11/15/2011

25回リザーブコンサート終了




リハーサル風景


11月13日 SDA立川キリスト教会

今回の幹事団体「リコーダーコンソート・カノン」さん御苦労さまでした。

21団体が演奏する今回の演奏会、リハーサルや舞台袖待機も含めたタイムテーブルは複雑で、中には3団体かけもちで出演する人がいたりして(私も2団体)進行が大変だったと思う。
舞台袖、リハーサル会場、音出し部屋にスタッフの方達が張り付いておられたが、舞台での演奏を聴くことができなかったのではないだろうか。

特定の団体が主催するのではなく、このような持ち回りで自主的に運営されている演奏会だからこそ、いろいろな団体が参加できるし、変わった楽器の組み合わせ--ルネッサンスリコーダーの合奏、ランケットやコルナムーゼ等古楽器のグループ、リコーダーに管・弦・打楽器や歌を加えたグループなど多彩な顔触れもあるのだ。もちろん正統派的なリコーダー合奏もある。

私達HRCも限られた部員数と日程の中で、特色を出すべく工夫してみたが、思い通りには出来なかったことが幾つかある。
A.ホルボーンの一曲目パヴァーヌはリュートで演奏する予定だったが、前日に弦が一本切れてしまい、予備にストックしてあった弦に交換するも、それも簡単に切れてしまうという事態となり、急遽リュートはあきらめてギターで演奏することになった。また4曲目「すいかずら」は途中から「クルムホルンもどき」2本と打楽器で大いに盛り上げるつもだったが、追加で加工した「・・もどき」の音程が低すぎて、修正が間に合わず結局「・・もどき」 1本で演奏することになった。ところが肝心の1本も乾燥しすぎた為か「笛膜」の調子が悪く、あまりビビり音が出なかった。観客席でも「ただのプラスチックリコーダー」の音にしか聞こえなかったそうである。・・・残念

最後の曲「浜辺の歌」は完ぺきではなかったが、平尾らしさが出せたのではないかと思っている。
また例の「インドカレー」は何とか時間を都合して食することが出来た。もちろんナンも「おかわり」した。

他団体の演奏や録音のことなどは別途 書くつもりです。

11/06/2011

フットタンブリンを自作する


リザーブコンサートで演奏するホルボーンの曲の一部に打楽器を使用したいので小型の太鼓を使用してみたが、少し物足りない。
タンブリンの様な金属音もほしい、しかし演奏者を追加できないので、足で演奏出来るタンブリンを工夫してみた。


西浅草のJPC コマキ楽器は打楽器やエスニック楽器が豊富にある。
タンブリンの小型シンバル部分だけの部品を見つけた。多分ドラムセットの横に取り付けるものらしい。細い金属板の上に小型シンバルが4組と取り付けネジが付いている。比較的安く購入出来た。

後は手持ちの材料だけで何とかなる。
2枚の板を蝶番でつなぎ合わせ、折り曲げる、板の間に購入した小型シンバルを取り付ける。
折り曲げた板の間にスプリングが必要なので大工センターなどで購入しなければと考えたが、ふと思いついて、食器洗い用のスポンジを挟んでみたら
これがなかなか具合が良い、スプリングを購入する必要はなさそうだ。

コンサート直前の最後の練習で使用してみて評判が良ければ、リザーブコンサートで使用するつもり、ただリコーダーを演奏しながら足でフットタンブリンを操作するのは難しい事かもしれない。

11/03/2011

リザーブコンサートもうすぐ


リザーブコンサートもあと10日後、各グループとも最後の仕上げでしょう。
持ち時間は出入りも含めて12分以内厳守

参加グループと演奏開始時間は9/19「今年のリザーブコンサート」のコメントに記入してあります
常連のグループの他、聞き慣れない名称のグループもいくつかあり楽しみです。

