12/12/2015

35回昼下がりのコンサート


前回6月から3ヶ月ほど、今回はウインドベルが演奏に参加してくれた。
HRC以外の団体の演奏は観客にとっては多彩さが増えるし、演奏者もお互いを間近に見ることが出来ていろいろと参考になると思う。
かなりおそくなってしまったが、書いておきます。
演奏会などが連続していて、一つのブログに引っかかってしまうと、次々と渋滞を起こしてしまうのだ。

ウインドベルの3曲はバッハだったし、HRCも前回のリベンジであるプレリュードとカンタータ「主よ人の望み・・・」を演奏したのでクラッシック系はバッハがひしめくことになった。

多数とは言えないが、演奏会の度に足を運んでくださる方たちがいるのは実に有難いことなのだ。


プレリュード
この曲は前回のコンサートで途中で合わなくなって止めてしまったため今回はリベンジということで演奏した。
しかし途中で私の楽器のサムホールが水分で詰まってしまい、止めざるを得なかった。
本来なら一人で演奏する(オルガン)ので演奏者の中にある曲の流れあるいはリズムに基づいて右手、左手、足の声部が動く、ところがこれを4人のリコーダー奏者で演奏すると、4人が別々にリズムをとりだしたらえらいことになる。たとえクオーツの正確さでもダメなのだ。
4人が一つのリズムを共有し、それに自分の演奏を乗せなければ意味がない。長い休符などは見失わないために数えることはあるけれども、演奏が始まったらすぐに流れに乗るべきだ。いつまでも足で拍子をとっているのを見かけることがあるが、実に見苦しい。
とりあえず最後までまで演奏することは出来たが、各パート間で、呼応したり、かけあったり、そのうえ声部の主張も込める、ことに対しては、不十分であったと思う。これは自分のパートの演奏に精一杯で、他のパートを聴く余裕のがないためで、これは単に合奏練習の回数を増やせば解決するほど単純ではないだろう。

主よ人の望み・・・はEWI の演奏会デビューと言ってもよい。
あまりにも有名な曲だけれど全てのパートをリコーダーに振り当ててしまうと、3連音符の旋律と、かぶさってくる歌が混濁してしまう。だから器楽だけの演奏では、この歌のパートはオーボエとかトランペットのような特徴ある音質の楽器に受け持たせている。
そのため今回はEWIのオーボエ風な音を使用して練習を始めた。何回か演奏するうち、この音源でトランペット風な音にすることも可能なことを発見した。アンプのVRを少し下げておいてタンギングを伴った強い息を吹き込むと、トランペット風な音になる。そもそも両者の音質構造は似ているのだろう。だから音の立ち上がり部分を変更すれば全体の印象も変わり全く異なる楽器のように聞こえるのだ。
本番の演奏でもトランペット風な音を使用した。演奏していて気がついたのだが、古楽器のコルネット(注1)にそっくりだと思った。サイズも木管楽器風な運指も然り。右に傾けて演奏すれば気分はまさにコルネット。演奏後にトランペット風な音は良かったとの感想をいただいたので、とりあえず成功だったのではないか。

バッハのドッペルコンチェルトはウインドベルの方達と一緒に演奏した。まだ完全に習熟したわけではなかったが、急遽演奏することになったのだ。そのための後半を省いて演奏したが、まあ仕方がないか。1stと2ndの絡みだけではなく、bassも同等に口を出してくる。やはりバッハだ。余裕の演奏ではなかったがとりあえず演奏出来たことでほんの少しだけれども自信を得たような気がする。バッハのフルートソナタなどにも挑戦してみたくなった。

次回の「昼下がり・・」は1月の31日(日)を予定している。


注1 ブラスバンドで使用するコルネットとは違う。ルネッサンス以前から使用されていた古楽器でマウスピースはホルンやトランペットのような金管楽器系、楽器本体は筒状で指穴を開閉し木管楽器風。

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