10/25/2012

第26回リザーブコンサート




Präludium & Fuge C-dur BWV 547  J.S.Bach

 開催日が11月11日だから残り2.5週間を切った。  
今年の幹事団体はアンサンブルO   ご苦労様です。  
7月ごろ今回の申し込みmailが送られて来たが、今回HRCは参加を見送る事になった。16回以来連続で参加して来たので、ちょっと寂しい気持ちもあるが、  今回は人員と練習時間の確保に問題があり断念する事になった。常連の団体は幾つか参加すると聞いているが、詳しくは幹事団体より参加団体名、演奏順序など連絡してくると思う。  
ただ私はリコーダーオーケストラRicco Suono で参加するので、縁が切れるわけではない。   

Ricco Suono ではJ.S.バッハの「プレリュードとフーガ」ハ長調BWV547 ( Präludium & Fuge C-dur BWV 547  J.S.Bach) を演奏する。オルガンの曲だが、  リコーダーに置き換えて演奏する事になる。    
リコーダーであれば音程など個々に調節が出来るから、オルガンのような濁った和声でなく純粋な和声が得られるはずだし、音も一本調子でなく 、微妙な 表情をつけることも可能になる。ただそれは一定以上の技量と練習量があって始めて可能になるのだが、今の私たちにとって簡単なことではない、下手をすれば烏合の衆になって手が付けられない

残された時間なんとか頑張ってみるしかしないでしょう。
写真はプレリュードの出だしの部分、Petrucci Music Libraryよりダウンロード出来る。バッハ自身の手稿かどうかは確認していない。 

10/13/2012

コーヒー・カンタータ


BACH Be silent,not a Word  No.4.Arie

バッハの曲で「羊は安らかに草を食み」とよく似た組み合わせの曲がある。コーヒー・カンタータBWV 211「アリア:ああ、なんてコーヒーはおいしいんでしょう」これはヴォーカルのソプラノとフラウト トラベルソの組み合わせだが、お転婆娘と父親のコーヒーをめぐる論争だけに「羊は・・」のような  のどかな感じでは無く、かなり鋭いやり取りが感じられる。  

この曲を始めて聴いたのは「林りり子門下生」の演奏会だった。

この「林りり子門下生」には当時  N響とか日フィルとか名だたる交響楽団のフルート奏者が名を連ねていて、この奏者達が、フルート以外のプロ奏者を伴って意欲的な曲を次々と披露してくれたのだ。しかも無料。そんな中でこの曲を聴いたのだ。トラベルソではなくベームフルートで演奏したわけで、ソプラノとフルートの(鋭いやり取り)が印象に残っている。  

この門下生演奏会にはもう一つ思いでがある。
「コーヒー・・」と同じ演奏会だったかどうかはっきり覚えていないのだが、その時は後ろの方の席で聴いていたのだ。周りにはかなり空席があった。
演奏会の中頃、私の隣の席にあまり背が高く無くがっちりした感じの外人が来て座った、グレーのセーターのようなラフなスタイルだったか。顔を見たら、何とニコレその人、  こりゃ大変!何か挨拶しなければ、と焦ったけれども頭の中は真っ白、(ドイツ語の単位はかろうじて取ったはずだが)アワワワとわけのわからない言葉を発しつつ、当日のプログラムとボールペンを差し出した。彼は気軽に余白にサインしてくれた。周りの観客も気がついたらしく何人かがサインをもらったようだ。間も無く楽屋にでも挨拶に行ったのだろう、ニコレはいなくなってしまった。

保存してあるはずのサイン入りプログラムは探したけれど見つからない、歳月に押し流されてしまったのだろう。そしてニコレさん今どうしておられるだろか、当時の私にとっては、神様のような存在だったのだ。

9/30/2012

第22回昼下がりコンサート終了

センチメンタルジャーニー演奏中


第22回昼下がりコンサートが終わりました。
台風17号が関東に向かっているため心配しましたが、到達前に終了することが出来ました。
観客の方も思ったより多く来て下さり、演奏自体も私達としては充実した演奏が出来たと思います。

プログラム
甘き喜び J.S.バッハ  リコーダー合奏
今こそ別れ ジョンダウランド  リコーダー合奏+ギター
羊は安らかに草を食み J.S.バッハ
  Alto Recorder(2)  Vocal(Sop.)の代わりに Tenor Recorder
    通奏低音 Bass Recorder(2)
唱歌メドレー   牧場の朝、富士山、我は海の子      Tさん編曲
懐メロメドレー 桜貝の唄、あざみの歌、水色のワルツ Tさん編曲
センチメンタルジャーニー  クラリネット ギター パーカッション
アマポーラ            クラリネット ギター パーカッション
山小屋の灯火           リコーダー合奏
一杯のコーヒーから        リコーダー合奏