私達HRCは諸事情により選曲が遅れ、やっと先週構成がほぼ決まり、後は仕上げだけれど時間が足りない。曲目は秘密にする意味がないのでので公表します。

舞曲集より・・・ A.ホルボーン
パヴァーヌ、ガリアルド、アルメイン(夜警)、アルメイン(すいかずら)

浜辺の歌 成田為三作曲 菊池雅春編曲

「ホルボーンの舞曲集」はリコーダーにとっても愛すべき作品群です。今回は比較的多く演奏される4曲を選びました。
リュートを入れたり、ちょっと遊びの要素も取り入れて演奏します。

「浜辺の歌」は大正5年ごろの作曲らしいですが、少しも古さを感じさせず、日本を代表する歌曲の一つです。
編曲の菊池雅春さんはリコーダーやギターの曲もいろいろ手掛けておられて、この曲はリコーダーとギターの組み合わせ、テナーリコーダーの動きが、かっこいい。

演奏会は午前中から午後遅くまでの長丁場なので、途中でこっそり抜け出して近くのインドカレーの店で「ナン」をおかわりするのが楽しみだったのだが、
今回は私もHRCとRicco Sonoに出演するし聞き逃せない団体が「めじろ押し」なのでインドカレーは無理かも知れない。


写真は使用する「クルムホルンもどき」2本(リコーダーを改造して音がビビるように加工)

10/30/2011

第17回昼下がりのコンサート





今日昼下がりコンサートでした。今回はリザーブコンサートの準備があったり部員の都合が悪かったり、曲目も直前に決まったりして準備期間が短く
とりあえず何とか曲目を揃えた感じでした。開始前に全曲をざっと通して、開演時間になったのですが、お客さんが一人も来ない。

練習時間も少なかったけれど、演奏会の宣伝なども不十分だったなどの反省の声もあり、「これでは中止するしかないか、せめてホルボーンだけでも演奏しましょう」
などと演奏を始めたところ一組のご夫婦と少し遅れてご婦人が一人来て下さり、急遽プログラムの最初からスタートしたのです。
一度はあきらめた演奏が再開出来たのがうれしくて、その後の演奏も熱が入り、3人のお客さんにも満足していただけたと思います。

演奏は場数を踏んでいるためか短時間でも何とかまとめる事は出来ても、宣伝などはしっかり確実にやらなければならないと反省です。

プログラム
舞曲集より・・・ A.ホルボーン
パヴァーヌ、ガリアルド、アルメイン(夜警)、アルメイン(すいかずら)
高原列車は行く・・・・・古関裕而
長崎の鐘 ・・・・・・・・・古関裕而
ここに幸あり・・・・・・飯田三郎
アナ・アニタ・・・・・・アンデス地方の曲
スターダスト・・・・・H.カーマイケル
見上げてごらん夜の星を・・いずみたく
ふるさと・・・・・・・岡野貞一

楽器編成は
パヴァーヌ ギター独奏
アナ・アニタ 
ケーナ(1)、アルトリコーダー(1)+ギター+打楽器
スターダスト、見上げてごらん・・・
クラリネット(1)+リコーダー合奏
その他はすべてリコーダー合奏

マルセロ・ペーニャのコブラ型ケーナ


久しぶりにアンデスの館ボリビアへ行ってみた、西部新宿線小平駅前にありちょっと遠いが行く価値は十分ある
目的は現用のアハユ(リグナムバイタ/ワヤカン)より少し細いケーナがほしい。

このアハユは音程や音色は気に入っているが、歌口の切り込みがブロードで管も太めな為現在の私にとって音の立ち上がりや取り回しに少し難がある。

ケーナの練習仲間が所有しているルーチョ・カブール作の木管の楽器は歌口の切り込みも薄く仕上げられ、管の内径外形とも僅かに私のアハユより細く扱いやすいように思われた。
「気に入ったルーチョ・ガブールが見つかったら購入しよう」そんなつもりでボリビア館へ向かったのだった。

