5/04/2015

ウインドベルへお邪魔する

BWV68 バスパートを担当

バッハのアレンジを演奏しているウインドベルというグループがある。ちょっと毛色の変わったグループだ。
今回フレンドシップコンサートに参加してもらったことがきっかけだと思うが、まとめ役のTさんから連絡があり、「ちょっと練習に参加して見ませんか」とのこと。面白そうだと思ったが、モタモタしていると録音や楽譜が次々と送られてきた。現在の部員が3名なのでいつも3声のアレンジだが、4声もやって見たいとのこと。
渡されている楽譜はバッハのアリアとかフーガの4声にアレンジしたもの3曲、パートもソプラノ、アルト、バスとばらばらで、少しはおさらいできると思っていたが、結局バタバタと当日を迎えてしまった。

練習会場の府中のグリーンプラザへ向かう、かなり緊張する。これは仕方ないでしょう。

狭い室内に4人が集まるとあいさつもそこそこに練習開始、
BWV63のアリアの部分と思うが、助奏のオーボエを前面に押し出したアレンジ、このパートをソプラノリコーダーで私が演奏する。
他のパートはびしっと押してくるのに、私だけあせりまくって楽譜を追うのが精一杯、

2曲目はBWV68 カンタータ の一部 私はバスパートの担当、ほとんど休みなし三連譜の連続で音が飛ぶのだ。だから楽器を十分に鳴らす余裕が無い、スカスカ音のまま進行してしまう。楽譜に慣れて手抜きも含めたメリハリのある演奏をしないとバスの役割は果たせないと思う。

3曲目は同じくBWV68 のフーガの部分 今度はアルトパート。それほど長くなく、複雑でもないが、音が難しい、やっぱりバッハだ。でもこの曲が一番まとめやすいかも知れない。

練習時間は3時間ほどだったが、緊張していたのかあっという間に終わったような気がする。やはり他のグループに混じって練習するのは緊張もするが得ることも多い。

最後はお茶で話をしたが、練習だけでは知りえない人柄などもちらりと見えたりして興味深かった。

太鼓の音が聞こえてきた。府中大國魂神社のくらやみ祭りが始まったのだ。

3/23/2015

第11回フレンドシップコンサート終了

厚木リコーダーオーケストラ

観客席に置かれた古楽器

ゲスト演奏  

フレンドシップコンサート (FSC) が終了した。
2015年3月14日 稲城中央文化センター

今回も色々特色のある団体の演奏が楽しめた。
ここ数年は毎回「多様性」などと書いてきたのだが、その傾向はますます強くなってきているように思われる。新しい部員を迎え入れ合奏することの喜びと緊張感がこちらにも伝わってくるグループ、歴史もあり部員もある程度固定化され、独自の境地を追求しているグループ、ある程度腕に自信のある方達が特定の目的を持って集まったグループなど、この傾向はリコーダーだからこそ可能と思われる。

また今回「交流」という言葉が前面に出てきたが、これはFSCの特徴の一つだろう。これは怪我の功名のようなもので、本番以外の練習場が確保できないため出演者は会場で待機し、観客席から舞台に上がるのだ。午前中のリハーサル以外音を出さないまま舞台に上がるわけで「最良の演奏」には不利な面があるが、他のグループの演奏をすべて聴くことができるわけだし、演奏者達が舞台から目の前の席に戻ってくるわけだから声もかけ易いのではないだろうか。 
さらに一歩進めて、休息時間に「音出しタイム」のようなものを設定し、楽器の音程を合わせたり、他のグループに声をかけたりできると面白いのではないだろうか。

個々のグループを書くと際限が無いので今回初参加のペッパーミューズと私たち平尾リコーダークラブを書きます。

ペッパーミューズ
多分最初はリコーダーからスタートしたと思われるのだが、クルムホルン、ショーム、コルネット、ラケットなどの古楽器を演奏するグループになった。
古楽器を演奏するにはなかなか大変なエネルギーが必要と思われるが着実に演奏技術が上がってきているのがわかる。
それぞれの楽器の形や音色も珍しかったが、クルムホルンだけの合奏では騒々しい音楽が鳴り響くと思っていたのに、意外にも心安らぐ音が広がった。独特のブーンという羽音のような音ではあるが音量的にもあまり大きな音ではない。・・・・菜の花畑にしゃがみこむとミツバチ達の羽音が聞こえてくる・・・そんな感じに聞こえて不思議な体験であった。

