2016 3 19日 稲城中央センターホール
今回の特徴は百花繚乱と言うべきか。ここ何年かは特徴ある演奏も増えてきて、それを個性化などと呼んでいたのだが、今回ははそれが一気に爆発した感じで、実に多彩な演奏会となった。そして それぞれが「素敵な演奏」であったことだ。
フレンドシップの初期の頃を思い出せば、当時はどのグループもお行儀よく「リコーダー合奏」を行い、違いといえばちょっと難しい曲だとか演奏技術が優れているなどでまるで「金太郎飴」のような演奏会であったような気がする。
想像してみるに、与えられた楽譜を演奏できたこと自体が嬉しく。それをそのまま演奏会に持ち込んで、それで満足だったのだ。それから約10年が経過し経験や交流を通じて各グループとも演奏者としての表現や主張の必要性を自覚しそれが実現できるテクニックも備わって来たからだろう。
これが単に他グループとの違いを際立てるための工夫ではなく、10年の積み重ねが必然的に産んだ結果であることに意味がある。
全体合奏の舞台上 |
全体合奏はピエール・ファレーズ パヴァーヌとガリヤルドを演奏したが、今回の演奏会を象徴していた。
舞台上の厚木リコーダーオーケストラの前にはガンバのなかやまはるみさんとハープの矢野薫さん、ハープのソロで曲は始まる。
会場の中ほどにルネッサンスドラムとサックバットの奏者がいて事前に打ち合わせ済みのように全体をリードしている。どこからか鈴の音も聞こえる。会場全体からわき上がるリコーダーの音。この場でしか聴けない見事な演奏でした。
プロフェッショナル達の演奏はある程度正統派であることが必要かもしれないが、アマチュアの場合は「素敵な演奏」を目指すべきだし、その答えは無数にあることが今回証明されたような気がする。来年はさらに伸び伸びと素敵な翼を 広げて下さい。
私自身としては、ER(Electric Recorder)の発表の機会を与えてもらったが、事前の点検不足のため2個のマイクの内1個が不良となり不満足な結果となった。この件については別項で書くつもり、もう一つ、全体の録音係を仰せつかっていたが、自分の出演したRicco Suono の録音SWをONにするのを忘れてしまった。トホホ どなたか録音してあれば、ご提供願います。
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