ズラリと並べられたケーナ、壁には珍しいチャランゴやモセーニョ、ピンキージョ等の笛類が展示されている

家主の福岡さんはチャランゴの修理をしておられた。ここはチャランゴやサンポーニャそしてケーナ等の在庫がたっぷりあるので自由に選べるのだ。
ルーチョ・カブールの木製を中心に持参のチューナーで選別してみた。木製ケーナはバンブー製に比べるとバラつきが少なく品質が一定であると言われているが、
在庫のルーチョ・ガブールはA=440Hz の音階は比較的簡単に出すことができる、場合によっては442Hzも可能なぐらい高めの設計と見た。
ただ管の太さが思ったより太く感じて(木質の違い?)で躊躇していると端の方に奇妙な雰囲気のケーナが目に付いた。手に取ってみると吹き口の下の部分が太く加工されて、コブラの様なイメージ。
マルセロ・ペーニャの新作だとのこと、下側の内管の絞り具合もちょっと工夫がしてあるようで、バンブー製の構造をそっくり木管に置き換えただけのケーナとはかなり異なっている。
指で押さえる部分は現有のアハユより管が細めで指孔も少しだけ小さめ、高音も良く鳴ったのでこれを購入することにした。材質は黒に近いこげ茶色と茶色の二種類があったが、こげ茶色の中から一本を選んだ。重量はズシリと重くモモキ材と呼ばれるらしい、もう一方の茶色はクチ材だろう。あるいは逆かもしれない。
リコーダーの材質はメック社のカタログを見ると楓、柘植、パリサンダー、グラナディリ、黒檀、オリーブ、ローズウッド等と木材として一定量が流通している材料が使用されているが、ケーナはもっとローカルな材料が使用されている。しかしワヤカン材やモモキ材などは固すぎてリコーダーへの加工は困難だと思われれ、ケーナの様な単純な構造だからこそこれらの材料が使用できるのだろう。

福岡さんから聞いた話だが、かなり以前ルーチョ・ガブールから電話で「固い木が切り倒されているのを見つけた、もし日本で木製ケーナが売れるならこの木を購入してケーナを作るがどうだろう」と連絡があったそうだ。こんな感じで珍しい材料のケーナが作られているのだろうか。

購入したコブラ型ケーナは重量を測ったら192g あった、竹製のケーナが85g程度でアハユのワヤカン材が170g だからそれよりさらに重い、恐れ入りました。
高音部はよく鳴るが低音部は少し気難しい(最良スポットが狭い感じ)慣れるまでは少し時間が必要と思う。


写真は上から今回購入のコブラ型、アハユ(ワヤカン)、I さんから借りた竹製ケーナ歌口の切り込みが角ばっていてアンデスらしい音だが私には難しい

9/19/2011

今年のリザーブコンサート


11月13日第25回リザーブコンサートが SDA立川キリスト教会で開催されます 
今年の幹事団体はリコーダーコンソート カノン 、ご苦労様です。

今回は21団体が参加するとのこと、参加団体名は公表されていないが、
平尾リコーダークラブ、私の所属するリコーダーオーケストラRicco Suono、そしてSpica、Gクレフ、たまの音楽家も参加するらしい。
その他は常連の○○○、△△△・・・等と想像するのですが当日の楽しみでもあります。

思い出せば私達HRCは第16回から参加しています。お揃いの赤シャツ(ユニクロ)を着てバッハのコントラプンクス1を演奏した。その頃はリコーダーコンクールにも挑戦したりして「怖いものなし」・・周りが見えなかったのかもしれない。今回はメンバーの事情で選曲に苦労したが、残された日程で何とかまとめるつもりです。

写真は昨年のリハーサル風景

7/31/2011

The leaves be green

今HRCで練習している曲 The leaves be green William Byrd 
この曲は16世紀後半かなりポピュラーな曲として知られていた、The leaves be green,the nuts be brown という歌詞で始まる民謡をもとにByrd が作曲した。
5声部あり主題と伴奏といった区別がなく、どの声部もほぼ同等の比重で複雑に絡み合う。このような形式をポリフォニーと呼ぶがルネサンス期には盛んに利用されたらしい。