アンコールに「里の秋」を初見演奏


9/23/2012

羊は安らかに草を食み



カンタータ「楽しき狩りこそ我が悦び」BWV 208 からパレスのアリア
「羊は安らかに草を食み」

 バッハはリコーダーソナタを作っていないらしい。

これはバッハの周りの環境がそうさせたので、リコーダー奏者にとって残念と言うしかないが、ブランデンブルグ協奏曲やカンタータなどでは、有効にリコーダーの特性を生かして使っている。特にこの「羊は安らかに・・・」バッハからリコーダー奏者への最高の贈り物とも言えるのでは無いだろうか。バッハ27歳の作品。

通奏低音に乗ったアルトリコーダー2本で始まるとパステルカラーで描かれた絵の世界。
ソプラノ歌手が歌い始めるとリコーダーは少し後ろに下がり、細かく揺れながらか音を紡いでゆく、そして  時には前面に出たりしながら、至福の時は流れる。 

数年前この曲を演奏した事がある。偶然のチャンスで音大の声楽科を卒業されたばかりの方に歌ってもらった、地元のクリスマス会で演奏したはずだ。当時の録音を聴いて見ると、リコーダーは余裕がなく、音を出すのが精一杯と言う感じだ。でも当時を思い出すと練習も本番も楽しかった。こんな機会はおそらく2度は無いだろうと考えていた。  

ところが歌手の方が当時のことを覚えておられて、もう一度歌いたいと声をかけて下さったのだ。発表の場は、ピアノ発表会での賛助出演という形だ。またあの曲が演奏出来る。早速2ndアルトや通奏低音のバスリコーダーなどお願いして練習を開始した。以前よりは余裕で演奏できるから、楽しい演奏が出来ると期待が膨らむ。


YouTube を検索するとすると、幾つかヒットするのだが、リコーダ2本と歌手の組み合わせが見つからない、オーケストラで演奏するのは大げさ過ぎるし、フルート2本でも味が出ない、この組み合わせを実現するのはアマチュアにとって難しいことなのだろう。

リコーダーの世界からみればアルトリコーダー2本の奏者を揃えるのは簡単だが、 ソプラノ歌手を探すのは難しい、その上この一曲の為に演奏会に足を運んでもらうとなると、躊躇してしまう。
また歌うグループから見ればソプラノ歌手は居るが古楽器のリコーダー2本を揃えるのは簡単ではない。

こんなことを考えて見た
もし声楽をやっておられる方が自分たちにの演奏会に「パレスのアリア」を歌うなら、声をかけてもらえば、リコーダー2本奏者付きで出かけていく。
ギャラの代わりにリコーダーの演奏会たとえば「リザーブコンサート」とか「フレンドシップコンサート」等 都合の付く演奏会に一回出演していただく。
こんな交換条件はいかがでしょうか。


9/22/2012

バルサンティ ソナタ二短調 作品1-1


 今回の発表会で私の演奏したのがこの曲


ソナタ二短調 作品1-1 「リコーダーと通奏低音のための6つのソナタ」 1724年London

作曲者のバルサンティはイタリア人でイギリスに渡りロンドンで活動した。
作曲だけではなくフルート、オーボエ奏者あるいは弦楽器奏者としても活躍したらしい
当時のロンドンはヨーロッパ最大の商業都市でドイツやイタリアのミュージシャンたちはロンドンでの成功を目指して集まったのです。その中で最高の地位を得たのがヘンデルでしょう。

  
当時のイギリスは産業革命前夜というかワットの蒸気機関はまだ発明されていなかったが、ニュートンも活躍していたし、ニューコメンの大気圧機関などがあり、植民地政策を背景にした貿易や紡績などは莫大な利益をもたらし、多くの富裕層を生み出していたのだ、オペラの上演や演奏会なども数多く催されていたのだろう。また聴くだけでは無く自ら演奏してみたいと考える人たちも現れ、そのような人たちにとってリコーダーは手頃な楽器であり、ブレッサンやステンズビー父子のようなリコーダー製作家が現れ、リコーダーの為の楽譜も盛んに出版されたのだろう。

