11/15/2011

25回リザーブコンサート終了




リハーサル風景


11月13日 SDA立川キリスト教会

今回の幹事団体「リコーダーコンソート・カノン」さん御苦労さまでした。

21団体が演奏する今回の演奏会、リハーサルや舞台袖待機も含めたタイムテーブルは複雑で、中には3団体かけもちで出演する人がいたりして(私も2団体)進行が大変だったと思う。
舞台袖、リハーサル会場、音出し部屋にスタッフの方達が張り付いておられたが、舞台での演奏を聴くことができなかったのではないだろうか。

特定の団体が主催するのではなく、このような持ち回りで自主的に運営されている演奏会だからこそ、いろいろな団体が参加できるし、変わった楽器の組み合わせ--ルネッサンスリコーダーの合奏、ランケットやコルナムーゼ等古楽器のグループ、リコーダーに管・弦・打楽器や歌を加えたグループなど多彩な顔触れもあるのだ。もちろん正統派的なリコーダー合奏もある。

私達HRCも限られた部員数と日程の中で、特色を出すべく工夫してみたが、思い通りには出来なかったことが幾つかある。
A.ホルボーンの一曲目パヴァーヌはリュートで演奏する予定だったが、前日に弦が一本切れてしまい、予備にストックしてあった弦に交換するも、それも簡単に切れてしまうという事態となり、急遽リュートはあきらめてギターで演奏することになった。また4曲目「すいかずら」は途中から「クルムホルンもどき」2本と打楽器で大いに盛り上げるつもだったが、追加で加工した「・・もどき」の音程が低すぎて、修正が間に合わず結局「・・もどき」 1本で演奏することになった。ところが肝心の1本も乾燥しすぎた為か「笛膜」の調子が悪く、あまりビビり音が出なかった。観客席でも「ただのプラスチックリコーダー」の音にしか聞こえなかったそうである。・・・残念

最後の曲「浜辺の歌」は完ぺきではなかったが、平尾らしさが出せたのではないかと思っている。
また例の「インドカレー」は何とか時間を都合して食することが出来た。もちろんナンも「おかわり」した。

他団体の演奏や録音のことなどは別途 書くつもりです。

11/06/2011

フットタンブリンを自作する


リザーブコンサートで演奏するホルボーンの曲の一部に打楽器を使用したいので小型の太鼓を使用してみたが、少し物足りない。
タンブリンの様な金属音もほしい、しかし演奏者を追加できないので、足で演奏出来るタンブリンを工夫してみた。


西浅草のJPC コマキ楽器は打楽器やエスニック楽器が豊富にある。
タンブリンの小型シンバル部分だけの部品を見つけた。多分ドラムセットの横に取り付けるものらしい。細い金属板の上に小型シンバルが4組と取り付けネジが付いている。比較的安く購入出来た。

後は手持ちの材料だけで何とかなる。
2枚の板を蝶番でつなぎ合わせ、折り曲げる、板の間に購入した小型シンバルを取り付ける。
折り曲げた板の間にスプリングが必要なので大工センターなどで購入しなければと考えたが、ふと思いついて、食器洗い用のスポンジを挟んでみたら
これがなかなか具合が良い、スプリングを購入する必要はなさそうだ。

コンサート直前の最後の練習で使用してみて評判が良ければ、リザーブコンサートで使用するつもり、ただリコーダーを演奏しながら足でフットタンブリンを操作するのは難しい事かもしれない。

11/03/2011

リザーブコンサートもうすぐ


リザーブコンサートもあと10日後、各グループとも最後の仕上げでしょう。
持ち時間は出入りも含めて12分以内厳守

参加グループと演奏開始時間は9/19「今年のリザーブコンサート」のコメントに記入してあります
常連のグループの他、聞き慣れない名称のグループもいくつかあり楽しみです。

私達HRCは諸事情により選曲が遅れ、やっと先週構成がほぼ決まり、後は仕上げだけれど時間が足りない。曲目は秘密にする意味がないのでので公表します。

舞曲集より・・・ A.ホルボーン
パヴァーヌ、ガリアルド、アルメイン(夜警)、アルメイン(すいかずら)

浜辺の歌 成田為三作曲 菊池雅春編曲

「ホルボーンの舞曲集」はリコーダーにとっても愛すべき作品群です。今回は比較的多く演奏される4曲を選びました。
リュートを入れたり、ちょっと遊びの要素も取り入れて演奏します。

