12/13/2015

ブロックフレーテンコーア演奏会

ブロックフレーテンコーア演奏会
2015年11月23日 浜離宮朝日ホール
昨年も聴かせてもらったので今回は2回目
実は学生時代の友人が演奏に加わっているのだ。


1981年結成で年1回の演奏会が今年で34回目ということだから毎年欠かさずきっちりやってきたわけだ。
豪華な会場。年配の観客が多いような気がする。
これだけの会場でしかも有料なのに、開演時にはほぼ席は埋まっていた。
ずっとブレずに堅実な姿勢を貫いてきた結果だろう。
プログラムしっかりしている。曲目解説も的確で良いと思う。

わたし自身もRicco Suono というリコーダーオーケストラにも所属しているので大人数でのリコーダーの合奏の困難さは  理解しているつもり。これだけの演奏レベルにまとめるのは大変だと思う。歴史ある団体だからこそ可能なことなのだろう。演奏者は黒服でピシリときめて素晴らしかった。などと書いてもおもしろくないので、少しけなしてみる。

ガブリエル 音に確信が持てない。不安定。最初の曲目ということもあるだろう。
セルミジ  楽器紹介  残響のせいかイマイチ音の輪郭がハッキリしない。ここぞとばかりの自己主張があっても良かったとのおもうが、なぜか皆ショボい音だった。トゥッティでは弾けるような喜びがあっても良いのではないか。
サティ。ワルツ もたつく。楽しくない。演奏しているだけ。
組曲2番 序曲良くない。決まる場所がない。曲をなぞっているだけ。ポロネーズのソロさすが。バディネリは早すぎるため少し苦しい。でもハラハラさせるのは効果的。やはりソロを前提とした曲なのだ。
パストラーレ 小節ごとに分離しているように聴こえる。曲の流れで押してこない。
アンコール曲
モーッアルト 嬉遊曲 かなり良い。緊張が解けたのか音に躍動感が感じられる。
 ヘンデル オンブラマイフ   ソプラノ ソロの音通る。音程、音量、リズムにヴィヴラートをかけ
背後のリコーダーオーケストラから浮かび上がってくるのは聞き応え十分だった。

全体を通して真面目に堅く仕上げた感じ、リコーダーの音色はそれほど表情ゆたかではない。だから四角四面にまとめると、上手いとは思っても真面目人間の集団のようで楽しくない。だからガッチリまとめるのは良いとして、どこかに突破口がないといけないのではないか。

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