2/12/2016

リコーダーのブロックを抜く

ブロックの抜けた頭部管とブロック

アルトリコーダーを頻繁に使用するが、しばらくメンテナンスしていないせいか、最近音の立ち上がりに違和感を感じる事が何回かあった。それに吹き口の部分のブロックが手前に少し抜け出て来たのか笛本体とわずかな段差も出来ている。楽器はモダンピッチ竹山アルト ローズウッド製

本来ならメーカーに送り返してメンテナンスをするべきなのだが、平尾リコーダーリコーダークラブの練習が週2回も有り、Ricco Suonoの練習もフレンドシップコンサートを控えて練習が増えてきた。他のグループにも顔を出したりもしているので。リコーダーの休みが無いのだ。

しかしそんなことを言っている場合ではないので、禁断のブロック抜きに挑戦することにした。4日間リコーダに触れてないので、ブロックも乾燥しているはずだ。頭部管に太めの木材を差し入れ、先端がブロックに触れた状態で、木槌で木材をコンコンコンとたたいた。ブロックが数ミリせり出してきた。これでよし。更に叩くと更にせり出すが、簡単にスポンと取れない。叩くとせり出す状態がしばらく続く。ワー長い! かなりあせって来たが今更戻れない。やっと外れた。かなり細くて長い、特に吹き口部分が薄く長く削られているので、元どおりに戻せるか心配になってしまう。
ウインドウエイの部分、(ブロックの上部分、管の溝部分)を手早く水洗いする。
それほど汚れてはいないようである。急いでタオルで水分を拭き取り、1時間ほど乾燥、予定では安全のため半日放置するつもりだったが、元に戻せるかどうか不安をかかえたままでは落ち着かない。見た目はかなり乾燥したようなので、ブロックをそっと差し込んでみる。スルリと入るかと思ったがかなり抵抗がある。無理をして押し込み途中でにっちもさっちも行かなくなったらえらいことになる。
慎重に位置決めをしながら親指でぐっと力を込めて押し込んだ。1/3弱押し込まれたがそれ以上は動かない、位置関係を慎重に確認したけれども問題なさそう。あて木として直径4cmほどの丸棒を布一枚を挟んでブロックのカーブに合わせ木槌で数回たたいたらピッタリ定位置に収まった。


とりあえずホッとしたが明日の練習で結果はわかるでしょう。

追加

本日練習で使用してみた。ちょっとの音出し程度では違いが判らないが、細かい音符の曲だと音の粒立ちが違う。今までただ通過していたフレーズも陰影をつけて演奏しようとしている自分を発見してちょっと驚いている。

2/08/2016

第36回昼下がりのコンサート

プログラム

2016.1.31 「喫茶ポーポーの木」
回数が36回となるとよく続けてきたと思う。
多分最初の頃はプログラムを埋めること。とりあえず演奏出来ることが中心だったり、
自分たちのやりたい曲を一方的に演奏する。あるいは逆に観客が好むであろう曲を並べる。しかし回を重ねるうちに、いかに自分たちの思いを表現してお客さんに理解してもらえるか。そこの共有部分の大切さが徐々にわかってきたような気がする。
これは演奏上の表現だけではなく、新規の楽器への挑戦や、新技術による新たな表現の獲得なども含まれると思う。

私として今回の課題はERを実戦で使うこと。

「浜辺の歌」でクラリネット、アンプ付きサイレントギター、そしてERテナーリコーダー、

クラリネットが独特の癒し感を持って鳴り響き、ギターがリズムを刻む、そこにERのテナーリコーダーがオブリガートで絡む。音量的には十分、あと演奏法にひと癖欲しいところ。通常クラリネットは抑えた演奏をしているが、今回は遠慮なく自由に歌っているようだ。

ERのバス
前半の4曲はバスリコーダーをERとして演奏してもらった。弱目のブーストだったが、バスの音が心地よく響いて演奏が活性化する。
ここで私は「グリーンスリーブス・・・」と「平和」でソプラノを担当した、演奏中最良の響きを求めて演奏している自分に気が付き少しびっくりした。いつもは抑え気味に演奏していたのに。多分他のパートもそのように感じて演奏していたはず。ひょっとして観客までバスのリズムに取り込まれていたのではないだろうか。

涙のパヴァーヌ  この曲は40年ほど昔 私が所有していた数少ないLPレーコードの中にあった。ハンス・マルティン・リンデの演奏、遠い外国のプロの演奏として聴いていた一曲、それが平尾リコーダークラブ結成に誘われ、ギターを演奏していたKさんがリュートを購入し、楽譜も見つかり、偶然の連続で、演奏することができた。それが5年ほど前のこと、今回は再演ということになるが、リュートは平尾在住の製作家の楽器に変わり、低音の補強にバスリコーダーにも加わってもらった。私も少し余裕を持って演奏出来たから、更に前進できたのではないかと思う。まだ改善の余地だらけなのだけれど。

「浜辺の歌」の演奏

楽器構成
グリーンスリーブスによる主題と変奏・・ソプラノ、アルト、テナー、バス(ER)
聖なる乙女・・アルト1、アルト2、テナー、バス(ER)
平和・・・ソプラノ、アルト、テナー、バス(ER)
希望のささやき・・ソプラノ1、ソプラノ2、アルト、バス(ER)
二つの小品・・・リュート
涙のパヴァーヌ・・・アルト、リュート、バス
雪がふる・・・クラリネット、サイレントギター、マラカス
あいつ・・・クラリネット、サイレントギター
浜辺の歌・・・クラリネット、テナー(ER)、サイレントギター、
雪のふる街を・・・テナー1、テナー2、バス、バス
虹と雪のバラード・・・アルト1、アルト2、テナー、バス
童謡メドレー(雪、たきび、冬景色、冬の夜、春よこい、うれしいひな祭り)
アルト1、アルト2、テナー、バス


今回はそれぞれの演奏者が課題を持って臨むことが出来たし、お客さんもそのことを理解してくれたと思う。