実はHRCで以前練習を始めたが難しくて途中で棚上げになってしまったが再度挑戦することにしたのだ。
楽譜は5声部がソプラノ、アルト1、アルト2、テナー、バスのパートに割り当てられ、主題が各パート持ち回りで20回演奏され他のパートはそれぞれリズムの変更を伴いながら複雑に上下する。
手元の楽譜は6/4拍子、小節線で分割されているがByrdの原曲は小節に分かれていなかったのではないだろうか。

とりあえずメトロノームを使用して練習を開始、楽譜を追うのとメトロノームのテンポに合わせるのが精いっぱい。他の声部を聞く余裕など全くない。
メトロノームなしで演奏すると一拍ずれたまま演奏を続けるパートがあったりして大混乱、とりあえず自分の楽譜を追うだけ、途中で演奏をあきらめるパートもあり、曲の終りはバラバラ。しかし回数をかさねていると他のパートとのつながりやキッカケが少し見えてきたりして少し前進できただろうか。
各パートが同等に動き回るのでバスにとっては難易度が高いかもしれない。
全てのパートが暗譜に近い状態で余裕を持って演奏できるレベルに達することができれば、もう少し何とかなると思うが道は遠いようだ。
あわてても仕方がない、じっくり気長に仕上げるしかないでしょう。

<参考>
Youtube  Flautando Koln  フラウタンドケルンの演奏
女性5人グループの動画

amazon MP3 ダウンロード Clas Pehrsson and Musica Dolce の演奏
魅力的な演奏、その上モダンピッチの演奏なので一緒に演奏出来る
100円でダウンロード出来るが試聴も可能

7/10/2011

バルサンティ リコーダーソナタ集

練習の帰りにYさんの車に乗せてもらった。4時間近い練習は疲れる。
カーステレオからリコーダーの演奏が流れ始めた。「なんだこの音は!」かなりの衝撃だった。
ここしばらくは録音とかPA等に関わっていたのだが、音色に対して少し鈍感になっていたのかも知れない。

リコーダーの音ってこんなに魅力的だったのか、決して「澄んだ音」ではない、音に「きしんだ」ような芯がありそれが次々に繰り出してくる。バロックと言う土俵の上で勝負すればそれは現代フルートの音をはるかに凌ぐ存在感があるように思われた。

フランチェスコ・バルサンティ リコーダーソナタ集 本村睦幸

本村氏のライナーノートによれば
後期バロックタイプリコーダーの魅力が十二分に発揮されるようなCD を作りたいとの思いが先に有ったとのこと
そのためにバルサンティのソナタ集を選び、楽器や共演者、録音を吟味したらしい。

やはりそのような思い入れがあったからこそ、この魅力的な音が生まれたのだろう。

楽器はf管ブレッサンモデル 斎藤文誉
録音データー
相模湖交流センター
Microphones : Earthworks QTC-1mp(A-B stereoone point)
Pre-amplifier : Grace Design model 201
Recorder : TASCAM DV-RA1000(DSD Recording)
Producer,Recording,Editing : 小伏和宏

蛇足ではあるが録音に使用している機材を調べてみた、
マイクにしてもプリアンプにしても私が常用している機材の10倍を超える価格である
プリアンプの部品は接触式VRは使用せずロータリーSWで精密抵抗を切り替えるとかシグナルパスには一切電解コンデンサーを使用しないなど
でもこれはプロフェッショナル達の世界のこと、写真の世界でハッセルやリンホフが存在するのと同じことなのだ。アマチュアは手の届く範囲の機材を十分使いこなしてプロフェッショナル達の音に肉薄できるよう精進するしかない。

フレンドシップを録音したCDを配ったのだが、冒頭に出てくるYさんから「今までで一番良い録音だ」と言われて嬉しかった。