今年の1月このBlog で教会の大型オルガンについて触れた。
読者であるDonneideckerさんがケルン大聖堂のミサの録音を送ってくれた。
ケルン大聖堂は建築に600年以上を要した(途中200年の空白も含め)そうで、淡白な日本人からすれば、想像を絶する世界である。
外観の写真を見ているだけで圧倒されてしまうが、実物は更にすごい迫力らしい。
録音は信者達の席で録音されたらしく、ざわめきや足音、赤ちゃんの泣き声まで聞こえるが、それが長い残響を伴って波のようにうねり、巨大な空間を感じさせる。
電子音のような鐘の音が鳴り響くとすぐにオルガンによるファンファーレのような前奏が始まり続いて信者達が賛美歌を唱和するのが聞こえる。
司祭によると思われるスピーチがリズミカルに短く続き、聖歌隊の合唱が湧き上がる、スピーチがそのまま詠唱となりそれが全体の合唱につながり要所にオルガンが顔を出す。全体が有機的に結合し、よどみなく流れる、カソリックのミサについては知識が無いし、進行もドイツ語で行われているので内容は理解できないが、バッハなどの教会カンタータと骨格は似ている。最後はオルガンが派手に締めくくる。
Donneideckerさんによると特定の作品ではなく、独自のプログラムによる構成らしいが、彼も「あまりの迫力に思わず改宗しそうになった」そうだ。
やはり教会におけるオルガンの役割は重要なのだ、ここのオルガンを調べてみたら3963pipes 53stops となっていたから規模の大きなオルガンらしい。
ただパイプの最大長は記載が無かった。
ドイツに行って実際に体験してみたいが簡単ではない。とりあえず東京でミサを公開している教会を探してみよう。
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