7/24/2012

さようなら原発10万人集会




さようなら原発10万人集会に参加した。今まで何もしていなかったのを後ろめたく感じていた。

一方、私は技術系人間であった訳で、高品質な電力を安定的に供給するのは関係する技術者たちの大変な努力の積み上げがあるわけだし、また新技術の風力太陽発電やスマートグリッド等にも未だ乗り越えなければならない課題があることを思えば、「原発を止めて自然エネルギーに切り替えるべき」等と気軽に発言出来ないのだ。

 以前中国に滞在していた時、そこは慢性的な電力不足で当局の指導のもと土日は出勤して工場を動かし、休日は指定された平日に取るよう指導された、電力の使用を平準化してピークを抑えるためだ。それに違反すればペナルティで電力の供給を止められてしまう。しかしそれを順守していても突然ドカンと停電してしまうのだった。
お隣の韓国でも突然の大停電をやってしまい、「これでは三流国だ」などと関係者が罵られたことも最近のことだ。

 しかし福島の原発がまだ何も完了していないのに、他の原発を再稼働を強行するなどは、裏で策動している勢力があるに違いない。

とにかく参加してみよう。最寄りの駅は混雑が予想されるるため代々木八幡駅下車、しかし駅構内からして既に行列状態、人の流れに乗ったまま代々木公園に到着、会場中央舞台の前に位置を決めるのに、既に人はいっぱい、労働組合などの「のぼり」も多かったが、個人参加しているらしい人もかなり混じっている。その他共産党XX支部や宗教団体、日の丸を掲げているグループもあった。とにかく雑多な人たちの集団なのだ、著名な呼びかけ人達の話もそれぞれの立場を反映して微妙に異なる部分もあるのだが、反原発という点では一致している。

とりあえず集会は17万人を集めることが出来たのだから成功したといえるだろう。あとは今後これの量と質をどのようにして高めて行くかが私自身も含めて問われることになる。

帰り際に若い二人ずれに声をかけられた。写真をとってほしいのだそうだ。受け取ったカメラのファインダーに手作りの小さななプラカードを置いて微笑む二人の顔があった。
私は「もう一枚、もう一枚」と言いながら3回もシャッターを切ったのだ。  

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