3/26/2018

フレンドシップコンサート演奏曲(HRC)


フレンドシップコンサート演奏曲
4月21日の演奏会まで1ヶ月を切った、出演するグループは曲目の仕上げ練習にかかっていると思います。HRCも遅れがちではありますが、やっと曲目と順番が決まりました。
1、CONTRAPUNCTUS Ⅰ    J.S.Bach
2、SONATA Op.5ー9    A.Corelli 
     Preludo, Giga,Adagio,Tenpo di Gavotta  
3、  日本の曲 (ヒミツ)

コントラプンクトゥスⅠ   J.S.Bach
この曲をHRCで練習始めてからもう10年ぐらい経つでしょうか。初歩的な合奏曲を練習し、そろそろ大きな曲もやってみたいね。などと考えていた時 細岡師匠が持ちこんだ曲です。とにかく譜面が難しかった。自分の譜面どうり演奏するのもおぼつかない部分もあり、他のパートを聴いている余裕なんかない。最後が一緒に終わればヨカッタよかったで、しかしそんな状態でリザーブコンサートにデビューしたなんて度胸だけは評価できるかもしれない。

今回奏者が4名揃ったので演奏してみます。以前よりはお互いに聴きながら演奏できますが、やはり難しい曲です。途中でコケたら復帰が難しかもしれない。コレッリのソナタ集作品5より40年も後に作曲されたのが不思議な気もします。

バッハの最晩年に作曲が開始され対位法の技術を駆使し究極の構築性を目指したと言われています。曲集「フーガの技法」は死後未完成のまま出版された。

ソナタ作品5ー9  A.corelli
最初はコレッリの曲が2曲 サラバンドとジーグ の楽譜があり、「昼下がりのコンサート」でも演奏しました。調べてみるとどちらも作品5として出版された12曲の一部で、サラバンドは7番目 ジーグは9番目のソナタに含まれる楽章だとわかりました。他の楽章も調べてみると皆楽しめそうな曲なので、それなら「ソナタ全曲通して演奏してみよう」という事になり、作品5ー9の他の楽章の楽譜もあわてて揃えました。原曲はイ長調ですが、ハ長調に移調し4本のリコーダーで演奏します。
コレッリは晩年、出版されたヴァイオリンの曲以外は廃棄したと伝えられるほどで、残された曲は佳曲揃いと言われているそうですが、納得できるような気がします。ヴァイオリンの曲らしく運弓が見えてくる様な部分も多いのですが、リコーダーらしい演奏もあっても良いと思っています。
作品5の曲集が出版されたのが1700年とのことですが、人気が高く再販を重ね、リコーダー用の編曲も2年後には出版されていたそうですから、(コレッリの思いは別として)リコーダーでじゃんじゃん楽しんで良いはずです。

日本の曲  
とりあえず秘密とします。







3/11/2018

コレッリのカラオケ





「次回の練習は休みにしませんか」。 現役の部員は4人しかいないし、四重奏を基本的なレパートリーとしているから、都合で参加できない部員があるとその様な声がかかることがある。昼下がりのコンサートも終わり次のフレンドシップコンサートまで少しの間があることも影響があるだろう。・・「私一人で使わせてもらいます」思わず顔がにやけてしまう。せっかく予約を取ってある視聴覚室、予約の返上などもったいない。 
何をやろうか? コレッリのソナタ全楽章をやりたい。実は今HRCでコレッリのソナタ作品5-9 第2楽章アレグロを四重奏に編曲した曲を練習しているが、他の楽章もやってみたい。リコーダーJPでダウンロード版がある。
もちろんヴァイオリンのための曲だが作品5が1700年初版が出版された2年ぐらい後にリコーダー用編曲譜も出版されたらしい。
こんな時ダウンロード版は便利だ。思い立ったら前の晩でもOK。原曲はイ長調だがリコーダー用にハ長調に書き換えた曲がアップされている。基本セットでPDFのスコアとパート譜、MP3の推奨テンポ チェンバロによる通奏低音と演奏例 それが格安な価格でダウンロードできてしまうのだ。PDFの楽譜はiPad Air2のpiaScore に収め1部プリントもしておく。
MP3のチェンバロによる通奏低音は音源再生用に使っているiPad miniのミュージックに入れておく。
巻頭の写真は当日設置した機材、小型のアクティブスピーカーだと簡単だけれども、せっかくだから少し本格的に揃えてみた。iPad miniから音を取り出すのにイアホーンジャックではなく、KORG plugKEYを使用してLightning接続で信号を取り出し、標準ジャックで出力、そのままマッキーの小型ミキサーに入力、 パワー・アンプとスピーカーは高級品ではないが本格的なPA用機材。これだと迫力十分でチェンバロの横に立って演奏している様な感じがする。
4時間ほどたっぷり練習させてもらいました。 大満足  コレッリは素晴らしい、別な曲もやってみたいですね。

3/07/2018

第14回フレンドシップコンサート



フレンドシップコンサートのチラシを掲載します。
演奏団体は決まっていますが、演奏順番や細目は調整中です
演奏順番が決まりましたので、掲載します。(4月4日)

第14回フレンドシップコンサート
4月21日 稲城中央文化センターホール
開場12時30分 開演13時  入場無料

第14回 フレンドシップコンサート プログラム
 (演奏順番、団体名、演奏開始、終了)
1 HRC     13:00-13:20
2 チエルアルコ  13:20-13:40
3 フェリーチェ  13:40-14:00
4 ウインドベル  14:00-14:20
5 ねころびと   14:20-14:40
————休憩———14:40-14-50
6 Ricco Suono. 14:50-15:10
7 TRET.          15:10-15:30
8 Quatre Saisons  15:30-15:50
9 Gクレフ        15:50-16:10
10 全体合奏.    16:10-16:30
11 厚木リコーダーオーケストラ  16:40-17:00
12 ぴぽ      17:00-17:20
13 ジャスミー   17:20-17:40
14 ゲスト演奏   17:40-18:00