「浜辺の歌」は大正5年ごろの作曲らしいですが、少しも古さを感じさせず、日本を代表する歌曲の一つです。
編曲の菊池雅春さんはリコーダーやギターの曲もいろいろ手掛けておられて、この曲はリコーダーとギターの組み合わせ、テナーリコーダーの動きが、かっこいい。

演奏会は午前中から午後遅くまでの長丁場なので、途中でこっそり抜け出して近くのインドカレーの店で「ナン」をおかわりするのが楽しみだったのだが、
今回は私もHRCとRicco Sonoに出演するし聞き逃せない団体が「めじろ押し」なのでインドカレーは無理かも知れない。


写真は使用する「クルムホルンもどき」2本(リコーダーを改造して音がビビるように加工)

10/30/2011

第17回昼下がりのコンサート





今日昼下がりコンサートでした。今回はリザーブコンサートの準備があったり部員の都合が悪かったり、曲目も直前に決まったりして準備期間が短く
とりあえず何とか曲目を揃えた感じでした。開始前に全曲をざっと通して、開演時間になったのですが、お客さんが一人も来ない。

練習時間も少なかったけれど、演奏会の宣伝なども不十分だったなどの反省の声もあり、「これでは中止するしかないか、せめてホルボーンだけでも演奏しましょう」
などと演奏を始めたところ一組のご夫婦と少し遅れてご婦人が一人来て下さり、急遽プログラムの最初からスタートしたのです。
一度はあきらめた演奏が再開出来たのがうれしくて、その後の演奏も熱が入り、3人のお客さんにも満足していただけたと思います。

演奏は場数を踏んでいるためか短時間でも何とかまとめる事は出来ても、宣伝などはしっかり確実にやらなければならないと反省です。

プログラム
舞曲集より・・・ A.ホルボーン
パヴァーヌ、ガリアルド、アルメイン(夜警)、アルメイン(すいかずら)
高原列車は行く・・・・・古関裕而
長崎の鐘 ・・・・・・・・・古関裕而
ここに幸あり・・・・・・飯田三郎
アナ・アニタ・・・・・・アンデス地方の曲
スターダスト・・・・・H.カーマイケル
見上げてごらん夜の星を・・いずみたく
ふるさと・・・・・・・岡野貞一

楽器編成は
パヴァーヌ ギター独奏
アナ・アニタ 
ケーナ(1)、アルトリコーダー(1)+ギター+打楽器
スターダスト、見上げてごらん・・・
クラリネット(1)+リコーダー合奏
その他はすべてリコーダー合奏

マルセロ・ペーニャのコブラ型ケーナ


久しぶりにアンデスの館ボリビアへ行ってみた、西部新宿線小平駅前にありちょっと遠いが行く価値は十分ある
目的は現用のアハユ(リグナムバイタ/ワヤカン)より少し細いケーナがほしい。

このアハユは音程や音色は気に入っているが、歌口の切り込みがブロードで管も太めな為現在の私にとって音の立ち上がりや取り回しに少し難がある。

ケーナの練習仲間が所有しているルーチョ・カブール作の木管の楽器は歌口の切り込みも薄く仕上げられ、管の内径外形とも僅かに私のアハユより細く扱いやすいように思われた。
「気に入ったルーチョ・ガブールが見つかったら購入しよう」そんなつもりでボリビア館へ向かったのだった。

