11/23/2012

大騒音の中でのリコーダー演奏

騒音にめげず演奏するHRC 主催者提供写真



 児童館の子供祭りで演奏してくれないかとの依頼があった。
子供祭りでの は初めてだったが、HRCの演奏を聴いたことのある指導員の方が、 推薦してくれたとのことだった。

その日はスケジュールが混んでいて 、午後はリコオケの練習、翌日は昼下がりコンサートなのだ。しかしせっかくの依頼だから受ける事にした。曲も子供向けを選びディズニーの「小さな世界」、スタジオジブリの3曲、ラッパ吹の休日」等を揃えた。

会場はプレイルームとのことで、体育館を一回り小さくしたような場所である。会場に着くとすでに子供たちがいっぱいで大騒音、演奏舞台が設えてあるわけではなく、ここで演奏してくださいとのこと、 入口近くの場所に、子供たちを押しのけて、椅子と譜面台をなんとか並べた。 場内放送でリコーダーの演奏を始めますとか言っているが、静かにしてくれ等は言わないし 、大体放送自体も良くききとれないのだ 。フロアのあちこちでやっているゲームは止める様子もない。

「これで演奏しろって?」  お互いに顔を見合わせたが、今更引き上げるわけにもいかない、もうやるしかない、腹を決めて演奏に突入、「小さな世界」の出だしのファンファーレから開始、楽器紹介や曲の解説等省略してどんどん順番に演奏を続けた。途中拍手が切れ切れに聞こえたりしたから聞いている子供もいるのだ、しかし演奏中の我々の椅子と壁の間を強引に通り抜けるヤツもいる。これだけの騒音の中で、平然と演奏を続ける我々もすごいと思った。多分人前で演奏することに慣れて度胸が付き、多少のことでアタフタしないという天晴れなプロ根性(演奏技術は別だが)なのだ。全部演奏し終わると 、さっきよりちょっとだけ大きな拍手があり、女の子たちが、袋に入ったポップコーンをお土産に持たせてくれた。主催者側の指導員の方も来て、恐縮しながら「うるさくて申し訳ありません、でも 端の方でも音は聞こえましたよ」だって。   

これだけの騒音の中でも演奏できたのだから、駅頭での演奏だって問題ないはず。妙な自信がついてしまった。(=^・^=)

子供達にリコーダーの音楽を聴いてもらうという当初の目論みは崩れてしまったけれども、興味を示してくれた子供はいたようで、いつかは子供達の前で演奏して見たいと思う 。


以前小学生の前で演奏したいと考えて、地元の小学校の音楽の先生に 連絡をとったことがある。その先生は「いいですね」とは言ってくれたのだが 、話は進展しないまま 、立ち消えになってしまった。先生は正規の担任ではなく、何校かの音楽をかけ持ちで持っている先生だったのだ。多分校内での発言力はほとんどなかったのではないだろうか。

その後校長先生と連絡が取れたので、今度は期待したのだが、教育委員会の許可がいるとか、他の教師への気兼ねとかで、結局ウヤムヤになってしまった。 現場の先生たちに全く裁量権がなく、教育委員会にお伺いばかりで、事なかれ主義、が横行しているようだ。昔は個性的な先生が沢山いたが、今はそんなことを期待すること自体が無理なんだろうなぁ。

さらに昨日テレビでは「派遣教師」の問題を取り上げていた。身分は派遣会社の社員だそうだ。
派遣教師に教えてもらう生徒も可哀想だが、教師になることを目指して学んできた若者をそんな不安定な身分に処遇する今の日本も情けない。 

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