第4回細岡ゆき門下生 リコーダー演奏会
2016年12月4日(日) 近江楽堂
チェンバロ 矢野 薫
ヴィオラ・ダ・ガンバ なかやま はるみ
演奏曲
G.P.Telemann. Sonate f-moll TWV41:f1
Triste Allegro Andante Vivace
もう2週間以上も過ぎたが体調のバランスがくるったのか、まとめるのに時間がかかってしまった。
演奏会当日はバタバタと過ぎ、必死で演奏したけれども、やはりダメなところはダメ、セロ弾きのゴーシュにはなれなかった。
リコーダーを演奏する限り、いつかはテレマンをとの思いはあったが、この曲 ソナタヘ短調TWV41:f1は私にとって難しすぎたかもしれない。五線の頭にフラットが4つも並んでいてさらに加線もふんだんに使用されているから、加線を数え運指表で確認しながら進むハメになった。半音階などの基礎がしっかり身についていれば、これほど苦労することはなかったと思うが、とにかく遮二無二やるしかない。一つのフレーズを何回か練習すると”指”が覚えてくれるのか、なんとかその部分を演奏できるのだ、しかし完全に理解できているわけではないから、たとえば途中から演奏しようとすると悩んでしまって動けない。
iPodには聴いた回数を記録している機能があるので調べてみると300回を超えていたからそれなりにスゴイと思うが、半分は寝ていたかもしれない。
あと練習の場所と時間の確保が大変だった。この時期はどうしても他の演奏会と競合する。土日などは他の演奏会やそのための練習などで埋まってしまう。HRCなど合間にヒイヒイ練習している私のために、合奏練習を早めに終了させ場所と時間を提供してくれたことが何回かあったがこれは多いに助かった。多摩川の河原はこの時期暗くなるのが早いしリコーダー向きではない(最近事件があったが、そこは私が練習している場所)
本番演奏中は”滑ったり転んだり”だったが、一瞬冷静になれる場所もあり、チェンバロとガンバがしっかり支えたり手を差し伸べてくれたりするのが実感できた。さすがプロ!
楽器への工夫
指掛け
私はモダンピッチの楽器には自作の指掛けを取り付けている。しかし今回使用した楽器には使っていない。伝統的なバロックピッチの楽器であるし、カエデ材に塗装仕上げであることも取り付けを躊躇させていたのだ。しかし右手がらみの細かい動きにモタつきがある。子細に観察してみると右手親指の位置が定まっていないため楽器の支えが不安定で、それを補うためか右手” 人差し指” ”中指”の腹でも楽器を支えていることがわかった。
小型の指掛けを作り、両面テープで固定した。それなりの効果は期待できる。アマチュアの場合許される範囲と思う。
楽器の結露対策
気温が下がってくると管内の結露が多くなる。その都度楽器をバラして水分を拭き取るのは音程や取り付け角度が狂ったりして手間がかかる。
掃除棒やスワブ(拭き取り布)の材質やサイズを工夫して、組み立てたまま拭き取ることが可能となった。
演奏が終わりとりあえずほっとして考えてみると、ソナタなどの演奏は登山に似ていると思った。プロの奏者達は多少のガレ場でも楽しそうにスイスイ超えて行ってしまう。私はチェンバロとガンバの頼もしいガイドが同行しているのに”滑ったり転んだり”悪戦苦闘の連続なので、「素晴らしい展望ですよ」、「きれいな花がありますよ」など言われても見る余裕なし、それに山の規模は高尾山、大山ではなくて北岳クラスだったと思う。
男性の参加
Face Book に演奏会の集合写真が載ったが、「男性が少ない」との書き込みがあった。正にその通りで、Yさんと私だけなのであった。門下生が圧倒的に女性だけというわけではない。現に私の所属しているRicco Suonoではほぼ半数ずつだと思う。
私の場合ドン・キホーテ的で恥もタップリあったが得たものも多かった。
男性の場合少しばかりの自信と”自己防衛本能”のようなものが強すぎるのかもしれない。
これは”昼下がりの演奏会”のような演奏を行ってもお客さんはほとんど女性ばかり。男性はほんの一握り、同じような傾向だ。初めて聴くリコーダー合奏にも「アラいいわね」などと興味を示す女性も多いのに、男性は「なんだカラオケじゃないのか」と帰ってしまう。年をとるほど柔軟性が不足して頑固になるように思う。自分自身も含めて心しなければならない。
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