平尾リコーダークラブ
「Rond」  モーッアルト グラスハーモニカを含むクインテット K617 の後半部分 編曲は「らぶしゅーべると」さん
個々のパートの仕上がり具合は別として”パート間の対話”はある程度実現できたように思う。この曲の構成が「親しい仲間同士のおしゃべり」のように感じられたし、そのようなことを強く意識して練習したのは今回が初めてだったような気もする。演奏後「面白い曲でしたね」と言われたが、そのことを言い当てているように思う。
「涙のパヴァーヌ」「エセックス卿のガリアルド」 J.ダウランド
この2曲に関してはリュートとリコーダーの組み合わせという定番に頼りすぎたような気がする。
正確に言えばリュートとリコーダー3本との組み合わせで音量的なバランスの問題、また装飾音などの音の変化の自在さがリュートとリコーダー合奏とで異なる。このあたりの問題を詰めきれていなかったのではないだろうか。リュート奏者を擁するグループはまだ珍しいと思うので今後も工夫を積み重ねたいと思う。


他のグループも特色あるグループばかりなのでぜひ来年は足を運んでいただきたい。多分リコーダー三昧の一日になるはずです。

3/06/2015

シェイクスピアはリコーダーを演奏した

シェイクスピアの肖像 全集に使用された

前回の昼下がりコンサートで「リコーダー」は「録音機」の意味で命名されたのだ、との話をした。当然それはいつ頃のことでしょうとの質問が出るはずだけれども、古いことなのでよくわからないと答える訳なのだが、なんとシェークスピアのハムレットにリコーダーについての記述があるのだ。そしてそれはリコーダーに精通しているような書き方なのだ。

中学生頃読んだハムレットの中に「笛」が簡単に演奏できるような「せりふ」があり、これはリコーダーを指しているのだと想像していたことを思い出した。念のために調べてみると日本語の訳文では「笛」となっていたが、シェークスピアの原文の英語では`Recorder`となっていることがわかった。またリコーダーをホイッスル等と区別するためには裏側の親指の音孔の有無が決め手だそうだが、親指の音孔についてもはっきり書き込まれていて、リコーダーである事の動かぬ証拠となっている。翻訳者は坪内逍遥から現代の翻訳者達まで錚々たる顔ぶれの筈だが、多分全員「笛」「楽器」などと曖昧に書いている。
英語の原文では`Recorder` でも日本語訳では「笛」「楽器」などに置き換えられているのだ。これには2つの原因が考えられる。1、翻訳者が `Recorder`をよく理解していない。2、翻訳者は理解していたが読者のレベルを考え、「笛」などに置き換えた。
これはシェイクスピア時代の聴衆の常識レベルと、日本の読者の常識レベルに大きな差があるのは当然で、なるべく同じ共感が得られるよう、翻訳家は苦労しているわけで、当然あり得ることと思われる。しかし「リコーダー愛好家」としての立場の翻訳もあっても良いはずなので、該当部分を訳出してみる。

英語は不得意の上、まして英語の「古文」であるから、いくつかの訳文を参考にしながら「翻訳」し、`Recorder` はリコーダー、`Pipe` はパイプとしてみた。

父である先王が
叔父の現王クローディアスに毒殺された事を知ったハムレットは、復讐を誓うが、悟られないため気が触れたように振舞っている。そんなハムレットを不審に思うクローディアスはハムレットの元学友であるギルデンスターンなどを呼び寄せて、ハムレットの本心を探らせている。

第3幕2場  役者により芝居が行われている。ハムレットにより仕込まれた部分になると、現王クローディアスは怒って席を立ってしまう。芝居は中断され大騒ぎ。ハムレットの作戦が的中したのだ。

ハムレット
Ah, ha! Come, some music! come, the recorders
For if the king like not the comedy, 
Why then, belike, he likes it not, perdy.
Come, some music!
Re-enter ROSENCRANTZ and GUILDENSTERN