ズラリと並べられたケーナ、壁には珍しいチャランゴやモセーニョ、ピンキージョ等の笛類が展示されている

家主の福岡さんはチャランゴの修理をしておられた。ここはチャランゴやサンポーニャそしてケーナ等の在庫がたっぷりあるので自由に選べるのだ。
ルーチョ・カブールの木製を中心に持参のチューナーで選別してみた。木製ケーナはバンブー製に比べるとバラつきが少なく品質が一定であると言われているが、
在庫のルーチョ・ガブールはA=440Hz の音階は比較的簡単に出すことができる、場合によっては442Hzも可能なぐらい高めの設計と見た。
ただ管の太さが思ったより太く感じて(木質の違い?)で躊躇していると端の方に奇妙な雰囲気のケーナが目に付いた。手に取ってみると吹き口の下の部分が太く加工されて、コブラの様なイメージ。
マルセロ・ペーニャの新作だとのこと、下側の内管の絞り具合もちょっと工夫がしてあるようで、バンブー製の構造をそっくり木管に置き換えただけのケーナとはかなり異なっている。
指で押さえる部分は現有のアハユより管が細めで指孔も少しだけ小さめ、高音も良く鳴ったのでこれを購入することにした。材質は黒に近いこげ茶色と茶色の二種類があったが、こげ茶色の中から一本を選んだ。重量はズシリと重くモモキ材と呼ばれるらしい、もう一方の茶色はクチ材だろう。あるいは逆かもしれない。
リコーダーの材質はメック社のカタログを見ると楓、柘植、パリサンダー、グラナディリ、黒檀、オリーブ、ローズウッド等と木材として一定量が流通している材料が使用されているが、ケーナはもっとローカルな材料が使用されている。しかしワヤカン材やモモキ材などは固すぎてリコーダーへの加工は困難だと思われれ、ケーナの様な単純な構造だからこそこれらの材料が使用できるのだろう。

福岡さんから聞いた話だが、かなり以前ルーチョ・ガブールから電話で「固い木が切り倒されているのを見つけた、もし日本で木製ケーナが売れるならこの木を購入してケーナを作るがどうだろう」と連絡があったそうだ。こんな感じで珍しい材料のケーナが作られているのだろうか。

購入したコブラ型ケーナは重量を測ったら192g あった、竹製のケーナが85g程度でアハユのワヤカン材が170g だからそれよりさらに重い、恐れ入りました。
高音部はよく鳴るが低音部は少し気難しい(最良スポットが狭い感じ)慣れるまでは少し時間が必要と思う。


写真は上から今回購入のコブラ型、アハユ(ワヤカン)、I さんから借りた竹製ケーナ歌口の切り込みが角ばっていてアンデスらしい音だが私には難しい

9/19/2011

今年のリザーブコンサート


11月13日第25回リザーブコンサートが SDA立川キリスト教会で開催されます 
今年の幹事団体はリコーダーコンソート カノン 、ご苦労様です。

今回は21団体が参加するとのこと、参加団体名は公表されていないが、
平尾リコーダークラブ、私の所属するリコーダーオーケストラRicco Suono、そしてSpica、Gクレフ、たまの音楽家も参加するらしい。
その他は常連の○○○、△△△・・・等と想像するのですが当日の楽しみでもあります。

思い出せば私達HRCは第16回から参加しています。お揃いの赤シャツ(ユニクロ)を着てバッハのコントラプンクス1を演奏した。その頃はリコーダーコンクールにも挑戦したりして「怖いものなし」・・周りが見えなかったのかもしれない。今回はメンバーの事情で選曲に苦労したが、残された日程で何とかまとめるつもりです。

写真は昨年のリハーサル風景

7/31/2011

The leaves be green

今HRCで練習している曲 The leaves be green William Byrd 
この曲は16世紀後半かなりポピュラーな曲として知られていた、The leaves be green,the nuts be brown という歌詞で始まる民謡をもとにByrd が作曲した。
5声部あり主題と伴奏といった区別がなく、どの声部もほぼ同等の比重で複雑に絡み合う。このような形式をポリフォニーと呼ぶがルネサンス期には盛んに利用されたらしい。

実はHRCで以前練習を始めたが難しくて途中で棚上げになってしまったが再度挑戦することにしたのだ。
楽譜は5声部がソプラノ、アルト1、アルト2、テナー、バスのパートに割り当てられ、主題が各パート持ち回りで20回演奏され他のパートはそれぞれリズムの変更を伴いながら複雑に上下する。
手元の楽譜は6/4拍子、小節線で分割されているがByrdの原曲は小節に分かれていなかったのではないだろうか。

とりあえずメトロノームを使用して練習を開始、楽譜を追うのとメトロノームのテンポに合わせるのが精いっぱい。他の声部を聞く余裕など全くない。
メトロノームなしで演奏すると一拍ずれたまま演奏を続けるパートがあったりして大混乱、とりあえず自分の楽譜を追うだけ、途中で演奏をあきらめるパートもあり、曲の終りはバラバラ。しかし回数をかさねていると他のパートとのつながりやキッカケが少し見えてきたりして少し前進できただろうか。
各パートが同等に動き回るのでバスにとっては難易度が高いかもしれない。
全てのパートが暗譜に近い状態で余裕を持って演奏できるレベルに達することができれば、もう少し何とかなると思うが道は遠いようだ。
あわてても仕方がない、じっくり気長に仕上げるしかないでしょう。

