7/07/2018

第44回昼下がりのコンサート



6月24日 昼下がりのコンサート終了しました。

プログラム
・涙のパヴァーヌ  ・・・・J.P.Sweelinck
・今こそ別れ・・・・・・J.Dowland
・ソナタ Op.5 No.11  ・・・・A.Corelli
・今日の料理テーマ・・・・富田 勲
・翼を下さい・・・・・・・村井武彦
・琵琶湖周航の歌・・・・・吉田千秋
・メドレー・・・・編曲  高梨征治
  (富士山 さくら貝の歌  あざみの歌 水色のワルツ)
・雨のメドレー・・・・編曲  高梨征治
 (雨ふりお月さん 雨上がり 雨降りくまの子 雨ふり 夏は来ぬ)
・東京ラプソディー・・・・古賀政男

今回はフレンドシップコンサートで紹介されたYさんにコレッリのソナタ 通奏低音のバスリコーダーをお願いした。それぞれ個人的には練習したと思うが、一緒に合奏したのは一回だけちょっと心配だった。
お客さんは普段より少なめ、「他に行事があったのかねー」 などとお客さんのほうが気遣ってくれた。

「涙のパヴァーヌ」はスヴェーリンク編 いつものダウランド編とはだいぶ雰囲気が違う。ウエットではなくかなりドライな感じ、思うにパイプオルガンのための曲ではないだろうか。あまりベタベタの涙でないところが良い。

「今こそ別れ」 リコーダー四重奏の楽譜だったが、最初にリュートで全曲演奏した後、トップパートから順番に演奏に加わる演出を試みた。トップパートはソプラノリコーダーを想定していたようだが、あえてアルトリコーダーを使用した。

コレッリ  ソナタ Op.5 No.11  Yさんと二重奏。今回は練習時間も少ないので、1. Preludio  2.Allegro のみ ヴァイオリンの原曲はホ長調だがアルトリコーダー用としてへ長調に移調してある。第二楽章などは跳躍する部分が一部低い音なのでその部分全体を1オクターブ高くしてある。
第1楽章 Preludio は最低音がF、最高音がC 、もちろんアルトリコーダーを前提とした移調なのだが、最高音のCがきれいに出せるテナーリコーダーなら演奏可能。全体としても低い音が多いのでむしろテナーリコーダーが良いと思われる。 

第2楽章 Allegro へ長調への移調だけではなく、跳躍する部分が1オクターブ高くなっている。これはアルトリコーダーに適合させるためでもあるが、跳躍を伴い華やかな演奏とするにはこの処理は正解かもしれない。
実際ヴァイオリンでの演奏を聴いてみると、華やかに高音で演奏しているように聞こえるが、楽譜をみるとちょっとビックリする。音符がほとんど五線譜内に収まっている。
ヴァイオリンの場合はこれを華やかに弾くことができる。キラキラした高調波を多く含ませる演奏も可能なのだ。試みに音域がほぼ近いテナーリコーダーで演奏してみるとおとなしく響き、場合によっては1オクターブ低く聞こえるかもしれない。これはリコーダーの音が基本波がほとんどで高調波成分が非常に少ないという性質のためだ。
そのため1オクターブ高く移動してアルトリコーダーで演奏すると少しキンキン感はあるが、華やかさも出る。

そんな訳で今回第1楽章 Preludio はテナーリコーダーで演奏し、第2楽章 Allegro でアルトリコーダーに持ち替えた。 ちょと変則だったかもしれない。
第2楽章十六分音符の連続する場所は案の定ズッコケかかったが、Yさんが上手く合わせてくれた。

今日の料理テーマ  テレビの料理番組でおなじみの曲。リコーダーでマリンバ風の演奏は楽しい。メドレー2曲は高梨さんの編曲、よくこれだけ集めたと思う。 時々 唱和する声が聞こえたが、演奏用の編曲だから歌いにくかったと思う。
東京ラプソディー  作曲 古賀政男となっているが、原曲(確かイタリアの曲)をマンドリン演奏で聞いたことがある。前半はよく似ているが、後半の手放しの明るさは東京ラプソディーが断然勝る。
次回は9月30日(日)を予定

7月7日 太田光子/平井み帆「コレッリを夢見て〜出会い〜」近江楽堂 ではコレッリ ソナタ第11番を演奏する、変ロ長調 となっている。どんな演奏だろう。楽しみです。

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