左 MRA-1T(透明) 右 MRA-1G グレイ |
透明リコーダーの入手
昨年末クリスマス演奏会を控え、光るリコーダーを思いついた。音によって反応するLED と透明なリコーダーを組み合わせる。
光る部分はLED、マイクロホン、電池、駆動回路を組み合わせた発光部を知人に依頼した。これは思ったより早く出来上がり手元に届けられた。ところが肝心の透明なリコーダーが入手できなくなっていた。Y社でスケルトンタイプを製造販売していたが、ソプラノ(ドイツ運指)のみに縮小されてしまったようだ。
この辺りの経緯は以前のブログにも書いたように思う。 中古市場も探してみたが、出回っている様子もなくちょっと諦めかけていたのだ。
ところが3月ごろフェイスブックでリコーダー演奏家の秋山滋氏が台湾の楽器店「台湾音楽園」で透明のリコーダーを販売していることを紹介していた。楽器としての品質も良好らしい。Facebookのメッセンジャーで連絡を取ってみると早速連絡してきた。一本あたりの値段、送料、振込先の銀行口座、
通貨は台湾ドルなど、少し高めにつくがこの際仕方がない。
あとは送金手段だ。
海外送金は郵便局を通して何回かやったことがあるが、申請書類に送金先の住所、銀行口座など詳細に記入し、北朝鮮向けでないことを表明するサインまでして平日営業時間内に郵便局へ持ち込まなければならない。台湾向けだと新たな問題が起こる可能性もあるので、今回は大手銀行の海外送金を使ってみることにした。インターネットで簡単に手続きできそうだ。
しかしそれは大きな間違いだったと思い知らされることになる。
キャッシュカードと4桁のパスワードは日常的に使用していた口座だったが、ホームページからログインしようとすると2つのパスワードを入力する欄があり、そのパスワードの説明もイマイチはっきりしない。キャッシュカードのパスワードとは違うのだろうか?あれこれバタバタ試しているうちに規定回数オーバーとのことで動作しなくなってしまった。やっとの思いで繋がったヘルプ電話ではパスワード変更の申請用紙を郵送するから、それを提出しろとのこと、待つこと数日、届いた書類に即記入してポストへ投函、1週間ほどで銀行から郵便が届く、やれやれと思い開封したら何と!申請書に押した印鑑が届け出印鑑とは違うから正しい印鑑を押して再提出しろとのこと。考えてみれば以前勤めていた会社が給料振込みのため作った口座だ、印鑑も適当な三文判が使われたのだろう。仕方がないそれらしい印鑑を集めて、銀行に出頭、調べてもらうも、届け出印鑑は見つからず、結局印鑑変更届を提出。郵送の受理の連絡を待ち、やっとパスワードの問題が解決、ログインして作業が出来る。ところがワンタイムパスワードの入力がエラーになる。何回やってもダメ、指定回数オーバーになるとまた振り出しに戻るのが怖い。電話してみると、ワンタイムパスワード機器の内部時計がずれているらしい。これは電話で誘導してもらい、何とか解決。やっと海外送金の手続きに入れる。やれやれ。
台湾音楽園 より連絡のあった送金先の口座や銀行名、支店名、 銀行番号などを記入、これで完了と思ったら(銀行の所在地)の項目が残った。ヘルプ電話で銀行に問い合わせるも(銀行の所在地)の記入は必須との一点張り、さらに通貨も台湾ドルは扱えなくて米ドル、香港ドル、あるいは日本円など、私は頭に血が上り ヤメタヤメタ!! もちろん私自身のミスや手続きの遅れもあると思うが、もう2ヶ月も経過しているのだ。その上高額な手数料。Web上で簡単に手続きできそうなのに何か変更が必要となると郵送で書類提出となるので延々と時間がかかってしまう。もうガックリして楽器の入手を諦めかけた。・・・が
Web で検束してみたら「台湾音楽園」が見つかった。透明なアルトリコーダーの価格、LINEの連絡先やメールアドレス、さらにPayPalの番号まで記載されている。 LINEで簡単につながったので、楽器の価格、送料、PayPal支払いの可否などを問い合わせた。程なく返事があり PayPal支払いもokとのこと。手続きに多少の時間も必要と考え、夜PCに向かって操作を開始したが、相手のPayPal番号を打ち込むだけで送金先が表示され、送金したい台湾ドルを入力するとそれに対応する日本円が表示される。あっという間に送金手続き完了。あまりに簡単なのでキツネにつままれたような気がする。心配なので翌日送金したことをLINEで伝えるとすぐに「確認できた」とのこと、そのあと送り状に記入するため「電話番号を知らせてくれ」「ありがとう今日発送する」とやりとりがあり、3日後にはEMS で楽器が届いたのです。
2ヶ月ほど銀行相手に悪戦苦闘したのが嘘のよう。これで「光るリコーダー」も完成できるでしょう。
しかし日本のことが心配になった。Y社のスケルトンリコーダーは売れないと見てドイツ運指ソプラノのみの限定生産に縮小してしまった。台湾音楽園はメーカーではなく楽器店と聞いているが、そんな店がオリジナル製品としてリコーダーを販売しているのだ。金型代などのリスクも当然あると思うが、台湾国内ではなく、世界市場で売ることを考えているのだろう。
同様に海外送金についても国内大手銀行で手続きを行うのに2ヶ月もかかってしまった。もちろん私の不手際も重なってしまったが、金を貸してくれではなくて自分の口座の送金なのだ。何でそんなに時間がかかるのか、やる気がないと思われても仕方がない。
こんなことをやっていたら確実に「日本沈没」ですね。
(入手できたリコーダー)
ALTO 透明 MRA-1T
ALTO 半透明グレイ MRA-1G どちらも1400台湾ドル(現在は1200台湾ドル)
LED 発光部 |
テープ状のLED発光部、マイクロホン、リチュウムイオン電池、駆動回路・・などで構成されている。写真右はポリカボのパイプに入れてある。左はLED側 音に反応して2個だけ発光している
早速透明リコーダーにLEDの発光部を取り付けてみた。注目度バツグン。もう少しマイク感度を下げた方が良いかもしれない。発色が白くなっている箇所があるが、露出オーバーのため画面が白くなってしまった。
リコーダーの師匠に見せたところ、非常に興味を持っていただきFBの動画はかなり広範囲に広がった。 欲しいという書き込みもあり「光るリコーダー」は、かなりの需要があるかもしれない。
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