<参考>
Youtube  Flautando Koln  フラウタンドケルンの演奏
女性5人グループの動画

amazon MP3 ダウンロード Clas Pehrsson and Musica Dolce の演奏
魅力的な演奏、その上モダンピッチの演奏なので一緒に演奏出来る
100円でダウンロード出来るが試聴も可能

7/10/2011

バルサンティ リコーダーソナタ集

練習の帰りにYさんの車に乗せてもらった。4時間近い練習は疲れる。
カーステレオからリコーダーの演奏が流れ始めた。「なんだこの音は!」かなりの衝撃だった。
ここしばらくは録音とかPA等に関わっていたのだが、音色に対して少し鈍感になっていたのかも知れない。

リコーダーの音ってこんなに魅力的だったのか、決して「澄んだ音」ではない、音に「きしんだ」ような芯がありそれが次々に繰り出してくる。バロックと言う土俵の上で勝負すればそれは現代フルートの音をはるかに凌ぐ存在感があるように思われた。

フランチェスコ・バルサンティ リコーダーソナタ集 本村睦幸

本村氏のライナーノートによれば
後期バロックタイプリコーダーの魅力が十二分に発揮されるようなCD を作りたいとの思いが先に有ったとのこと
そのためにバルサンティのソナタ集を選び、楽器や共演者、録音を吟味したらしい。

やはりそのような思い入れがあったからこそ、この魅力的な音が生まれたのだろう。

楽器はf管ブレッサンモデル 斎藤文誉
録音データー
相模湖交流センター
Microphones : Earthworks QTC-1mp(A-B stereoone point)
Pre-amplifier : Grace Design model 201
Recorder : TASCAM DV-RA1000(DSD Recording)
Producer,Recording,Editing : 小伏和宏

蛇足ではあるが録音に使用している機材を調べてみた、
マイクにしてもプリアンプにしても私が常用している機材の10倍を超える価格である
プリアンプの部品は接触式VRは使用せずロータリーSWで精密抵抗を切り替えるとかシグナルパスには一切電解コンデンサーを使用しないなど
でもこれはプロフェッショナル達の世界のこと、写真の世界でハッセルやリンホフが存在するのと同じことなのだ。アマチュアは手の届く範囲の機材を十分使いこなしてプロフェッショナル達の音に肉薄できるよう精進するしかない。

フレンドシップを録音したCDを配ったのだが、冒頭に出てくるYさんから「今までで一番良い録音だ」と言われて嬉しかった。

6/27/2011

クルムホルンもどき「笛膜」


スザートの曲ではクルムホルン
中国の「ジャスミンの花」を吹けばひょうたんの民族楽器フルース
オスマントルコの行進曲を演奏すれば荒々しいショーム
アイルランド民謡ではバッグパイプ
白鳥の湖を切々と演奏すればオーボエ? 

その実体は ・・・リコーダー改造「クルムホルンもどき」
私自身が本物の楽器の音色を知らない為こんな無責任な表現をしてしまうが、
比較的音色の変化の少ないリコーダー合奏の中で特異な音色であることだけは確かだ。

今回のFSCでもGegege no Kitaroh で使用したが、印象深かったのか、何人かの方から質問があった。
ほとんどの方はリード楽器と思ったらしいが、実際はリコーダーの管の一部に穴をあけ、そこに薄い膜を張ることにより通常のリコーダーの音にビビり音が加わり「リード楽器」のような音に変身する仕掛けになっている。
運指や吹き込み等もリコーダーと全く一緒なのでリコーダー奏者にとって持ち替えの苦労が全くない。

FSCの打ち上げ会でこの楽器を持参したところ多くの方が興味を示してくださり、中には「特許を取ったらどうだ」などの声もあった。
リコーダーの改造については「リコーダー改造クルムホルンもどき」で概略を書いたので”笛膜”について説明する。

