5/27/2018

フレンドシップコンサートを終わって「ウミネコ笛」

ソプラノの頭部管を利用したウミネコ笛


1、CONTRAPUNCTUS Ⅰ  J.S.Bach
2、SONATA Op.5-9  A.Corelli 
     Preludo, Giga,Adagio,Tenpo di Gavotta  
3、 瀬戸の花嫁  平尾昌晃

これが平尾(HRC)の演奏した曲です。演奏者4人
傾向がバラバラだけれどもこれもHRCの主張でもあります。

CONTRAPUNCTUS Ⅰ  J.S.Bach
何回も演奏している曲なのでかなり自信を持って臨んだ曲だったのですが、あるパートが途中で突然ずれて大混乱・・一瞬目の前が真っ白「アチャー!」・・すでに曲の中盤だったので止める事も出来ず、私は強引にソプラノパートを演奏し続けました。他のパートも徐々に正規の位置に戻ってくれて最後は一緒に終わることができた。「終わり良ければ全て・・・」よかったネ

SONATA Op.5-9  A.Corelli 
コレッリの美しいソナタは演奏していて楽しかったけれども原曲はソロヴァイオリンと通奏低音、リコーダー四重奏に編曲は少し無理があるかも。中間の2パートは欲求不満だったかもしれない。
原曲はイ長調だが今回はハ長調 に編曲してある。リコーダーで演奏するには少し低めだったかもしれない。ブリュッヘンなどは変ホ長調で演奏している。難度は少し上がるがいずれ挑戦して見たい。

瀬戸の花嫁  平尾昌晃
今は練習に参加できないTさんの編曲、アルトリコーダーの高音部を容赦なく使って歌わせる。雰囲気を出すため「ウミネコの鳴き声や汽笛の音」を使うことにした。当初は録音でやろうとしたが、「ウミネコ笛とバスリコーダーの汽笛」を使用した。写真はウミネコ笛 ソプラノリコーダーの頭部管を使用し、竹ひごに丸い厚紙を接着したスライダーを出し入れして音に変化をつけウミネコを模したつもり。録音を聴いてみるとそれなりの雰囲気は出ていたように思う。



フレンドシップコンサートを終わって (CD)

モニターを2個使用したので効率が良かった


すでに1ヶ月ほど経過しており、今さらの感じもあるが、何点か書いておきます。
録音のCD
多分最初の頃から録音してCDに焼き付けることは、私の専売特許のようにやってきたわけだが、ここ数年間は、果たしてCDで良いのだろうかとの思いはある。
私自身、現役時代はオーディオに関わっていたので、自宅にはオーディオ装置がある。しかしこの装置でCDを聴いたことなどここ何年間かなかったような気がする。CDは購入することはあってもiPodで聴くだけだから結局オーディオ装置は使わなくなってしまった。しかし携帯CDプレーヤの宣伝を時々見かけるから、まだそのような需要はあるのかもしれない。

演奏のデータを配るのであれば、CD以外にもDVD、 ブルーレイディスク、フラッシュメモリなどあり、サーバーにアップしておいてダウンロードやストリーミングのようなことも可能になったけれども、大部分の方がそれらを自在に使いこなしているわけでもなさそうなので、仕方なくCDに頼るしかない。今回容量の大きさからCD4枚組となってしまった。「DVDなら1枚で収まるのに!」などと思いながら、編集作業の後、さらにCDの焼き付けと盤面への印刷作業が延々と続くのだった。

機材
録音  Roland  R-05. 少し古い機種だが必要な性能は十分満たしている
 外部マイクなど下手に凝るより、内臓マイクだけで十分、会場の舞台に近い位置に立てたスタンドに取り付けただけでかなりリアルな録音が出来る。団体ごとにON/OFFを繰り返すと必ずどこかでミスをするので(何回も痛い目に遭っている)休息時間以外はOFFにしない。

