11/29/2009

第4回「昼下がりコンサート」



第四回目の「昼下がりコンサート」が終わった。
今回は他のコンサートもあり、これだけに練習のエネルギーを集中できなかった。
私も12月にあと3回出演する予定だし、さらに多く抱えている部員もいる。

今回の特徴としてリコーダー以外の楽器を多く使用したこと
ケーナやギターは従来も使用したが、今回はサンポーニャとクラリネットがデビューした。

サンポーニャはKさんの演奏でギター(Yさん)、ケーナ(私)、との合奏で「ダニーボーイ」
3人とも完璧とはいえない技術の上、練習が直前の一回だけだったので迷走気味の演奏
ケーナも「ダニーボーイ」の最高音"E"の音が かすれて出なかった。
本来なら"pp"で決めたいところだが、演奏技術が未熟なので仕方のないところ。
サンポーニャは裏方に徹してケーナの下を演奏してもらった。

クラリネットのTさんの演奏は完璧、さすが元プロ
「鈴懸けの径」「Stranger on The Shore白いなぎさのブルース」の二曲
クラリネットの音も迫力があり、リコーダーで合いの手を入れるのもエネルギーが必要
この二曲はプログラムの最後を飾り、大拍手でアンコールにもう一度「鈴懸けの径」

「終わり良ければ全て良し」で少し貧弱だったプログラムも悪くなかったように思えるから不思議。
Tさんには時々クラリネットの演奏を、お願いしよう。

11/25/2009

たまの音楽家 第2回コンサート


先週のリザーブコンサートと同じ会場のSDA立川キリスト教会へ足を運んだ
この団体の演奏会は聴く価値が十分あるのだ。

各団員の演奏レベルが高い上に、音楽を演奏することには誰にも負けない程好きな人たちが集合したような団体だからだ。
リコーダーを演奏するだけではなく、コルネットやチェンバロ、パイプオルガンもこなす団員がいたり、さらにはチェンバロを組み立てたり、コントラバスリコーダーを自作してしまう団員までいるのだ。

曲目は中世-ルネサンス-バロックを選んでいるが、安易に定番の曲を選ぶことなく、自分達で見つけた曲を十分に咀嚼して演奏していると思われる。
効果的な打楽器の使用もそのことの証拠だろう。
特に歌手のソプラノを加えたリコーダー合奏によるルネサンス歌曲は美しく楽しめた。

アンコールにはオッフェンバックの「天国と地獄」 プログラム内容とは絶妙の対比で出演者達も楽しそうに演奏し、場内も盛り上がる。
演奏が終わり立ち上がった団員の満足そうな顔が印象的であった。
次回も楽しませてください。

写真はアンコールの演奏

11/22/2009

リザーブコンサート終了


リザーブコンサートが終了した。(11月15日)
このコンサートの特徴は演奏レベルが高い上に内容が多彩であること。
今回で23回目とのことで歴史も古く、幹事団体が毎年持ち回りの自主運営
我が「平尾リコーダークラブ」HRC は第16回から参加し、幹事団体も務めたことがある。

特定の先生の「おさらい会」だと内容が同一になる傾向があるが
この演奏会は全くその様な心配は要らない。
今回は出演が20団体で演奏開始が12時、終演が16時30分の長丁場だが少しも退屈することが無い。

20人以上のリコーダーオーケストラがあると思えば、二人だけのリコーダーとチェロの二重奏もある。
ルネサンスリコーダーを使用する団体、難しい現代曲を見事に決めるグループ
ポピュラーな曲を見事なアレンジで聴かせるグループなど
今回も期待通りそれぞれの団体の特徴を生かした演奏が楽しめた。

我がHRC もそれなりの特色を出せたのではないかと思う。

一曲目はシャイトの「ベルガマスカ」 この曲は各パートがズレズレで動くため我々にとって十分に難曲だった。
何とか最後まで演奏できた時 Yさんが「ヨッシャ、出来た」と声を出したのが観客席でも聞こえたそうだが、他の部員も同じような心境だった。

二曲目はビリー・ヴォーン楽団のSail Along Silvery Moon「浪路はるかに」 五人の奏者に加えて、リズムマシンを使用してみた。
(マシンの内容は、アンプの改造、リズムマシン、フットスイッチなどこのBlog でも取り上げている)
演奏者の後ろに置かれたスピーカーのリズムに乗って演奏が始まると、観客席から小さな「どよめき」が聞こえ、
曲の最後に Tさんによる指揮のパフォーマンスがあると拍手が起きた。

完璧な演奏ではなかったが、楽しんで演奏していることが判ってもらえたようだ。

写真は「浪路はるかに」 の演奏中、中央後ろに見えるのはリズムマシン
(Gクレフ Mさん提供)