中国で横笛を購入したのだが歌口と指孔の中間付近に孔が一個あった。教則本を調べたら「膜孔」とありここに膜を貼り音色に変化をつけるのだという。楽器屋で笛膜は購入できた。価格は3元(45円)接着はどうするのかと店員に聞いたが知らないとのこと。
調べてみると阿膠(アージャオ)と呼ばれる膠(にかわ)の一種で漢方薬らしい。路地の奥にある薬屋で聞いてみたら白衣を着た主人が対応してくれて、阿膠はあるが笛に使用することは知らないとのこと値段は少し高かったと思うが、封を切った使用済みの阿膠を安く購入できた。

笛膜は芦の繊維で作られ筒状の薄膜になっている。これを必要な長さに切り、さらに筒をハサミで切り開いて平面状にする。
笛の貼りつけ部分に水を一滴垂らし阿膠を数回こすりつけると少し水に溶けるので笛膜を乗せて貼りつける。


写真では紙で包装されている2種類の笛膜、中央の長い2本は取り出した状態、右側は切り取った残りと開いて平面状にした状態、右下の褐色の塊はアージャオ

今後の予定としては、あと何本か揃えてオスマントルコの行進曲をユニゾンで演奏すれば迫力ある音になりそう。アルトリコーダーを改造するのも面白いかもしれない。

笛膜と阿膠(アージャオ)ではなくもっと一般的な材料(ポリエチレンフイルムと接着剤)も検討してみる必要がある。

6/18/2011

フレンドシップコンサート終わりました



第7回フレンドシップコンサートが終了しました。
今回は3月12日を予定していたのですが東日本大震災のため延期されて6月4日の開催となりました。
当日は義援金の箱も用意され新聞社を通じて被災地に送られることになっています。

演奏は各グループとも昨年以上に個性化が強まったように思う。
演奏テクニックで勝負、演出に凝る、独特のサウンドとアレンジなどそれぞれ特色があり楽しめた。

珍しいところではヴィア・モンテビアンコの
A Briefe Discourse(劇曲集)より 子供のための戯曲集だそうでCさんの語りが曲間に入る。最初は田舎訛りの英語続いて山形弁?の日本語。おどけた調子で笑いを誘うが、演奏のレベルが高いので、びしりと決まる。

私達HRCは
Try it with Geashwin      G,Gershwin(編曲 D.Randall)
Embraceable You , Someone to Watch Over Me

ふるさと                 岡野貞二(編曲 後藤丹)

Gegege no Kitaroh              Izumitaku (編曲 高梨征治)

ガーシュインの曲はジャズっぽく拍子が難しい、私としては時間の都合で省略されたSummertime をやりたかった。


「ふるさと」誰でも知っている曲だが、編曲によって全く別な「生命」を与えられたような響きです。音程を正確に保つのが大変。

Gegege ・・・ Tさんが少しもたつき気味で次々と繰り出す変な楽器が面白い(ドロドロマシンひゅるひゅるホイッスルなど) 私も笛膜を使用した改造リコーダーで参加、怪しいショームのような音に聞えたはず。

当日の録音は3枚のCDに編集されて完成、参加団体に送付することになっています。

5/29/2011

第14回昼下がりコンサート終了




昼下がりコンサートが終了した。
このコンサートを始めたのがちょうど2年前とのことだから今回で14回目。
平均して2ヶ月に1回以上演奏していたことになる。年に数回は他のリコーダー演奏会に参加しているから普段の練習も常に人前で演奏することを前提に行って来たわけで、結構大変なことである。

通常の週一回の練習の他に、週一回夜の自由練習が設定してあり、これを「昼下がり・・」の練習に使用出来たこと、Tさんが親しみやすい「ナツメロ」のような曲を次々とアレンジしてくれたことが大きいと思う。

今回は6月4日のフレンドシップコンサートを控えてHRCやリコーダーオーケストラRicco Suono のレッスンが強化され、かつ夜の自由練習も節電のため制限を受けて、練習時間の確保が難しい中での開催であったが、何とか終了することが出来た。

プログラム
ソプラノリコーダー3本とパーカッション
  仕事始め   久石 譲
  さんぽ       久石 譲
リコーダー2本とハープ
  サリーガーデン アイルランド民謡
  ライムライト(ハープソロ)  C.チャップリン
  Isle of Inishfree   アイルランド民謡
  春の日の花と輝く アイルランド民謡
リコーダー合奏
  下町の太陽  横井 弘
  函館の女   星野哲郎
オカリナソロ ギター、バスリコーダー
  いつでも何度でも  木村 弓
ギターソロ
  あの日は帰らない L.Escudero 
クラリネット、ギター、パーカッション
  マイブルーヘブン W.Donaldson
  サントワマミー   S.Adamo
  ベサメムーチョ  C.Velazquez
リコーダー、パーカッション  
  オーシャンゼリゼ  M.Deigham
アンコール
  ふるさと   岡野貞二

