8/18/2013

パッヘルベルのカノンとGarageBandその3


パッヘルベル のカノン通奏低音は、階名でド・ソ・ラ・ミ・  ファ・ド・ファ・ソこれをGarageBandでチェロの音を出しているのだが、実際の楽器のように弓で弾くわけでもないから、どうしてもぶっきらぼうで単調になってしまう。弦楽合奏によるピチカートが魅力的な音を出しているので使って見ることとする。原曲はニ長調だが、今回のリコーダー用はヘ長調なので
F C Dm  Am  B♭  F  B♭ C の和声進行となる、これは大逆循環と呼ばれて極めて一般的な形らしいが、日本人にも好まれるらしく、翼をください(赤い鳥)、夏休み(井上陽水)、負けないで(ZARD)・・など多くのヒット曲があるらしい。

SmartStringsの入力画面 写真A

音源をSmartStringsに指定し、ヘ長調に指定すると写真Aの入力画面となる。当然の ことながら、必要なコードが並んでいる。これをタップするとピチカートのコードが鳴る。コードの自動演奏も可能だが、今回は自分で「演奏」してみる。

各四分音符に対して16分音符でアルペジオ風にコードをいれる。ピアノを弾くような感じですタップするのだが、鍵盤楽器の経験がない私にとっては結構大変なのだ。
通常このような入力はテンポを落として入力すると良いと言われているが、すでに最低まで(40)落としてあるのでそのまま入力するしか無い。たった2小節だけだが、それでも難しい。

録音ボタンを押すとメトロノーム4拍が始まる。それに続いてチェロの通奏低音が出るのでそれに合わせてンタタタ ンタタタ・・・(ンは休み)タッチパネルなので反応のタイミングが微妙にズレたりするが、あまり気にせず、リズミカルにポンポンポンと打ち込む。多分指が離れる瞬間にピチカートの音が出ているようだ。確実に音を出そうとして強く押すと指がわずかにズレるのだろうかアルコ(弓で弾いた音)になってしまう。私の場合は10分ほど練習してから、録音した。録音は何回でもやり直せる。リズムの多少の乱れはクオンタイズで修正できる。この2小節を1リージョン(録音単位)とする。

チェロの音は前回で完成して、これも2小節を1 リージョンとして28個すでに並べてある。その下側へ、ピチカートのリージョンをコピー&ペーストで並べて行く。
ついでに後打のハイハットも2小節1リージョンで作っておく。これも必要な場所にコピー&ペーストで並べる。何かパッチワークを作っているような感じだが、これで良いのだ。
これで通奏低音+ピチカート+ハイハットの部分は完成。あとはアルトリコーダーの3パートだけ。

GarageBandは録音機能もあるのでイヤホンで通奏低音を聞きながら演奏して録音する。iPad付属のマイクは本体側面にある小さな穴の奥にあるわけだ。譜面台上にiPadと楽譜を置き、1stアルトを演奏して録音。再生してみると、思ったより良い音だ。気を良くして2nd、3rdも録音した。譜面は2小節ずつ遅れて始まり、最後の部分でつじつま合わせを行うだけ。ほとんど同じと考えてよい。
内蔵マイクが余りに小さいので心配したが、十分に使用に耐えるレベルと思う。さらに上を目指すなら iRig HDなどとミキサーを組み合わせればコンデンサーマイクなども使用できるが、とりあえず内臓マイクで問題なし。

カノンのトラック表示 B

完成したカノンのトラック表示 B
上側3本(緑色)はTouch Instrument
1番上はチェロによる通奏低音 28個+1個並んでいる。最後の1個は最終小節
2番目は弦楽器によるピチカート、3番目はハイハット いずれも曲の途中からスタートしているのがわかる。
下側3本 (紫色)は録音のリージョン
連続して録音しているので分割なしの1個のリージョン。1st, 2nd, 3rd リコーダー スタートが2小節ずつずれているのがわかる。

左側はトラックのコントロール部分で任意のトラックのON/OFF 音量調整ができる。
したがってリコーダー奏者が0~3人いずれも対応可能となる。


実際に使用している風景
iPad 、小型ミキサー、アンプ、スピーカを接続、リコーダー奏者は2名なので1st,2nd リコーダーを消音してある。
使用風景

0 件のコメント:

コメントを投稿