「音楽だ!リコーダー(複数)を持ってこい!」(注1)
「王が喜劇がお好きでないなら、・・・多分嫌いだろうから音楽だ!」
   
   ローゼンクランツとギルデンスターンが再び入って来る


・・・ローゼンクランツ、ギルデンスターンとハムレットの会話は省略・・・

Re-enter Players with recorders
リコーダー(複数)を持った役者たちが再び入ってくる

ハムレット
O, the recorders! let me see one. To withdraw with you:--why do you go about to recover the wind of me,
as if you would drive me into a toil?
おう、リコーダー(複数)だ!見せてくれ(注2)。お前に話がある(ギルデンスターンに向かって)
なぜ風上から追い込むんだ。私をわなにかけようとしているんだろう。

ギルデンスターン
O, my lord, if my duty be too bold, my love is too unmannerly.
殿下、自分の職務に忠実すぎたため無作法だったかもしれません。
ハムレット
 I do not well understand that.Will you play upon  this pipe?
俺にはよく理解できない。お前はこのパイプで演奏できるか?(注3)
ギルデンスターン
My lord, I cannot. 殿下 できません
ハムレット
I pray you. お願いだ
ギルデンスターン
Believe me, I cannot. 本当にできないんです。
ハムレット 
I do beseech you. 頼むよ
ギルデンスターン
I know no touch of it, my lord. それに触ったことも無いんです。殿下
ハムレット
'Tis as easy as lying: govern these ventages with your fingers and thumb, give it breath with your mouth, and it will discourse most eloquent music. Look you, these are the stops.
嘘をつくぐらい簡単だよ 指穴を親指と指でおさえる(注4)、そして口から息を吹き込むんだ、そうすれば美しい音を発する。見ろ これがストップだ(注5)
ギルデンスターン
But these cannot I command to any utterance of harmony; I have not the skill.
しかし美しいハーモニーを出すことはできません。スキルが無いんですから。

ハムレット
Why,look you now,how unworthy a thing you make of me! You would play upon me;you would seem to know my
stops; you would pluck out the heart of my mystery;you would sound me from my lowest note to the top of my compass: and there is much music,excellent voice,in this little organ;yet cannot you make it speak.
'Sblood, do you think I am easier to be played on than a pipe?
Call me what instrument you will,though you can fret me, yet you cannot play upon me.
なぜだ、おまえは私の事を価値のないものとして見ていることになる。お前は私をあやつろうとしている。お前は私のストップスを知っていると思っている。お前は私の心の秘密を引き抜こうとしている。お前は私の低い音から最高音の音域まで鳴らせると思っている。この小さなオルガン(注6)には多くの音楽と素晴らしい声が詰まっているが、お前はそれを鳴らすことが出来ない`Sblood` お前は俺がこのパイプより演奏しやすいと思っているのか?俺を楽器に見立ててイライラさせても俺を操ることなんか出来ないぞ。

Enter POLONIUS  ポローニアス入場

God bless you, sir!    ご苦労さん
ポローニアス
My lord, the queen would speak with you, and presently.
殿下、王妃がすぐに話がしたいそうです。


・・・・・原文と翻訳はここまで、以下はわたしの感想と注釈・・・・

この部分リコーダーを話題にしているのは間違いない。パイプとの表現もリコーダーが重複するのを避けているのであって、他の楽器を指しているのではないことは明らかだ。親指も使用する事がわざわざ取り上げられている。
私はこの部分を読んでハムレットが、(つまりシェイクスピアが)リコーダーを演奏出来たと考えるのだが、いかがでしょうか。

役者とリコーダー
役者がリコーダーを持っているのは当然のこととして台本が書かれている。
移動しながらあちこちで演じてみせる当時の劇団は、大道具などは持ち歩けないが、リコーダーは腰に下げていて、他の役者のセリフの後ろでバックミュージックとして演奏したのではないかと想像する。弦楽器などは調弦などの手間もあり専門奏者が必要、リコーダーだからこそ役者でも可能だったと思える。

