3/05/2018

第42回昼下がりコンサート




2月25日は昼下がりコンサートでした。42回目との事で改めて時間の長さを感じます。お客さんがたった二人の時もありましたが、今回は多くの方に来ていただき、ぎゅう詰め状態でした。何とか続けてこれたのも毎回来てくださるお客さんたちに支えられてのことだとの思いです。

プログラム
サラバンド ・・・・F.F. ヘンデル  HWV437より K.Sone 編曲
コントラプンクス 1  ・・・・J.S. ハッハ
カノン・・・・・・J.パッヘルベル  河西保郎 編曲
サラバンド・・・・・・A. コレッリ Op-5-7 より
ジーグ ・・・・・     A. コレッリ Op.5-9 より
ムーン・リバー・・・・H.マンシーニ   Felix Vela 編曲
日本の四季・春編・・・・・金子健治 編曲
花の街・・・・・・・団伊玖磨
瀬戸の花嫁・・・・・・・平尾昌晃  T.S.編曲 
青い山脈・・・・・服部良一  T.S.編曲

昨年は3名だけの演奏が続いたのですが、少し遠方から練習に参加してくれるMさんが加わり、レパートリーもぐっと広がりました。お客さんから「音の厚みが増しましたね」とのお言葉をいただき嬉しくなります。
今回は時間が少なかったり、直前に曲を追加したりして、未消化のままプログラムに載せた曲もあったけれども、当日の勢いで大きな破綻なく演奏できてしまった。しかし例えば同じ旋律がくりかえされる「カノン」とかメドレーの「日本の四季」のような曲は山や谷がハッキリしないまま延々と続くことになってしまい、演奏への工夫を考える時間の余裕が不足だったと思う。
バッハ、ヘンデル、コレッリ、についてはもう少し背景の説明が聞きたかったとの意見もあったが、演奏と説明のバランスは難しい、今回はバッハ(ヘンデル)を基準としてコレッリは32歳年上のイタリアの作曲家であるとの説明は今回のプログラムとも少し関わりを持ち悪くはなかったと思っている。今回は話さなかったが、ヘンデルが若き日イタリアに留学した時、コレッリと交流があり、まだ若いヘンデルの作曲したカンタータ(だと思う)をコレッリの指揮で演奏し好評だったので再演されたとの話がある。
パッヘルベルについてもバッハとの関係で話した方が良かったかもしれない。

コレッリ
今回コレッリの曲を2曲演奏した。彼の曲はほとんどヴァイオリンの曲しか残されていないが、リコーダーでも十分楽しめると思った。リコーダー奏者にとって宝の山かもしれない。同じイタリアでも少し後輩のヴィヴァルディでは難しい曲が多い。ピエタの合奏団の技術レベルが高く、それを利用してベネツィア市民の喝采を得なければならなかったヴィヴァルディの立場が反映しているのだろう。

お客さんと一緒に歌える曲も大切だと思う。花の街、瀬戸の花嫁、青い山脈、アンコールのふるさとについては歌詞をプリントした紙が置いてあり皆さん大きな声で歌ってくれた。一方的にリコーダーの曲を聞くだけではなく一緒に声を出して歌うことは一体感も生まれる。大きな会場では無理でも、狭い喫茶店だからこそ出来ることもあるのだ。
リコーダー用の編曲を強引に歌ってもらったのだが、歌いにくい高さもあったようなので、歌うための編曲も考慮する必要があると思った。

iPad による楽譜
練習では便利なのでよく使っているのだが、本番となると話は少し違ってくる。練習回数も多くほとんど暗譜状態であれば、問題ないが、少しでも不安があれば慣れ親しんだ紙の楽譜に頼ってしまうのは仕方がないと思う。今回も紙の楽譜できっちり全曲揃えたが、話題性も考慮して「コントラプンクス」で使用してみた。途中演奏しながらめくる場所が一ヶ所あり、その場所は楽譜にも集中していなければならず、かなり緊張した。足の位置はペダルに触れさせておくわけにはいかないので、曲の少し前の部分で位置を決めかかとを床に触れさせておき、足の先の方を浮かせておき、その場所でエイと踏み込み切り替えた。もちろん楽譜そのものはタイミングよく切り替わったけれども気合が入りすぎたのかパシッと音が出てあまりスマートな切り替えではなかった。これは切り替えのスイッチがキーボードのバネだけに依存する構造のためで、普段は切り替えスイッチに足を載せても動作せず、強く踏み込んだ時だけスイッチが動作する仕組みが工夫できれば解決できるだろう。

次回の第43回昼下がりのコンサートは6月最後の日曜日を予定しているが、その前に4月21日 第14回フレンドシップコンサートがある。次のブログで紹介します。


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