あいにくの雨のためお客さんは少なかったが演奏内容はそこそこ満足出来たのではないか。
特に今回はハープのKさんが参加して心に響く音を聞かせてくれた。ぜひ今後もよろしくお願いします。

5/24/2011

第7回 フレンドシップコンサート演奏順番


フレンドシップコンサートの演奏順番が決まりました。

日:  2011年6月4日(土)
会場:稲城中央文化センターホール
稲城市東長沼2111番地 Tel : 042-377-2121

演奏順番
・ アンサンブル"奏"
・ ピクルス
・ フェリーチェ
・ リコーダーアンサンブル チエルアルコ
~~休息(15分)~~
・ リコーダーオーケストラ Ricco Suono
・ オリーブ
・ リコーダーアンサンブル・Gクレフ
・ 厚木リコーダーアンサンブル
・ ★全体合奏 
~~休息(15分)~~
・ ジャスミー
・ リコーダーアンサンブル・ぴぽ
・ ヴィア・モンテビアンコ
・ 平尾リコーダークラブ
・ 講師演奏 福岡 恵(ゲスト) 細岡ゆき 

演奏開始12:30 各グループ持ち時間20分
演奏終了17:30 (予定)

5/21/2011

第7回 フレンドシップコンサート出演団体


地震のため延期されていたフレンドシップコンサートの出演団体が確定しました。
開催日は6月4日、節電のためホール利用時間が午後5時までの制限が付けられ、リハーサルの時間も確保できないと心配していたのですが、市役所より利用時間を午後9時までに変更するとの連絡があり、当初の予定通り開催出来ることになりました。各グループは充実した演奏した演奏を聞かせてくれると思います。

全体合奏は出演者全員と会場の皆様でGホルストの「惑星」よりジュピター(arr.金子健治)を合奏します。
演奏順番等は確定次第報告いたします。

第7回 フレンドシップコンサート
2011年6月4日(土)
会場:稲城中央文化センターホール
稲城市東長沼2111番地 Tel : 042-377-2121
開場:12:10  開演:12:30

入場無料
最寄駅:京王相模原線稲城駅下車、徒歩10分
企画・構成 HRC 
指導・細岡ゆき

出演団体
・ 平尾リコーダークラブ
・ リコーダーアンサンブル・ぴぽ
・ ジャスミー
・ リコーダーアンサンブル チエルアルコ
・ ヴィア・モンテビアンコ
・ アンサンブル"奏"
・ リコーダーオーケストラ Ricco Suono
・ 厚木リコーダーアンサンブル
・ リコーダーアンサンブル・Gクレフ
・ ピクルス
・ スピカ
・ オリーブ
・ フェリーチェ
・ 中島恵美
・ 全体合奏 指導:細岡ゆき
・ 講師演奏 福岡 恵(ゲスト) 細岡ゆき 

リコーダーの広場」演奏会イベント情報にもほぼ同じ内容で掲載してあります。

5/05/2011

MACKIE 402-VLZ3を分解する


マッキーのMixer 402-VLZ3 が手元に届いたので早速分解してみる。
まだ一度も実戦で使用しないうちに分解するのは少し気の毒な気がするが、仕方がない
べリンガーUB802の分解でもちょっと触れたが、実売価格で2倍以上するこのミキサーにはどんな部品が使用されているのだろう。

分解
ツマミは引き抜けば外れる構造だが、固いので竹製の冶具を作り「てこ」の原理でもちあげる。
フォンジャックの管用ナットはべリンガーより一回り大きい対辺13mm
キャップスクリューを使用しているので六角レンチも必要となる


写真は分解した基板の上側と下側。
基板は2枚に分割されていて、両面スルーホールのガラスエポキシ製2枚の基板は20本ほどのジャンパー線でつながっている。
下側は表面実装タイプの抵抗、コンデンサ、ダイオードなど
上側はXLRコネクタ、ジャック類、スイッチ類、VR、その他トランジスタ、3端子レギュレーター、LED、抵抗、コンデンサー類、そしてオペアンプなどのIC類。