(注1) 「音楽だ!リコーダー(複数)を持ってこい!」
ハムレットの作戦が的中したのだ。通常なら宮廷の楽団が登場して色々な楽器で音楽を演奏するはずと思うが、彼はなぜリコーダー(複数)を指定したのか。
1、今夜は楽団を準備させてなくて、リコーダー合奏ならいつも自分たちで演奏しているので直ぐに対応できると考えた。
2、劇は中断されたものの観客もまだ残っているので、役者たちが持っているリコーダーで演奏させようと考えた。
この場所だけを読めば1のように考えられるが、この後役者たちがリコーダーを持って再入場してくるので2の意味だったとも考えられる。
両方の可能性があるが、どちらも小さい矛盾を内包しているともいえる。(原本に当たる版が3種類ありそれぞれこの部分微妙に違っている特に最初に出版された版は「リコーダーを持ってこい」というセリフがなくてハムレットが最初からリコーダーを持っている。

(注2)「おう、リコーダー(複数)だ!見せてくれ」
ここでハムレットは役者から借りたリコーダーを手で持つ。

(注3)「お前はこのパイプで演奏できるか?」
パイプはリコーダーのこと、手に持ってギルデンスターンに話しかけている。

(注4)「指穴を親指と指でおさえる」
ここでは`ventages` 指穴と指と言っており、わざわざ親指の使用も指摘している。

(注5)「見ろ これがストップだ。」
ストップとは通常オルガンを操作するための「栓」であるが、ここでは手に持ったリコーダーの指穴を指で開いたり塞いだりしながら「栓」であることを示しているのだ。
通常なら「指」と「穴」だけでも説明できるが、さらに一歩踏み込んで「栓」と楽器の操作部名を示し、後のオルガンにつなげる。

(注6)「この小さなオルガン」
ハムレット自身を小さなオルガンに例えている。俺には(お前が知りたい)多くの音楽と音が詰まっているが、リコーダーすら操れないお前が鳴らすのは無理だよ。
オルガンはリコーダーのような筒の集合体であり、ハムレットはその構造も知っており、リコーダーよりも複雑という意味で自身をオルガンに例えたのだろう。 
リコーダーでストップス(栓)とあえて呼び、ハムレット自身をを操るストップスはお前には分かっていない。そしてストップスで操作するオルガンにつなげた。

シェイクスピアがリコーダーやオルガンの構造について詳しい事がお分かりだろう。当時の劇団にはリコーダーは必需品であり、特に親指によるサミングでオクターブキーのように使用することによって2オクターブ目も弱音で演奏することが可能となる。このことが表現上いかに有効なことか十分に理解していたのだろう。だからこそ「指と親指」のようにわざわざ区別しているのだ。

参考文献
新潮文庫 ハムレット シェイクスピア 福田恆存訳
光文社古典新訳文庫  ハムレットQ1 シェイクスピア 安西徹雄訳

2/28/2015

第11回フレンドシップコンサート

第11回フレンドシップコンサートのお知らせ


アマチュアリコーダーアンサンブルが集って、
正統派あり、個性派ありの楽しいリコーダーコンサート

日時 2015 3月14日(土)
場所 稲城中央文化センターホール
最寄り駅 京王線稲城駅より徒歩8分
入場 無料
開場 12時10分 開演 12時30分







演奏団体         演奏開始時間
1.アンサンブル”奏”        12:30
2.フェリーチェ                  12:50
3.平尾リコーダークラブ   13:10
4.ウインドベル          13:30
5.ジャスミー          13:50
  休息(10分)
6.Ricco Suono       14:20
7.ペッパーミューズ 14:40
8.チエルアルコ  15:00
9.厚木リコーダーオーケストラ 15:20
10.全体合奏  15:40
  休息(15分)
11.リコーダーアンサンブルGクレフ 16:15
12.ねころびと  16:35
13.ぴぽ    16:55
14.ゲスト演奏  17:15  
    終了       17:35 予定

ゲスト演奏家 細岡ゆき 宮里安矢 福岡恵
指導:細岡ゆき  企画構成:平尾リコーダークラブ
問い合わせ e-mail : rec04.fsc@gmail.com

2015/03/07 演奏順番一部変更

2/08/2015

昼下がりコンサート(32回)

当日のプログラム

今回は準備期間が短かったので、あまり新曲は入っていない。
それでもお客さんはそこそこ来ていただいたし、充実した演奏ができたのではないか。もっともTさんのクラリネットに負う部分も多かったかもしれない。
モーツァルトの曲は最後の部分の音の跳躍が難しかった。エセックス卿のガリアルドは練習量がまだ不足だが、ソプラノリコーダーとリュートの二重奏、ソプラノリコーダーで演奏すると地声っぽくコントロールがきかないので当日になって急遽アルトに変更。それ程高音域にならず具合が良い。この曲はリコーダー合奏とリュートに編曲してフレンドシップコンサートに使用するつもり。