サウンド編集ソフト Audacity 2.0.5  ライブ録音のように連続して録音しているので、演奏部分だけをコピーして取り出す。
連続した長い録音データの中からトラック部分を取り出して並べる作業は結構大変で、波形の目視とヘッドホンによる音のチェックで進めるが、知らない曲が連続している場合など悩んでしまうこともあり、今回もプログラムの項目別に1トラックとさせてもらった。(したがって楽章に分かれている曲や組曲なども分割したトラックにすべきところだが、まとめて1トラック)  今回PC入れ替えに伴い古いモニターが余っていたので、ノートPCに接続しWモニターとしてみた(写真は編集中の様子)全体の波形、グループ別、当該のトラックそれぞれの波形を切り替えることなく表示しておけるので作業はかなり改善された。
音の加工については各トラックの音量をそろえるノーマライズ(注1)がほとんどで、曲間のノイズ部分にフェードインやフェードアウトを使用した。
あと打楽器を使用している一部の曲ではコンプレッサー(注2)を使用した。これはリコーダーの演奏の場合打楽器を使用すると打楽器の音が強すぎて録音処理上問題となるのでそれを補正する目的である。

CDRへの書き込みソフト、Nero Burning ROM
USB による外部ドライブを使用したが 確実に動作し使いやすかった。私は使用しなかったが、外部ドライブを複数使う機能もあり大量に焼く場合は有効な機能と思う。

(注1)ノーマライズは「標準化」とも訳され、CD全体の音量を揃える目的で使用される。もう少し詳しく説明すると、当然のことながら各グループごとに録音された音量は異なる。音量の低いトラックは必要なだけ増幅すれば良いのだが、デジタル録音は限度(0dB)を超えた音量になると派手なノイズを発生してしまう。そのためトラックの中の最大音量ポイントを見つけ、そこが限度(0dB)を越えないレベルまで全体を増幅する。これを自動的に行ってくれるのがノーマライズだ。便利な機能だが、注意点も有る、抜き出したトラックの中に拍手、大きな場内ノイズ、打楽器の音などがが含まれてそれがすでに(0dB)に達しているとそれが最大音量のポイントと見なされてそれ以上の増幅ができなくなる、拍手や突発的なノイズは編集作業で除去することが可能で有るが、曲全体に打楽器が使用されているとお手上げとなる。
同じ団体が打楽器 有り/無しでリコーダーの音量が変わってしまうのは不自然なのでコンプレッサーで処理し対処している。
打楽器が入った演奏、紫色の部分はリコーダー、魚の骨のようにとがっているのが打楽器


(注2)コンプレッサー
本来ならより充実した音作りのため使用されるが、ここではリコーダーの音と打楽器の音のバランスを補正する目的で使用している。参考までに打楽器ありの演奏の波形を示す。中心部に帯状に見える波形がリコーダーの音、魚の骨のように最大値まで伸びているのが打楽器の波形。このままノーマライズ処理をしてもすでに打楽器の音が最大値(0dB)に達しているので増幅できない。そのため打楽器の音を圧縮する。リコーダーの音より高いレベル 例(-12dB)をスレッショルド値として定め、それを超える打楽器の音量を圧縮する。それにより最大値(0dB)までに余裕ができ、その分さらに増幅できるからリコーダーの音は大きくなる。この処理で打楽器に比較したリコーダーの音量はある程度改善されることになる。

余談だが、プログラムの最後に「ゲスト演奏」としてプロ奏者の演奏がある。もちろん演奏はさすがプロと言わせるだけの音色と音量なのだが、編集作業をしていると音を聴かなくても波形を見ただけでプロの演奏と判ってしまう。プロの場合だと粒ぞろいの音を次々と繰り出して音量も安定していて波形もビシリと色濃く安定しているが、アマチュアの場合は音の出だしや音量が安定せず、モニター上の波形はデコボコかつスカスカに見える。ここでコンプレッサーを使用して音量のバラツキを揃え音量も押し上げればプロの演奏にグッと近くなるはずだが、今回の目的が「記録」なのでそのような処理はご法度です。

今回のCD-R はすでに生産を終了した太陽誘電”That’s”ブランドの在庫品を使用したが、次回もCD-Rで頒布するなら別のブランドを探さなければならない。CD時代はすでに終わりなのかなとも思うが、他に決定打がないのでまだ続くのかもしれない。