回路構成はマイクプリアンプ部分がデスクリート構成、トランジスタは東芝の2SA970 4本、3桁表示の抵抗など

オペアンプはNJM4580,NJM2068(JRC)とTL072(TI) を使用している。
VR類は密閉型で(AE103Da) 等の捺印があったが、メーカーは確認できなかった。プッシュSWも確認できず、ただマッキーの人型マークのような刻印があったのでどこかのメーカーに特注しているのかもしれない。

電解コンデンサはマイク入力部分にELNA(エルナー株) が数本使われ、その他は容量により"HITANO","Jamicon" が使用されている。どちらも台湾の会社で、それなりの生産規模がある会社だと思われる。

イコライザーやフィルターに使用されているフィルムコンデンサーはメーカーは確認できないが誤差±5%の精度の高いタイプ

表面実装のチップ抵抗、チップコンデンサーなどは表示が無いのでメーカーが確認できない

評価
オペアンプはOPA2604等を使用しているのではないかと思っていたがそれは素人の浅はかさだった。実際はNJM4580,NJM2068(JRC)とTL072(TI)の3種類を 使用している。
実は4580は業務用機器では定番で現在でも多数使用されているらしい。現にべリンガーのUB802では全数この4580を使用してまとめていた。
またTL072はFET入力の古典的なオペアンプと言われているが、MACKIEではない某プロ機器の技術者の話として、「いろいろ試聴した結果TL072の方が新規のオペアンプよりも自然なサウンドを実現する」との記事を読んだことがある。
結局3種類のオペアンプを使い分け、音作りに関係する場所はTL072と吟味したコンデンサ、抵抗を使用し、それ以外の場所は4580と2068でまとめている。
MACKIEを愛用して音作りの基準にしているミュージシャンも多数いるはずだから、その音作りはしっかり継承されているのだろう。

また機構も大切な要素である。
ガラスエポキシの丈夫な基板を2分割することにより、上面操作パネルを手前に傾斜させ、かつ製品の厚さを薄くすることが可能となる。
このことは操作性を向上させ、副次的には外からの衝撃に対して基板の強度を増やすことになるが、2枚の基板を20本のジャンパー線でつなぐ等、工数は確実に増える。
また底板と左右の側板を一体化してアールを付けたシェル構造の筺体は強度を増し、手にも馴染みやすい。
その他パワーSWの設置、左右 8個のLEDによるピークメーター等も使いやすさを考慮している。
機能的にも大型ミキサーの縮小ではなく、実際の使用形態を吟味した上での機能の取捨選択が行われ、それがマニアルにも反映されている。

少し値は張るが内容はそれ以上の価値を持つ製品だと思う。

5/01/2011

中国製オカリナ


マカオに隣接する珠海(ジュハイ)に出張していた時、購入したオカリナ。

中国珠海市の繁華街に洪北(ゴンベイ)という地区があり歩いてマカオに入国することが出来る。
入国管理局の珠海側は広大な地下街があり、複雑な通路に数百軒の店が並んでいて、私など一度行ったことのある店に行きたくても迷ってしまうほどなのだ。そんな一角に「オカリナ屋」を見つけた。
宝石や粘土人形を売る店でオカリナが並べてあった。写真は2回目の訪問だが、この時もだいぶ苦労して探しまわった。
写真中央に見えている小型のオカリナ(G調)を購入した。200元(2600円)程度だったと記憶している。少し大きいC調のオカリナも勧められたが購入しなかった。
後日、C調のオカリナもほしくなったので店を探したのだが、見つけることができない、どうも閉店したらしい。残念!


購入したオカリナは形も洗練されていて、緻密な材質、中国の急須(茶壺)に使用されている紫砂を使用しているようだ。右側先端にも穴があるが紐を通したりするだけの飾り穴、つりさげる紐にも装飾が入っていてなかなか凝っている。
近々オカリナの独奏でデビューしてみようかな。

4/10/2011

マイクミキサーUB802 を分解する



べリンガー社 マイクミキサーUB802のパーツを調べる。
フレンドシップコンサートは6月4日に延期となり、仕切り直しとなったが、私は録音を担当することになっている。