今回より新規の試みとして、話の時間を組み入れてみた。曲目の解説ではなく、リコーダーに関する面白いと思われる話題を話してみる。長くなったり理屈っぽくなってはいけない。今回は 「リコーダーの名前の由来」

本日はリコーダーの名前の由来について話してみます。・・・・
昔のことなので、いろいろな説があると思いますが、これが最有力な説と思われます。
「フルート」と言えば日本ではオーケストラで使用されている銀色の横笛です。これはベーム式フルートと呼ばれ、近代的な改良が加えられた楽器です。ところがヨーロッパで「フルート」と呼ぶともちろんベーム式の楽器も含みますが、笛類全体を指す名称のようで、日本語に正しく翻訳するときは「笛類」とするのが正しいように思います。もちろん国によって発音は少し異なりますから、フルート、フレーテ、フラウト etc   ですから竹製の尺八やケーナはバンブーフルートと呼ばれるはずです。

リコーダーの先祖たちもケーナと同じような発音機構でフルートと呼ばれ、ちょっと音の出しづらい楽器として存在していたのではないでしょうか。ところが気の利いた人はいつの時代にもいるようで、簡単に音が出せるよう改造した人がいたのです。上端を木のブロックで塞ぎ、息の通路を彫り込み、鳥のくちばしのような吹き口を付けたのです。誰でも簡単に音が出せるようになりました。ドイツではこの楽器をブロックフレーテと呼びました。フランスではフルート・ア・ベック(くちばしのフルート)と呼びました。

話はガラリと変わりますが、イギリスの話です。
昔 貴族の館などでは、小鳥を飼うのが流行っており、良い声で囀る小鳥は高価で取引されたと言われています。しかし良い声で囀らせるにはそのままではダメで、良い声で囀る小鳥の横に鳥かごを置いて、囀りの学習をさせる必要があるのだそうです。
でもこれは手間がかかり効率が悪い。現代ならテープレコーダーやICレコーダーで「録音」して音を聞かせれば良いと思うのですが、当時はそんなものはありません。ためしに小型の笛で囀りを真似てみたところこれが案外成功し、以後小型の笛が使用されるようになったとか。この笛をリコーダーと呼ぶようになりました。・・・・

すでにお気づきと思いますが、
 レコーダー(録音機)、リコーダー(笛)両者は日本語では一応区別されていますが英語ではどちらも"Recorder" で同じ言葉なのです。
つまりリコーダーは録音機として命名されたわけなのです。

・・・・話はここまで・・・・・

この件に関して思い出したことがある。
はるか昔(私が中学か高校時代)「ハムレット」を読んだとき「笛を吹くのは嘘をつくより簡単だ、息を吹き込みさえすれば音が出る」とあったのを思い出した。今回の話題と大いに関係ありそうなのでちょっと調べて見たら、シェイクスピアの原文でも"Recorders"となっているのを発見した。
これはかなり重大な発見だと思うので、もう少し調べて結果が出たら再度報告したいと思っている。

2/07/2015

HRCクリスマスコンサート

HRC設立からずっと毎年続けてきたコンサート。ケーキとお茶を用意する。12月23日
オカリナサークルの演奏
マリンバ黒髪さんの演奏」



今回の出演はHRCといつものオカリナサークル(この方達が観客を大量動員してくれる)そしてマリンバ奏者の黒髪さん。「楽器の運搬組み立ては我々がやる」との条件でひきうけて下さったのだ。
車2台と男性3名でご自宅に迎えに行った。楽器は当然分解して運んだが、大変な物量だった。それにしてもリコーダーの気軽さから考えれば、天国と地獄。グレートベースリコーダー程度でヒイヒイ言ってはバチが当たる。
演奏はもちろんすばらしかったが、改めて感心したのは、選曲の確かさとトークの部分の重要性。お客さんに迎合した選曲という言うわけではなく、ちょっとレベルが高いかなと思える曲でも的確な話と笑いで引きつけてしまう。一部だけでも見習いたい。