11/07/2009

演奏の録音


演奏会が迫ってきたので、録音して演奏のチェックをしてみた。
録音するとなると本番ではないのに結構緊張してしまう。
ベルガマスカは
最初の録音では、途中で落ちたりパート間でズレが起きてしまった。この時期にこれではマズイ、2回目以降はかなり安定してくるが、本番は最初の一回で勝負である。やり直しは出来ないのだ。各パートのバランスや細かい表現までは修正が間に合わないかも知れない。
ビリー・ヴォーンは
まずまずの出来か。あまり細かいことは気にせず、楽しく演奏できれば良いと思う。
本番まであと1週間、2回の練習しかない。

写真はマイクと録音機、アンプ、スピーカーなど
マイクは RODE NT-5  
小編成なのでマイクはXY方式にセッテイング、マイクを平行に交差させるため片側に木製のスペーサーを使用してみた。

録音はFOSTEX マルチトラッカー VF80
ファンタム電源があるのでコンデンサーマイクを使用するときは便利

その他 小型プリメインアンプとスピーカー

11/04/2009

リザーブコンサート


第23回 リザーブコンサート
11月15日(日) 立川Seventh-Day 教会

年末まで出演予定の演奏会が4回あるが一番迫っているのがこれ
今回で23回目だから歴史のある演奏会だ。

参加団体が20あるため演奏持ち時間は12分、今回私たちは男性だけ5人で出演する。

演奏曲は
シャイトのベルガマスカ 
この曲は我々の細岡ゆき師匠が仲間と"ステラ"を結成したとき作ったCD「お試しステラ」に入っていた。
10年ほど前,我々HRC結成当時いつかはこんな曲を演奏したいと、あこがれていた曲の一つである。ステラには及ばないが、とりあえず演奏できるようになりました。

もう一曲は
ビリー・ヴォーン楽団の有名な曲、 曲名はとりあえずヒミツ
これは男性5人+打楽器奏者、
打楽器奏者は人間ではなく、リズムマシンMRT-3とアンプ、スピーカー、フットスイッチを組み合わせた自動マシン。写真はこれらの機器をセットするための箱、古い棚板が余っていたので、それを再利用して作成したが、半日を要してしまった。
ちょっと歪んで見えるが、広角レンズの為で実際は歪んでいる訳ではない。セットが完了したら、このBlogで報告するつもり、

リズムマシンMRT-3、アンプ、フットスイッチは既にこのBlogで紹介してある。
ヒミツの曲名も、実はちょっとだけ紹介してある。

11/01/2009

N,H,フレッチャー、他  管楽器の材質は音質に無関係

先にコルトマン博士の
"Effect of Material on Flute Tone Quality" J.W.Coltman(1971)
「フルートの音質への材質の影響」を紹介した。(2009/9/13)
<概略>
銀、銅、木(グラナデリ)で3種類のキーの無いフルートを作り
(歌口の部分は同寸法のプラスチック製を使用)
多くのリスナー(フルートのスキル有、スキル無しを含む)に音を判定させたところ
「音質とレスポンスの容易さは3種類の材料の間に違いは認められなかった」と結論している。

材料により音色が変わるとする楽器製作者や演奏家達と、材料は無関係であるとする音響学者との論争は昔から続いているようで,一向にらちが開かないように思われる。

音響学者の意見の例としては
「楽器の物理学」N,H,フレッチャー、T,D,ロッシング[著] 岸憲史 他[訳]
木管楽器は内部の空気が振動するのだから管の材質は無関係であるとする主張をしている。

<以下引用>
22.2 管楽器の材質
弦楽器と打楽器については材料の性質が決定的に重要であるという点で異論は無いが管楽器の場合にも同じことが言えるかどうかについてはずっと議論の的になっている・・・・
・・・しかし管壁の材料はすべて空気よりもはるかに熱容量(音響インピーダンスの誤訳?KENJI)が大きいので、これだけの理由では材質による違いを説明できない・・・・にも関わらず、壁の材質が異なれば振る舞いにも違いがあるという主張の大部分は機械的な効果の議論に基づいている。・・・・・製作者と演奏者は材質が違えば同じ楽器の間でははっきりとわかる程の音質の違いがあると主張するが物理的な分析はそれが錯覚であることを示唆している。・・・
・・・管楽器を作るときに選ばれる材質は、実際は音響学的な検討によるのではなくて、むしろ作りやすさ、安定性、感じ、および見た目を考慮して決められている・・・

22.3.4 木管楽器
木管楽器を作るのに良い木は、個々の楽器によってかなり異なる。
管壁の音響インピーダンスは気柱に比べてきわめて大きいために、またその大きさはどんな場合でも木材の他の性質よりも壁の厚さによって決まるために、木材の弾性的性質と損失特性を問題にすることは見当違いである <引用終了>

以上が引用であるが音響学者の一般的な意見を代表すると思われる。