10/18/2009

篠笛


多摩川にケーナを練習するつもりで行ってみたら、篠笛を練習している方がいた。
お祭りに使用する篠笛はかなり鋭い音だが、このときはしっとりと響いていた「しめやか」と表現するのだろうか。
楽譜は和紙で出来た割と大きな和とじになっていて、数字が縦書きになっていた。

そばで聞くと決して大きな音でないのだが、かなり離れても音の成分は少し変わるがピーヒャラ鳴っているのはよく聞き取れる。
篠笛の音の魅力はピーヒャラの「ヒャ」の部分にあるような気がする。

楽器は細く繊細な感じで、管の内側は漆が塗ってあるようであった。

演奏していた曲は「花かげ」 ネットで確認したら下記の歌詞であった。

十五夜お月さま ひとりぼち
桜吹雪の 花かげに
花嫁すがたの おねえさま
くるま にゆられて ゆきました

結婚が現代のように華やかではなく、当時の女性に課せられた「定め」のように聞こえる。

篠笛もケーナやリコーダーとは異質の世界を持っているようだ。

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