本番前の練習 |
リコーダーでコレッリのソナタOp.5-9 を演奏していたのだが、めちゃくちゃに上がってしまい、演奏が途中でストップしてしまった。
演奏中に上がってしまう事などここ10年ほど無かったのに。
学生時代の部活のOGOB会で演奏できることになった。
当時指揮者をしていたO君が今はオーケストラでチェロを弾いているので、合奏をお願いした。演奏曲はコレッリのソナタOp.5-9 本来はヴァイオリンでト長調の曲なのだが、リコーダー用にハ長調とし6月にフレンドシップコンサートで演奏したことがある。その時はリコーダー四重奏の編曲だった。練習も比較的時間をかけたので、そこそこの仕上がりで、なんとなく自信があったのだろう。今回は変ホ長調として音が少し高くなりチェロの通奏低音付きだが、お互いに忙しかったので合わせる練習は本番当日の午前中だけだった。それが最大の問題だったと思う。
調が異なるとはいえ以前やった曲なので気楽に考えていたのだ。本番が近づいたので練習を始めたらヤバイ! なめらかに演奏できないのだ。知った曲とはいえフラットが3つもあると難度がかなり高くなる。時間がないので多摩川河川敷練習所でも数回練習したがそれでもモタつく場所が残った。
本番当日の練習場は残響が多く何となく上手くなったような気分、一部指がモタつく箇所があるが何とかなるだろうと本番に臨んだ。
ところがこの会場はやけに残響が少ないのだ、音楽演奏ではなく講演などを目的に作られているのだろう。だから練習会場に比べるとリコーダーの音がやけに貧相に聞こえる。
会場には昔怖かったOBや後輩たちがいる、更に現役の部員まで聴きに来ている。その上プログラムで我々の直前のギター演奏がやけに完璧だった。
演奏は第1楽章第2楽章のみ
第1楽章 Prelude はゆっくりなので余裕しゃくしゃくの筈なのだが、余裕のない演奏でとりあえず終わり。
第2楽章 Giga ではテンポが早くなりリコーダーとチェロで三連音符の掛け合いのように進行するのだが、チェロの三連音符が思っていたリズムと少し異なるような気がして気になってしょうがない、多分チェロの方も違和感があったのではないだろうか。双方の違和感がどんどん増幅し、自分の演奏に集中できない! リズムが乱れ指がもつれて音をいくつか出し損ねた・・・しかし楽譜だけはしっかり目で追っている・・繰り返し・・「よしリベンジだ!」と思ったが、呼吸まで乱れて来てもうメロメロ・・ついに楽譜まで見失い バンザイ! 一旦止めて途中からやり直させてもらってガタガタ状態のまま終了。穴があったら入りたい
同期の友人が「難しそうな曲だね」などと声をかけてくれるのも、かえって心苦しい。
演奏終了後の立食パーティーではニコニコしながら声をかけてくれた先輩が多かったが、これは失敗が招いた「成果」だったのかもしれない。
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