このバルサンティのソナタ集もそのような要求に応える形で出版され、数年後再版されているから、人気があったに違いない。プロフェッショナルの為の曲では無く明らかにアマチュアでも演奏できるレベルで作ってあるし、聴くと難しそうなフレーズも実際に演奏して見ると、比較的簡単に出来る指使いで演奏にできる仕掛けになっていたりする。     

その点バッハなどは必要な音を手加減無く要求してくるので、演奏が難しいのだが、バルサンティはアマチユア演奏家には人気があったのだろう。
などと言っても私のレベルでは決して簡単では無かったけれども。

ソナタ1以後も面白そうな曲が並んでいるのでぜひ取り組んでみたいと思っている。

9/09/2012

発表会終わりました

ゲストの芸大生による演奏



細岡ゆき門下生発表会 2012年8月11日 近江楽堂

 前回の開催が2010だったから2年ぶり、

プロのチェンバロとガンバを後ろに従えて一人でソナタを演奏会する機会などほとんどないのだから、このような機会はのがしてはならないと思う。

プログラムを見るとソロで挑戦する人がもう少しいても良かったと思う、時期が夏休み最盛期と重なっていたため、参加をあきらめた人もいたのではないかと想像する。参加者はそれぞれレベルや課題が異なるにしても、努力して乗り越えた達成感は他では得られないほど大きいのだから。

プロ奏者との共演など尻込みしてしまう方もいると思うが、たとえ下手な演奏でもしっかり寄り添って盛りたててくれる、決して突き放したりはしない。

私はバルサンティのソナタ1番を選んだ。楽譜はペトルッチ楽譜ライブラリーからダウンロードした。また参考のためリコーダーJPの伴奏CDブックも駅前の楽器店経由で取り寄せた。6月ぐらいから練習を始めたが、途中ケーナの演奏などがあったため中断したりして、最終のチェンバロ、ガンバとの音合わせは本番4日前だけとなってしまった。本当は2回音合わせの日があったのだが、時間の都合がつかなかったのだ。この辺は日中勤めを持っている人間にはつらいところである。
そこそこ仕上げたつもりで「音合わせ」に臨んだのだが、チェンバロやガンバの音が鳴り響くと緊張してしまう。とりあえず何とか演奏をしてみる。

「一音一音を出すことに集中しすぎて、全体の流れが解っていない。少し大きなフレーズの中で自由に流れをとらえるべき。」なるほど!   ここは泣きの部分だからスラーでしっかり。ここの上昇部分は巻き上げる。ここはチェンバロが休みなのだから自分でテンポを決めて変化を楽しむ。など 、、、これだけ指摘されると「こんな感じの曲かな」などと思っていたイメージが大きく変わり、何とチャーミングな曲なんだと思ってしまう。でもそれを表現できることは別次元、 いろいろな指摘されたけれども、本番まではあと4日。
帰る途中で、武蔵小杉のスタジオアイシャに寄った。ここは小さな防音室がいくつかか設置されていて、楽器の個人練習に便利なのだ。1時間ほど「おさらい」をした。あと一回は地元の文化センターで夜HRCの練習に確保してあった部屋を一人で使用させてもらった。

後はバタバタと当日になってしまい、自分の演奏になった、多少は緊張しつつも以前のようにメチャメチャに上がることなく演奏を終える事が出来た。演奏中は目の前の楽譜に集中しているだけでなく、練習中の事や観客のことをフッと考えたりする、その時指や体は自動演奏していることになる。

私にとってもう一つの事件、それは息子夫婦が孫を二人連れて来てくれたこと、息子が演奏時間を確認してきたので、適当に答えておいたのだが、途中演奏の切れ間に孫を連れてドドと入って来た時は我が目を疑ってしまった。もちろんその分演奏に気合いが入ったことは言うまでもない。
最後に「おじいちゃんへ」とカードが添えられた小さな花束をもらった。花束などもらう機会など今まで全くなかったから感激してしまった。

後で孫に演奏の感想を聞いたところ「大体良かったけれども一か所おかしいところがあった」とのこと。確かにその通り、恐るべし。

7/24/2012

さようなら原発10万人集会




さようなら原発10万人集会に参加した。今まで何もしていなかったのを後ろめたく感じていた。

一方、私は技術系人間であった訳で、高品質な電力を安定的に供給するのは関係する技術者たちの大変な努力の積み上げがあるわけだし、また新技術の風力太陽発電やスマートグリッド等にも未だ乗り越えなければならない課題があることを思えば、「原発を止めて自然エネルギーに切り替えるべき」等と気軽に発言出来ないのだ。

