも手間は少しかかるが、品質の良い楽譜が得られる。
私の場合はWindows XのPCにUSB接続でCanonのプリンター(MG6930)があり、これをスキャナーとして使う。保存場所としてDropboxの中に「楽譜」のホルダを作っておく。Wi-FiでつながっているiPadのDropboxの「楽譜」を開くと目的の楽譜のPDFがあるから選択し
(エクスポート) 、 (別のアプリで開く)をタップ、(piaScore にコピー)をタップ 、完了

反射防止シート
iPadを譜面台においてみる場合、天井の照明が反射して見ずらい場合がある。画面保護シートで反射防止(アンチグレア)タイプがあるので有効かもしれない。私はまだ使ってないですけれど。

老眼鏡
この年齢になればiPad使用の有無に関わらず、使用は必須だが出来合いのメガネはレンズがデザイン重視の横長だったりして楽譜全体が見えずらい、また遠近両用の様な小細工がしてあると楽譜の端が歪んで見えたりする。本を読む時より楽譜を見るときはもっと離れているはずだ。この際、楽譜用のメガネを作れないかとメガネ屋さんに相談すると、可能です「近々仕様ですね」とのこと。サンプルとしてA4にプリントされた楽譜を出してきたのにはちょっと感激。測定してもらうと+2.25、通常は+2.5なので納得、上下の視野も確保するためほぼ円形に近いレンズのデザインを選んだ。私のオヤジの風貌に似てきたかな?
譜面までの距離も適正に確保でき上下の視野も広がった。なかなか具合が良いですよ。

1/10/2018

全音ブレッサンの特徴

新ブレッサンのウエルドライン(手書き)

全音新ブレッサンは発売以来なかなか評判が良いようだ。従来のABS樹脂の旧ブレッサンも楽器としての性能は十分あった訳で、それを上回っていると納得させるには、それなりの手段が必要となる。
細部に至る見直しが行われたと思うが、実際演奏してみてその効果を実感できた 1.指孔のアンダーカット、 2.ウインドウエイの個別パーツ化について私流に分析してみた。

  1. 指孔のアンダーカット
指を持ち上げ孔を開いた時、一定の振動モードにある内管の空気に外気が影響を及ぼす。トンネル状の指孔よりアンダーカットされた指孔の方が反応が早いのは当然のような気がする。
特に音がひっくり返りやすい高域のトリルでかなりの改善があるし、指孔の間隔が少し狭くなったのは運指のやり易さにつながる。
 
写真は新ブレッサンの左手で押さえる指孔。左側から人差し指、中指、薬指だ。この内中指と薬指の孔にアンダーカットが施されている。
ここで射出成型におけるウエルドラインから考えてみる。
一番左側の人差し指の孔に着目すると写真では青色の細い線が見える。実はこの青色の線は、わかりやすい様に私が写真に書き加えた。実際の線は角度を変えながらよく見ると(青色の線と同じ位置)指孔から右方向に線を確認することができると思う。
中部管を射出成型で作る時,この写真で言えば左側のジョイント部分に金型の吹き込み口がある。そこからドロドロに溶けたABS樹脂が圧入される。樹脂は金型の中を走るわけだが、孔の位置に来ると金型が円筒状の柱になっている為溶けた樹脂が一旦左右に分かれる。柱を過ぎればまた合流するのだが、その時左右の樹脂の接合面にわずかに筋が入るのだ。(ウエルドライン)これは射出成型には付き物の現象だそうだ。ちなみに全音旧ブレッサンを調べてみると全ての孔にこのウエルドラインが見られる。では新ブレッサンではどうかと確認すると、左側の人差し指の孔は同様にラインが見える(梨子地仕上げで見えずらいが)ところが中指、薬指の孔は少し状況が異なっている。孔の外側に同心円状の筋が入っており、リコーダーの外壁より少し低くなっている。この部分を(オーバーカット)と呼ぶらしいのだが、このドーナツ状の部分にはウエルドラインが無いのが確認いただけただろうか。ウエルドラインは外側の同心円から始まっている。つまり中部管の射出成型時は外側の大口径の孔で成型され、その後ドーナツ状の部品を取り付けているのだ。やはり中側が広がった孔は一回の射出では成型できず、後で別部品を取り付けると言う二重の手間をかけているのだ。さらにメーカーによれば、4カ所のアンダーカットされた孔はそれぞれエグリの傾きや孔のサイズが微妙に異なる為、全部別部品だそうだ、それを接着剤ではなく高周波加熱により溶着しているとのこと。 手間がかかっているのだ。

