2/08/2016

第36回昼下がりのコンサート

プログラム

2016.1.31 「喫茶ポーポーの木」
回数が36回となるとよく続けてきたと思う。
多分最初の頃はプログラムを埋めること。とりあえず演奏出来ることが中心だったり、
自分たちのやりたい曲を一方的に演奏する。あるいは逆に観客が好むであろう曲を並べる。しかし回を重ねるうちに、いかに自分たちの思いを表現してお客さんに理解してもらえるか。そこの共有部分の大切さが徐々にわかってきたような気がする。
これは演奏上の表現だけではなく、新規の楽器への挑戦や、新技術による新たな表現の獲得なども含まれると思う。

私として今回の課題はERを実戦で使うこと。

「浜辺の歌」でクラリネット、アンプ付きサイレントギター、そしてERテナーリコーダー、

クラリネットが独特の癒し感を持って鳴り響き、ギターがリズムを刻む、そこにERのテナーリコーダーがオブリガートで絡む。音量的には十分、あと演奏法にひと癖欲しいところ。通常クラリネットは抑えた演奏をしているが、今回は遠慮なく自由に歌っているようだ。

ERのバス
前半の4曲はバスリコーダーをERとして演奏してもらった。弱目のブーストだったが、バスの音が心地よく響いて演奏が活性化する。
ここで私は「グリーンスリーブス・・・」と「平和」でソプラノを担当した、演奏中最良の響きを求めて演奏している自分に気が付き少しびっくりした。いつもは抑え気味に演奏していたのに。多分他のパートもそのように感じて演奏していたはず。ひょっとして観客までバスのリズムに取り込まれていたのではないだろうか。

涙のパヴァーヌ  この曲は40年ほど昔 私が所有していた数少ないLPレーコードの中にあった。ハンス・マルティン・リンデの演奏、遠い外国のプロの演奏として聴いていた一曲、それが平尾リコーダークラブ結成に誘われ、ギターを演奏していたKさんがリュートを購入し、楽譜も見つかり、偶然の連続で、演奏することができた。それが5年ほど前のこと、今回は再演ということになるが、リュートは平尾在住の製作家の楽器に変わり、低音の補強にバスリコーダーにも加わってもらった。私も少し余裕を持って演奏出来たから、更に前進できたのではないかと思う。まだ改善の余地だらけなのだけれど。

「浜辺の歌」の演奏

楽器構成
グリーンスリーブスによる主題と変奏・・ソプラノ、アルト、テナー、バス(ER)
聖なる乙女・・アルト1、アルト2、テナー、バス(ER)
平和・・・ソプラノ、アルト、テナー、バス(ER)
希望のささやき・・ソプラノ1、ソプラノ2、アルト、バス(ER)
二つの小品・・・リュート
涙のパヴァーヌ・・・アルト、リュート、バス
雪がふる・・・クラリネット、サイレントギター、マラカス
あいつ・・・クラリネット、サイレントギター
浜辺の歌・・・クラリネット、テナー(ER)、サイレントギター、
雪のふる街を・・・テナー1、テナー2、バス、バス
虹と雪のバラード・・・アルト1、アルト2、テナー、バス
童謡メドレー(雪、たきび、冬景色、冬の夜、春よこい、うれしいひな祭り)
アルト1、アルト2、テナー、バス


今回はそれぞれの演奏者が課題を持って臨むことが出来たし、お客さんもそのことを理解してくれたと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