9/23/2012

羊は安らかに草を食み



カンタータ「楽しき狩りこそ我が悦び」BWV 208 からパレスのアリア
「羊は安らかに草を食み」

 バッハはリコーダーソナタを作っていないらしい。

これはバッハの周りの環境がそうさせたので、リコーダー奏者にとって残念と言うしかないが、ブランデンブルグ協奏曲やカンタータなどでは、有効にリコーダーの特性を生かして使っている。特にこの「羊は安らかに・・・」バッハからリコーダー奏者への最高の贈り物とも言えるのでは無いだろうか。バッハ27歳の作品。

通奏低音に乗ったアルトリコーダー2本で始まるとパステルカラーで描かれた絵の世界。
ソプラノ歌手が歌い始めるとリコーダーは少し後ろに下がり、細かく揺れながらか音を紡いでゆく、そして  時には前面に出たりしながら、至福の時は流れる。 

数年前この曲を演奏した事がある。偶然のチャンスで音大の声楽科を卒業されたばかりの方に歌ってもらった、地元のクリスマス会で演奏したはずだ。当時の録音を聴いて見ると、リコーダーは余裕がなく、音を出すのが精一杯と言う感じだ。でも当時を思い出すと練習も本番も楽しかった。こんな機会はおそらく2度は無いだろうと考えていた。  

ところが歌手の方が当時のことを覚えておられて、もう一度歌いたいと声をかけて下さったのだ。発表の場は、ピアノ発表会での賛助出演という形だ。またあの曲が演奏出来る。早速2ndアルトや通奏低音のバスリコーダーなどお願いして練習を開始した。以前よりは余裕で演奏できるから、楽しい演奏が出来ると期待が膨らむ。


YouTube を検索するとすると、幾つかヒットするのだが、リコーダ2本と歌手の組み合わせが見つからない、オーケストラで演奏するのは大げさ過ぎるし、フルート2本でも味が出ない、この組み合わせを実現するのはアマチュアにとって難しいことなのだろう。

リコーダーの世界からみればアルトリコーダー2本の奏者を揃えるのは簡単だが、 ソプラノ歌手を探すのは難しい、その上この一曲の為に演奏会に足を運んでもらうとなると、躊躇してしまう。
また歌うグループから見ればソプラノ歌手は居るが古楽器のリコーダー2本を揃えるのは簡単ではない。

こんなことを考えて見た
もし声楽をやっておられる方が自分たちにの演奏会に「パレスのアリア」を歌うなら、声をかけてもらえば、リコーダー2本奏者付きで出かけていく。
ギャラの代わりにリコーダーの演奏会たとえば「リザーブコンサート」とか「フレンドシップコンサート」等 都合の付く演奏会に一回出演していただく。
こんな交換条件はいかがでしょうか。


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