  1. ウインドウエイの個別パーツ化
従来の樹脂製リコーダーのウインドウエイはちょっと極端に表現すれば、歌口を覆うクリーム色(象牙色)の部分、ブロック(茶色)の部分、  その他リコーダー構成部分などの部品によって囲まれた空間(すきま)がウインドウエイと呼ばれていた。ウインドウエイを発音上重要な部分と考えるなら、これでは十分な精度が得られにくいだろう。新ブレッサンではこのことを考慮したのだろう個別部品化してウインドウエイの形状の精度を上げている。8月に行われた「お披露目演奏会」では全音の説明員の方が、ポケットから頭部管のサンプルを取り出して、ウインドウエイの部品を取り外して見せてくれた。小さなチョコレート色だった。これにより吹いた時の感覚が理想的になり、水分による(詰まり)も回避しやすい。との説明だったが私はもう1つ重要な事があると思っている。樹脂製リコーダーは水分による「詰まり」に弱いが、この新ブレッサンはむしろ強いのだ、ウインドウエイの形状が正確に出来ているので水分を吹き出しやすいとの説明だが、私はウインドウエイの熱容量も関係していると考えている。
従来の楽器だとウインドウエイの天井、床、左右の壁とも他の部位例えばブロックなどの表面、であるわけだから、冷えた状態に息を吹き込んでも、冷えたままですぐに温度が上がりにくい、ところが新ブレッサンの場合小さな個別部品なので簡単に温度が上がってしまう。そして一旦温度が上がれば息を吹き付けても、もはや水分は発生しないことになる。
これは大変有効な性質ではないだろうか。もちろん水分の発生が抑えられるのはウインドウエイ部分だけで、高温で湿った空気はそのまま内管へ突入するわけでそこで水分を発生するのは従来の樹脂製楽器と同じだけれども。

関西での「お披露目演奏会」では、バロックピッチの替え管の話は出なかったようで、ちょっと気になるところだ。売り上げの伸びがイマイチなのかもしれない。

 

11/26/2017

エセックス伯のガリアード

リュート 全音新ブレッサン 竹山アルト

本日HRCの練習 2人だけだったので、Kさんがリコーダーをリュートに持ち替えて、リコーダーとリュートの二重奏。
曲はJohn Dowland " The Earl of Essex his Galliard"(ジョン・ダウランド 「エセックス伯のガリアード」)
編集 コンラート・ラゴスニック  編曲 ハンス・マルティン・リンデ これは以前「涙のパヴァーヌ」でも使用した曲集に含まれている一曲。
短い曲だが拍子が変化していくので合わせるのが大変、というか拍子そのものの概念が現代と違うのに、無理をして五線譜に押し込んだような感じ。
楽譜表面の拍子をぎくしゃく追いかけるのではなく、曲本来の流れに乗らなければならない。それが結構難しい。たぶん暗譜が必要かもしれない。
YouTube などでは歌詞付きで歌っている動画もあるので大いに参考にできそうだ。何とか仕上げて年末のクリスマス会のプログラムに加えたいと思う。

リュートの音はギターとはかなり違う、難しそうだが雰囲気があり演奏していて楽しめた。
リコーダーを全音の新ブレッサンに持ち替えてみた。細かい動きの音符が少ないので「取り回しが楽」が有利に働く場面はそれほどないが、問題なく演奏することができる。リュートのKさんの感想は木製の楽器に比べて音に透明感があるそうで、これは演奏している私もわかるような気がする。ただこの曲の場合、音にキシミやニゴリ成分が少し含まれているほうがより適しているのではないかと私は思う。

練習会場は残響もありよく響く、リュートとリコーダーの練習はたっぷり3時間ほど出来た。これはかなり恵まれている環境かもしれない。不満を言ったら罰が当たる。

YouTube の演奏を紹介しておきます。 Julian Bream Consort
The Earl of Essex his Galliard

11/19/2017

新ブレッサン本番で使ってみた

上 新ブレッサン  下 旧ブレッサン

左 新ブレッサン  右 旧ブレッサン

先週後半に待ちに待った全音新ブレッサンが送られてきた。8月末の新作発表会でアンケート用紙に「提出された方には楽器を進呈」とあったので10月末の発売日にもガマンしてひたすら待ち続けていたのだ。
自宅では音をほとんど出すことはできなかったが、表面の梨子地仕上げもしっくり手になじみ、アンダーカット(内エグリ)を施した指孔も押さえやすい配置で、単独パーツで形成されたウインドウエイもしっかり収まっているように見える。・・・・ひょっとしてこれは行けるのではないだろうか。
最終練習で使ってみて問題なければ翌日の本番で使用してみることにした。
曲はパッヘルベルのカノン
演奏者が3人しか確保できないので、通奏低音のパートはiPadのGarageBandでチェロとコントラバスで自動演奏、PA用のアンプとスピーカーで拡大。
上声部の3本のアルトのうち第一アルトをこの新ブレッサンで演奏することにした。
ほぼ同じ楽譜を2小節ズレて演奏するのだが、やはり第一アルトが一番目立つ。
とりあえず演奏してみると音のレスポンスが早く指孔が押さえやすく取り回しが楽な感じ。これは指孔に内エグリを施したことにより音の鳴り始め、鳴り終わりの反応が早くなった。またこの内エグリが副次的に指孔間隔の縮小をもたらしたらしく指の押さえがより楽になった。この結果の為だろう32分音符の連続する場所でいつも少しもたつき気味になるのだが、この楽器だと余裕でクリアできてしまう。ちょっぴり上手くなった様な気持ちになれる。

