12/16/2012

たまの音楽家演奏会


かなり遅くなってしまったが、たま音演奏会 のことを書いてみたい。

古楽器アンサンブル たまの音楽家10周年 
The 3rd Regular Concert 2012.11.18  SDA立川キリスト教会

 
今年で10周年ということだが、大変なことだ、結成の時から、特別なグループとして、異彩を放ち続けていると思う。
もともと音楽好きという点では人後に落ちない人達だと思うし、チェンバロやリコーダーを自作したりする人達など滅多に居るものではない。
今回だって 、ショームバンドの演奏や、バグパイプ、バロックギター、ヴィオラ・ダ・ガンバ、サズ、コルネット、バロックオーボエ、チェンバロ、パイプオルガンの演奏まで、こんな団体はどこにもないだろう。

プロも顔負けというよりアマチュアであることを逆手にとって、大胆に音楽を楽しんでいるように思われる。
今回のプログラムではヨーロッパ中世と中東の怪しい関係が浮かび上がってきたように感じた。ベートーヴェンやモーツァルト時代トルコの音楽が大きな刺激をもたらしたことは「トルコ行進曲」などでわかるのだが、それ以前の中世でも 、いろいろの交流があったのだろう。

バロックアンサンブルやリコーダーの現代曲では本来の実力で充実した演奏が聴けたし、日本の曲はちょっと洒落たアレンジだった。
ただ珍しい楽器の印象が強烈な為、演奏会全体のイメージが散漫に感じられたのは私だけでは無いだろう。「演奏会全体のまとまり」という面では、前回の方が勝っていたように思う。
しかし彼らはそんなことには、あまりこだわっていないと思われる。プログラムの挨拶の中に「次の機会には、今日と違う姿が見られるかもしれません」と宣言してあった。

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