2/18/2013

ヘンデルの違和感

先の大相撲は日馬富士の優勝で終わった。
私は相撲フアンではないので 、常にテレビで追いかけているわけではないが、前から気になっていることがある。優勝杯授与の場面でヘンデルの曲が鳴り響くのだ。
今回も偶然NHKテレビが表彰式を中継していたので見てしまった。自衛隊の音楽隊です、と場内放送のあとすぐに国歌「君が代」が演奏された。和洋折衷のアレンジでまあこれは仕方ないか。そのあとすぐにヘンデルの曲「見よ勇者は帰る」が演奏されて優勝杯が日馬富士に手渡された。
なんだこれは!その時私は大きな違和感を感じてしまう。

私はヘンデルが嫌いなわけではない。CMでキャスリーン・バトルの歌うオンブラ・マイ・フは素晴らしかった。かく言う私だって、中学高校では吹奏楽部に所属していたから、この曲を演奏させられたことは何回もある。

まあ中学高校ぐらいはまだ許せると思うが、何で日本の伝統である大相撲でヘンデルが演奏会されなければならないのだろう。
やはりおかしいと考えるのが  普通ではないだろうか。
行司による呼び出しとか、勇壮な太鼓連打とか工夫できるのではないだろうか。
相撲や報道関係者は何も感じないのだろうか?それが不思議だと思う。
作曲を仕事にしている人もたくさんいる。そんな中で「オレが作曲しよう」と名乗りをあげる人はいないのだろうか。

ここまで書いてハッと思った。ひょっとしてこの曲とんでもない名曲なのかもしれない。

最初の数小節分ののフレーズを口ずさんで見る。それだけで神々しいような勇壮な気分になる。
この曲を超えた作曲には100万円の賞金を差し上げます。などと作曲コンペを催しても、応募する勇敢な作曲者はいないかもしれない。やっぱりヘンデルすごい!

ヘンデルのすごさはわかったけれども、相撲はやっぱり工夫して欲しいなあ。

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