全体合奏は Abendlied. Op.69. No.3
     Josef Rheinberger (1839-1901) 
 (夕べの歌  ヨーゼフ・ラインベルガー  )です。
細かい音符などなく、数回の練習で仕上げることができると思います。
ソプラノやアルトリコーダーでも参加できます、ぜひリコーダーをご持参ください。

楽譜は当日受付にて配られるはずです。


ゲスト演奏家
大塚昭道(リコーダー)
細岡ゆき(リコーダー)

企画構成 平尾リコーダークラブ
問合せ  rec04.fsc(a)gmail.com  
              (mail用に文字を訂正願います)

3/05/2018

第42回昼下がりコンサート




2月25日は昼下がりコンサートでした。42回目との事で改めて時間の長さを感じます。お客さんがたった二人の時もありましたが、今回は多くの方に来ていただき、ぎゅう詰め状態でした。何とか続けてこれたのも毎回来てくださるお客さんたちに支えられてのことだとの思いです。

プログラム
サラバンド ・・・・F.F. ヘンデル  HWV437より K.Sone 編曲
コントラプンクス 1  ・・・・J.S. ハッハ
カノン・・・・・・J.パッヘルベル  河西保郎 編曲
サラバンド・・・・・・A. コレッリ Op-5-7 より
ジーグ ・・・・・     A. コレッリ Op.5-9 より
ムーン・リバー・・・・H.マンシーニ   Felix Vela 編曲
日本の四季・春編・・・・・金子健治 編曲
花の街・・・・・・・団伊玖磨
瀬戸の花嫁・・・・・・・平尾昌晃  T.S.編曲 
青い山脈・・・・・服部良一  T.S.編曲

昨年は3名だけの演奏が続いたのですが、少し遠方から練習に参加してくれるMさんが加わり、レパートリーもぐっと広がりました。お客さんから「音の厚みが増しましたね」とのお言葉をいただき嬉しくなります。
今回は時間が少なかったり、直前に曲を追加したりして、未消化のままプログラムに載せた曲もあったけれども、当日の勢いで大きな破綻なく演奏できてしまった。しかし例えば同じ旋律がくりかえされる「カノン」とかメドレーの「日本の四季」のような曲は山や谷がハッキリしないまま延々と続くことになってしまい、演奏への工夫を考える時間の余裕が不足だったと思う。
バッハ、ヘンデル、コレッリ、についてはもう少し背景の説明が聞きたかったとの意見もあったが、演奏と説明のバランスは難しい、今回はバッハ(ヘンデル)を基準としてコレッリは32歳年上のイタリアの作曲家であるとの説明は今回のプログラムとも少し関わりを持ち悪くはなかったと思っている。今回は話さなかったが、ヘンデルが若き日イタリアに留学した時、コレッリと交流があり、まだ若いヘンデルの作曲したカンタータ(だと思う)をコレッリの指揮で演奏し好評だったので再演されたとの話がある。
パッヘルベルについてもバッハとの関係で話した方が良かったかもしれない。

コレッリ
今回コレッリの曲を2曲演奏した。彼の曲はほとんどヴァイオリンの曲しか残されていないが、リコーダーでも十分楽しめると思った。リコーダー奏者にとって宝の山かもしれない。同じイタリアでも少し後輩のヴィヴァルディでは難しい曲が多い。ピエタの合奏団の技術レベルが高く、それを利用してベネツィア市民の喝采を得なければならなかったヴィヴァルディの立場が反映しているのだろう。

お客さんと一緒に歌える曲も大切だと思う。花の街、瀬戸の花嫁、青い山脈、アンコールのふるさとについては歌詞をプリントした紙が置いてあり皆さん大きな声で歌ってくれた。一方的にリコーダーの曲を聞くだけではなく一緒に声を出して歌うことは一体感も生まれる。大きな会場では無理でも、狭い喫茶店だからこそ出来ることもあるのだ。
リコーダー用の編曲を強引に歌ってもらったのだが、歌いにくい高さもあったようなので、歌うための編曲も考慮する必要があると思った。

iPad による楽譜
練習では便利なのでよく使っているのだが、本番となると話は少し違ってくる。練習回数も多くほとんど暗譜状態であれば、問題ないが、少しでも不安があれば慣れ親しんだ紙の楽譜に頼ってしまうのは仕方がないと思う。今回も紙の楽譜できっちり全曲揃えたが、話題性も考慮して「コントラプンクス」で使用してみた。途中演奏しながらめくる場所が一ヶ所あり、その場所は楽譜にも集中していなければならず、かなり緊張した。足の位置はペダルに触れさせておくわけにはいかないので、曲の少し前の部分で位置を決めかかとを床に触れさせておき、足の先の方を浮かせておき、その場所でエイと踏み込み切り替えた。もちろん楽譜そのものはタイミングよく切り替わったけれども気合が入りすぎたのかパシッと音が出てあまりスマートな切り替えではなかった。これは切り替えのスイッチがキーボードのバネだけに依存する構造のためで、普段は切り替えスイッチに足を載せても動作せず、強く踏み込んだ時だけスイッチが動作する仕組みが工夫できれば解決できるだろう。

次回の第43回昼下がりのコンサートは6月最後の日曜日を予定しているが、その前に4月21日 第14回フレンドシップコンサートがある。次のブログで紹介します。