あまり調子に乗って口先だけでパラパラ吹き飛ばすと、音が軽くなってしまうが、しっかり息を入れるとちゃんと鳴ってくれる。
低音部もよく鳴り全体に揃っている。音色も隣り合った音の差は少ない様だ。ただこの件に関してはまだ2会場でしか演奏していないので、残響の異なる会場でも演奏した上で答えを出したいと思う。


10/14/2017

ウインドウエイ無しのリコーダー


例えばテレマンのリコーダーソナタを演奏する場合、当然の事だがブレッサンのコピーのような楽器が適しているのは言うまでもないだろう。
テレマン自身もリコーダーを演奏し、また良い楽器も所持していたらしく、彼の曲は限界ギリギリの音を要求してくる。それを次々とクリアしていく演奏は爽快だろうと思う。もちろん私の演奏がその境地に達しているわけではないけれど。確かにリコーダーの運動性能は同じエッジトーンの楽器の中では一番だろう。フルート、尺八、ケーナなど運指上特に差異はないとすれば、ウインドウエイの有無が決定的な差を生み出している。
エッジに吹き付ける空気の流れを唇や口蓋で形成しなければならないフルート等と異なり、リコーダーの場合はこの部分がすでにウインドウエイとして形成されている為、発音が素早く簡単にできるのだ。
しかし良い事だけではない、ウインドウエイが固定化されていることは、変化させる事が難しい、
リコーダーの最低音と最高音ではエッジに当たる空気の流れの角度、太さ、速さ等の最適値が異なるだろう、これを固定化するのだから両者の平均値的な設計とするしかなく、さらに言えば最低音最高音を含む全ての音に対しても最適値ではなく近似値でしかないわけだ。
さらに細かく・・吹き出し口とエッジとの距離も変化が必要
音の 鳴り始め、途中、鳴り終わりにも変化が必要・・キリが無い!・・
そして実際の演奏は表現として最適値以外の音もバンバン使う。
リコーダー奏者には息の強弱コントロールのみ残されている。これでかなりの部分が解決可能性かもしれないが、当然不満は残る。

テレマンではなくダニーボーイをソロかギター伴奏で演奏すると考えてみる。
低音部の充実、中音部の歌うような柔軟性とメリハリ、最高音は感情の詰まったピアニシモ
これをアルトリコーダーで表現するとなると困難が見えてくる。

いっそリコーダーからウインドウエイを取り去ってみたら。との思いで組んでみたのが写真の楽器  アルトリコーダーの頭部管を取り去り、代わりにケーナの発音部分を取り付けた。

ケーナはG管と呼ばれ、音域も足部管のないアルトリコーダーと考える事ができるので、そのまま利用した。
リコーダーは全音のブレッサン(旧)、ケーナはマルセロ・ペーニャ(ボリビアタイプ)を使用

接合部では両者の内径の差が1.5mmほどあるが今回は無視する。(ケーナの方が太い)
接合方法も真鍮パイプなどで抜き差し調整可能な方法が必要だが、とりあえずガムテープで固定した。

試奏
音程 エッジの位置をリコーダーとほぼ同じ位置としたが、大きく外れることは無く、リコーダーと同じ運指で演奏できる。
音色 ボリビアタイプケーナ特有の大口径指孔の明るい大音量ではないが、ちょっとくすんだ音でリコーダーとは明らかに違う。音の変化はつけやすい。

評価するにはもう少し習熟する時間が必要、再度報告するつもりです。

8/31/2017

ブレッサン415Hz予想は大外れ


新ブレッサン発表演奏会にバロックピッチ(415Hz)に違いないと
期待を持って出かけたのだが、残念ながらモダンピッチであった。トーンホールのアンダーカットやウィンドウェイの一体成型、複雑な内径の再現、外観もオリジナルに似せて曲面を使用、ツヤ消し仕上げ。G-1AのGはGiglio (百合)の略で発音は「ジリオ」で良いのかな。新しいシリーズになるらしく、担当者に確認したところ A はアルトの意味らしい、するとSとかTの文字が付くことになるわけだ。
ヴォイシングが間に合わなかったとの事でずらりと飾られていた新ブレッサンは全てモックアップで試奏できなかったのは残念。

バロックピッチだ!などと軽薄に騒ぎ立てていたのは私だけだったようで、ちょっと恥ずかしい、しかし商品コンセプトの説明の中で「バロックピッチの替管も考慮している」との発言には思わず拍手してしまった。

平尾重治氏、竹山宏之氏など出席した開発秘話では、トーンホールの内管側をえぐるアンダーカットの有効性。複雑に変化する内径の再現の難しさ、木管の内径修正は削って太くなる方向での修正となるが、プラスチックは金型を削るので、逆に細くなる方向での修正となる。など現場に直接かかわっている方達の話は興味深かった。

後半の演奏はこれだけの豪華奏者を揃えて楽しくないわけがない、タップリ楽しませてもらいました。前面に並んだプロの奏者達、皆微妙に演奏スタイルが異なるのでこれも実に興味深かったデス。

最後にアンケートを書いていたら「提出された方には楽器を進呈」とある。 これはすごい!期待します。