ケナーチョとケーナ リコーダーと比較している |
月一回 堀之内のワープに集まってフォルクローレの練習だ。
ケーナで参加しているが、リコーダーとはまた異なる世界で楽しんでいる。
I さんが練習の合間にケーナ?をとりだして吹き始めた。ちょっと大きめ、ケナーチョだ!
ケナーチョは一時挑戦しようと思ったことがある。南米製の楽器を何本か手にとってみたが、ケーナと比べて大きく扱いにくく、音も出しにくく断念したことがあるのだ。
ケーナでもアハユとかマルセロペーニャ製はかなり強い息とそれを支える強力な腹筋で低めな音程をピューと吹き上げると正しい音程と美しい音色が得られるのだが、貧弱な肉体で練習時間も少なければ吹きこなすのは難しい。ましてケナーチョはそれ以上のパワーと安定性が必要なのだ。
I さんは楽器を2本並べて「大福から送ってきた」「10年物の竹を使っている」などと言いながらニコニコしている。悪魔のささやきだ。
手にとって音を出してみた。とりあえずスカスカだけれど音は出た。何とかなるかもしれない。値段も破格と言っていいほどだ。
思わず「一本下さい」と言ってしまった。ケナーチョを入れる袋も付属して丁寧にミシン掛けしてあり、紐の両端には飾りが付いている。この楽器への製作者としての思いが込められているような気がする。
<ケナーチョの説明>
ケーナよりも大型で低音を出すことができる。
ケーナは通常G管で全部の孔をふさぐと(右手の薬指まで)Gの音が出る
ケナーチョは通常D管で全部の孔をふさぐと(右手の 薬指まで)Dの音が出る。
リコーダーを基準に考えればそれぞれ足部管のないアルトリコーダー、テナーリコーダーと長さ、運指とも近いと言える。
ケーナは高音で技巧的なフレーズがかっこいいが、ケナーチョは中低音でじっくり聴かせる例えばダニーボーイのような曲が向いているような気がする。
写真はリコーダーと比較している。小型のケーナはアルトリコーダーと、ケナーチョはテナーリコーダーと並べてある。
大福印のケーナ入手については過去のブログでどうぞ。製作者竹田さんの演奏「コンドルは飛んでゆく」も紹介してある。