 以前中国に滞在していた時、そこは慢性的な電力不足で当局の指導のもと土日は出勤して工場を動かし、休日は指定された平日に取るよう指導された、電力の使用を平準化してピークを抑えるためだ。それに違反すればペナルティで電力の供給を止められてしまう。しかしそれを順守していても突然ドカンと停電してしまうのだった。
お隣の韓国でも突然の大停電をやってしまい、「これでは三流国だ」などと関係者が罵られたことも最近のことだ。

 しかし福島の原発がまだ何も完了していないのに、他の原発を再稼働を強行するなどは、裏で策動している勢力があるに違いない。

とにかく参加してみよう。最寄りの駅は混雑が予想されるるため代々木八幡駅下車、しかし駅構内からして既に行列状態、人の流れに乗ったまま代々木公園に到着、会場中央舞台の前に位置を決めるのに、既に人はいっぱい、労働組合などの「のぼり」も多かったが、個人参加しているらしい人もかなり混じっている。その他共産党XX支部や宗教団体、日の丸を掲げているグループもあった。とにかく雑多な人たちの集団なのだ、著名な呼びかけ人達の話もそれぞれの立場を反映して微妙に異なる部分もあるのだが、反原発という点では一致している。

とりあえず集会は17万人を集めることが出来たのだから成功したといえるだろう。あとは今後これの量と質をどのようにして高めて行くかが私自身も含めて問われることになる。

帰り際に若い二人ずれに声をかけられた。写真をとってほしいのだそうだ。受け取ったカメラのファインダーに手作りの小さななプラカードを置いて微笑む二人の顔があった。
私は「もう一枚、もう一枚」と言いながら3回もシャッターを切ったのだ。  

7/16/2012

リコーダーオーケストラとメーリングリスト


 リコーダーオーケストラRicco Suonoの連絡用にメーリングリストを使用したらどうだろう。との提案があり、私にその役割が回ってきたのだ。メンバーは色々なところから集まってくるが、練習が終わるとすぐにバラバラになって帰ってしまうのでお互いにどんなグループに属し、どんな人なのかもよくわからない、月一回か二回の練習なので、印象が薄いのか、次の練習では前回受けた注意がすっかりリセッットされていたりする。練習以外でもお互いに連絡を取り合ったりできれば、もう少しリコーダーオーケストラに力が入るのではないだろうか。  

少し調べて見たが、Yahooやgoogleなどでもメーリングリストはやっているが、能書きを読んでも、あまりよくわからない、実際に使って見ないとわからないことも多いのだ。携帯には対応していないメーリングリストもあったりする。少し試行錯誤の後 freeml を使用することに決定した。これは単純にメーリングリストとしての機能だけではなく、掲示板やカレンダーも付属していて、便利に使用出来そうだし、参加者がそれぞれマイページを持てるので、自己のプロフィールを書き込んだり、アルバムやブログを紹介することが出来る。

問題となるのは、参加者のパソコン環境の違いだろう。パソコンを所有してなかったり、所有していても手を触れない人もいる。メーリングリスト導入によって、受け取る情報に差異が生じてはまずいわけだが、  ここは消極的に考えるのではなく、それぞれが一歩前進してもらい掲示板やカレンダーを有効に利用してもらいたいと思う。もちろん携帯だけでもメールは受け取れるが、パソコンも使用することによって掲示板やカレンダー、さらには練習の録音をダウンロードして聴くなど工夫によって用途は大きくて広がってくる。

徐々に慣れて使ってくれるのが良いが、今練習日を決めるのに、会場の決定とか参加出来るとか出来ないとか、10通ほどのmailが飛び交っている、私は携帯をセカンドmailに設定してあるので、職場にいても全員のmailが読める。mailの数が多くてびっくりする方もあると思うが、一部の人だけに情報が集中するより、全員で情報を共有する方が良いに決まっている。

<練習が終わった後、10分程度の「おしゃべりタイム」を設け、練習の感想や次回の練習の予定などをワイワイ話し合う>
そんな感じでメーリングリストを利用してもらいたい。

私はリコーダーだけでなく、ケーナのグループにも属しているので、このグループにもメーリングリストを勧めて同じfreemlの中にケーナグループ用のメーリングリストを作った。これは簡単に出来た。構築はリコーダーですでに経験済みであるわけだし、マイページは両者共通で使える。  
どちらのメーリングリストも十分活用してもらって情報交換や親睦に役立てて欲しいと思う。