HRCの演奏では私の責任で2度曲を止めてしまった。コレッリのクリスマスパストラーレで高音を伸ばしていて下に戻って来るタイミングをミスした。またバッハの「甘き喜び」ではソプラノパートをアルトで演奏していたのだが、調を間違えてスタートしてしまい、気付くのが遅れて戻りきれなかった。どちらのミスも他のパートがちょっと聞き取りにくかったことも原因の一つだろう。この部分以外では全体に集中して演奏できたので、悪くなかったと思っているのだが、終わってからオカリナの方に「猿も木から・・・」と言われてしまった。せめて「弘法も筆の・ ・・」と言ってほしかったけど無理か。かなり的確な指摘だったかも知れない。

2/01/2015

リザーブコンサート終了

第28回リザーブコンサートが終了した。

2014・11・16 (日)  パルテノン多摩小ホール 
幹事団体 Gクレフ、Ricco Suono

今回 、幹事団体としてGクレフと一緒に運営に関わった。
 実は7年前平尾リコーダークラブで幹事団体として運営に関わったことはあったのだが、今回はRicco Suonoの一員として参加。
私は、サブステージマネジャーの様な役割で、譜面台や椅子を舞台上に配置したりするのがおもな役割。今回出演団体は16と数も多く、それぞれの団体が練習の成果を披露する為意気込んで出るわけだし、会場の時間制限もある。ミスがあってはいけないのだ。椅子や譜面台の並べ方などそれぞれ違いがあるが、事前に提出してもらった配置をリハーサル時にチェックして修正した配置図を舞台袖に貼ったので、そのつど指示を出さなくても各作業員が事前に次の行動を準備できた。
1.Ricco Suono
2.パランポラン
3.アクア
4. Spica
5. イル・ヴェント・カルド・スペチアーレ
6. ウインドベル
  休息
7. 合同合奏
8.リコーダーアンサンブル☆Gクレフ
9.カプチーノ
10.すずしろリコーダークラブ
11.武蔵野リコーダーコンソート
12.ペッパーミューズ
13.リコーダーコンソート青葉
14.スプリング・ウインド
15.パストラーレ
16.アンサンブル O
17.たまの音楽家

やはり以前のように会場と日付があらかじめ決まっているわけではないので、参加や運営に若干の支障が出るのは仕方ないだろう。
しかし「自主運営、主催持ち回り」のような特定の色の付きにくい演奏会は貴重でもある。大切にしなければならないだろう。
そのためもあるのだろうペッパーミューズのようなクルムホルン、コルネットなど中世の楽器の団体をはじめとして、実に多様な種類の団体が集まっているので長丁場だが、決して退屈はしない。

リザーブコンサートの顔とでも言える団体の名前がないが、今回は都合がつかなかったのだと聞いている。

ブログ遅れた

昨年後半はブログが書ききれなかった。
ケーナも含めると出演する演奏会が4回もあり、その為の練習も当然過密になる。また聴いておきたい演奏会も幾つかあった。そんな中PCのシステムをアップグレードした。
ところが予期せぬトラブルが発生し、かなりの時間を失う羽目になってしまった。ブログの原稿もいくつか書いていたのだが、結局仕上げられないまま時間だけが過ぎてしまった。年を越してしまい今更の感じだが、記録の意味もあるので、項目程度は書き残しておきたい。

出演した演奏会
・コスモスコンサート11月9日
  地元自治会主催の第一回演奏会、普段と少し異なるお客さんが来てくれた。
・リザーブコンサート11月16日
  16団体が演奏する伝統のコンサート、参加団体は別途項目を改めて書くつもりです 

・ワープ発表会12月21日
  ウクレレ、ピアノ、ヴァイオリン何でもありのコンサート、今回はヒンデミットのヴァイオリンとクラリネットの二重奏が聴けたのが面白かった。
私はフォルクローレグループの一員としてケーナで参加。

・HRCクリスマスコンサート12月23日
HRC恒例のケーキ付コンサート 。今回はマリンバ奏者の黒髪さんにも演奏をお願いした。

聴いた演奏会
東京ブロックフレーテンコーア第33回演奏会 12月7日
厚木リコーダーオーケストラ 第2回クリスマスコンサート 12月20日

個別の内容について書けるものは別途ブログで書くつもりです。