プロのソプラノ歌手といっしょに演奏できるなんて実に得難い経験だった。歌手は宮下咲恵さん。 会場はパルテノン多摩の小ホール、ピアノ教室の発表会に賛助出演という形でした。ピアノを演奏する方達にとってリコーダーの演奏は珍しかったと思う。
編成は、ヴォーカルのソプラノ、アルトリコーダー2本と通奏低音としてバスリコーダー2本そして電子ピアノでチェンバロの音を加えた。
会場入りしたらすぐに音のバランスチェック
それぞれ のパートの配置を確認し、電子チェンバロの音量を調整する。いつも演奏している視聴覚室の様な狭い部屋だと自分の音も周りの音も混ざり合って聞えるのだけれども、小ホールとはいえこのぐらいの広さになると、残響は十分に感じられるけれども、周りの音と混濁することはなく、かつ自分の音が一番大きく聞こえることになる。
会場の都合により中央にピアノが置いてあるため、観客に対して横一列に近い形に並ぶしかなく、右端のチェンバロから 左端のリコーダーの音が聴きづらいとのこと、 演奏位置は変えられないので、ソプラノに合わせてもらうことにする。
宮下さんが本番開始の少し前、ドレスに着替えて現れた、黒を基調とした裾の長いドレスだ、これは着替えることはわかっていても軽い衝撃を受ける。ご本人にとっては日常の生活から、舞台での演奏という異次元の世界へ 飛び込む切り替えの意味があるだろうし、周りのスタッフたちもその気にさせてしまう 。我々リコーダーもそれに合わせるべく、男性陣は白のワイシャツに蝶ネクタイ、(但し100均店で入手)
本番では私の演奏位置は一番左側だったので演奏者が全員見渡せる。一寸左側に目を移せば、観客の反応もわかる。少し前方の頭上には録音用の吊りマイクがある。そんな状態で演奏している自分が信じられない、夢を見ているような感じであった。途中2か所ほどハイトーンの箇所で音をミスしたが、比較的冷静に演奏出来たと思うし、観客の反応も好意的だったように思われた。
演奏は途中ダ・カーポしてソプラノが前半部分を繰り返し、リコーダーがさらに数小節のフレーズを演奏して終了。
曲全体でも7分弱の演奏は終わってみれば短かったけれども多くの思いも込められていたはず。
このような機会を作ってくださり、未熟な演奏に付きあって頂いた宮下さん、ありがとうございます。
全体の音のバランスなどは観客席でないとわからないが、そこそこ上手くいったいたのではないかと思う。
録音CDを受け取った感想は別項で書くつもり、録音を聴けばまた違った面も見えてくるかもしれない。
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