まだ初見でざっと流しただけなのだが、曲の背景など調べてみた。
作曲は1931年 当時は演奏されなくなっていた古いリュートのための曲を現代のオーケストラあるいは弦楽合奏に編曲したものでリュートで演奏するわけではない。
この題名の「リュートのため・・・」の組曲は3曲あり、第一と第二組曲は管楽器を加えたオーケストラのために編曲されているが、第三組曲は弦楽合奏のために編曲されており、演奏される機会も多いと言われる。
原曲の楽譜をリュートで演奏しているCDがあるらしいが、この組曲は古いリュートの旋律を利用しながら、現代曲に再構築されていると考えるべきだろう。
レスピーギとファシズム
レスピーギはムッソリーニと親交がありファシズム寄りの作曲家であったようだ。
ムッソリーニの掲げる「古代ローマ帝国の復権」とレスピーギのローマ三部作等は無関係だとは言い切れない。
第二次世界大戦後はしばらくこのような理由により、イタリアで彼の作品は演奏されなかったと言われている。
編曲者の河野和男氏について
小学校の先生で長年リコーダー合奏に関わった方らしい。
以前「サウンド・オブ・ミュージック」を演奏したことがあるが、河野氏の編曲であった。
最初のイタリアーナは原曲は変ホ長調だが、編曲はハ長調になっている。楽器の指定も低い方はコントラバスリコーダー、最高音部ではクライネソプラニーノ(ガークライン)も指定されている。
私たちからするとかなりの大曲ということになるが、ぜひ仕上げたいと思う。
「参考」河野和男先生追悼演奏会
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以下wikipedia による第三組曲の構成説明部分のコピー
弦楽合奏または弦楽四重奏で演奏される。演奏時間は15~20分。4つの曲から成る。
wikipedia「リュートのための古風な舞曲とアリア」
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