上 新ブレッサン 下 旧ブレッサン |
左 新ブレッサン 右 旧ブレッサン |
先週後半に待ちに待った全音新ブレッサンが送られてきた。8月末の新作発表会でアンケート用紙に「提出された方には楽器を進呈」とあったので10月末の発売日にもガマンしてひたすら待ち続けていたのだ。
自宅では音をほとんど出すことはできなかったが、表面の梨子地仕上げもしっくり手になじみ、アンダーカット(内エグリ)を施した指孔も押さえやすい配置で、単独パーツで形成されたウインドウエイもしっかり収まっているように見える。・・・・ひょっとしてこれは行けるのではないだろうか。
最終練習で使ってみて問題なければ翌日の本番で使用してみることにした。
曲はパッヘルベルのカノン
演奏者が3人しか確保できないので、通奏低音のパートはiPadのGarageBandでチェロとコントラバスで自動演奏、PA用のアンプとスピーカーで拡大。
上声部の3本のアルトのうち第一アルトをこの新ブレッサンで演奏することにした。
ほぼ同じ楽譜を2小節ズレて演奏するのだが、やはり第一アルトが一番目立つ。
とりあえず演奏してみると音のレスポンスが早く指孔が押さえやすく取り回しが楽な感じ。これは指孔に内エグリを施したことにより音の鳴り始め、鳴り終わりの反応が早くなった。またこの内エグリが副次的に指孔間隔の縮小をもたらしたらしく指の押さえがより楽になった。この結果の為だろう32分音符の連続する場所でいつも少しもたつき気味になるのだが、この楽器だと余裕でクリアできてしまう。ちょっぴり上手くなった様な気持ちになれる。
あまり調子に乗って口先だけでパラパラ吹き飛ばすと、音が軽くなってしまうが、しっかり息を入れるとちゃんと鳴ってくれる。
低音部もよく鳴り全体に揃っている。音色も隣り合った音の差は少ない様だ。ただこの件に関してはまだ2会場でしか演奏していないので、残響の異なる会場でも演奏した上で答えを出したいと思う。
ウインドベルの田村です。
返信削除この全音新ブレッサンG-1Aについては、全音楽譜出版社楽器部とFacebookで発売前からやり取りしていまして、
木製のリコーダーと、「勝るとも劣らない」と先方が言っていましたので、それに対する評価を送りました。
私も、小金井の宮地楽器に行きまして、結局、ちょっと試して、良さそうなので、買ったのです。
それでここから評価として、送った文章です。
やはり木のリコーダーより、良い音とを言えません。
私は、モーレンのグラナディラのアルト、友達がパリサンダーのアルト、そして、私は、ボックスウッドのテナーなどが有りますが、やはり、音質は、木製の音を越えていません。
頭管部と真ん中の管をぶつけてみて下さい。拍子木のようなコーンという音がします。これは、グラナディラでも、ボックスウッドでもです。
ところが、今回のG-1Aは、鈍いゴンゴンという音がします。
これが、響きの良い音になるような材質に変えると、音が変わってくるのではないでしょうか。
今は、ABSでしょうか。もっと、剛性が高くなる材料。PETか、もしくは、ポリカーボネートなどかと思います。
もしそれで、音質が改善するなら、それによる価格上昇で売れるでしょう。今回のレベルのモデルでも、何故か、あちらこちらで売り切れです。
さて、もう一つの問題は、一番下の、ソとファ。ラからソ、ソからファへの音質が、どんどんこもった音に変化しています。
これは、どのメーカーもそういう傾向にあります。モーレンは、その点がもっと悪いです。
そして、プラ管のヤマハ、アウロスも変化が大きいです。
G-1Aは、その中で、比較的良い方かも知れません。
私の、モーレンのグラナディラのアルトは、ソの音が、そこだけ異常共振しているように、音質が変わります。
その点が、良いのは、キュングです。
キュングは、ドとかレの音質で、ファまで、統一した音質と言えます。
以上の点、設計された方は、認識されているのでしょうか。
他のプラ管、特にヤマハのプラ管と音質を比べると、
いかにヤマハのが、雑音が含まれていて汚いかがわかります。
G-1Aは、綺麗な音をしている方だと思います。
音程も安定させやすいでしょう。
つまり音質の結論は、木を越えてないけど、比較的に音質は良いという事です。
さて、今回、凄く良いと思ったのは、水気による詰まりの影響が少ないことです。プラ管は、一般的に詰まりに弱いのですが、これは、逆に強いと思いました。
構造は、上手く行っていると思います。そこで、音質改善に、材料を検討して頂きたいと思います。よろしくお願いします。
コメントありがとうございます。材質都音質の関係は確かにあると思います。
返信削除旧ブレッサンでも低い ソ の音が異常振動している感じですが、新ブレッサンでは明らかに改善されています。水分による詰まりも簡単に復帰できると思いました。