機材は以前使用していたHDD録音機ではなくRoland R-05 を使用する予定だが、内臓マイクは使用せず外付けのマイクを使用する。
内臓マイクを使用するのが一番簡単でバランスも良いのだが、録音ポジションを少しでも良くする為には、やはり外付けマイク使用が必要だろう。
コンデンサーマイクのを使用することになるので、フアンタム電源が必要になりマイクプリアンプを使用するのが順当なのだが、とりあえず小型のマイクミキサーを使用することにする。現在手元にBEHRINGER社 UB802があるのでそれを使用するつもりだ。BEHRINGER社製品は低価格な為か、なんとなく評判が悪い、「安かろう悪かろう」といった具合なのだ。この際分解して自分の目で確かめてみることにした。お断りしておくがこの機種は最近モデルチェンジして"XENYX802"となった。外観などはほぼ同じなので内部構成もほとんど変更無いと考えるが、新規購入する訳にもいかず、御理解頂きたい。

分解は比較的簡単にできる。ツマミの数が多いが引き抜けば外すことができる、あとフォンジャックの管用ナットが14個、ネジ類が21本

写真は分解した基板の上側と下側。
基板は一枚で両面スルーホール、下側は表面実装タイプのIC,抵抗、コンデンサ、ダイオードなど
上側はXLRコネクタ、ジャック類、スイッチ類、VR、その他トランジスタ、3端子レギュレーター、LED、抵抗、コンデンサー類、などが整然とマウントされている。
加工品質はかなり良い。

全体の回路構成はオペアンプNJM4580(JRC) の表面実装タイプを16個、ヘッドホン出力部分にはSIPタイプを1個使用、
少しびっくりしたことはマイクプリアンプ部分がディスクリート部品で構成されていたこと、TR は東芝のローノイズトランジスタ 2SA1316 を4本使用し、抵抗は金属皮膜抵抗と思われる3桁表示の抵抗が使用されている。この部分は少し贅沢をしているようだ。
音量調節、トーンコントロールなどに使用されるVR類は全部アルプス電気製、マイク入力のXLRコネクターやフォンジャック、4Pピンジャックなどはそれなりにガッチリした造り。

電解コンデンサは"TEC"" Wincap" の2種類のロゴがある。どちらも日本製ではなく、
"Wincap" は同社のホームページによれば中国あるいはマレーシア製、品質はISO9001:2000を取得している工場とのことなのでそれなりの品質と思われる。
"TEC" ロゴの電解も使用しているが、メーカーは確認できなかった。Wincapと同等のレベルと考えられる。
トーンコントロール部分に使用されているマイラーコンデンサはメーカーは確認できなかった。許容差10%

表面実装タイプの抵抗、コンデンサーについては小型で無表示な為メーカーは確認できない。

評価
オペアンプは出来ればNE5532やOPA2604を使いたいし、電解コンデンサーもグレードの高い部品を使用したいが、価格を考えると難しいかもしれない。
低価格で必要にして十分なレベルで揃えた部品と見た、それを中国工場(確か広東省中山)で組み立てることにより実現できた価格だろう。
裸になったマウント済み基板を見ていると、この価格を実現出来たことが驚異的に思われる。
部品の内容や、作り込みは国産メーカーのミニコンポ等とほぼ同じ水準に達しているのではないだろうか。

PA装置の一部として音響拡声に使用するならコストパフォーマンスに優れた機材と言えるが、録音に使用するとなると少し心細い気がしないわけではない。
もっとも聞き分けるだけの自信は無く、気分の問題なのかもしれない。

同様な小型ミキサーで"MACKIE 402VLZ3"がある。価格はUB802の2倍以上するが、機会があったら部品を調べて見たい気がする。

3/19/2011

フレンドシップコンサート延期


被災地の皆様には心からお見舞い申し上げます。

フレンドシップコンサートは地震のため6月4日(土)に延期されました。
演奏会場は同じ稲城中央文化センターホールを確保しました。

各グループとも「仕切り直し」となるので、演奏団体や曲目などが変更される場合があります。
内容が決まり次第、このBLOGでもお知らせしたいと思います。

3/01/2011

第7回フレンドシップコンサート演奏順番


3月12日の演奏会が間近に迫り、各グループとも最後の仕上げの時期でしょう。
<<地震のため延期となりました>>


当日の演奏順番が変更になりました

1  リコーダーオーケストラRicco Suono
2  チエルアルコ
3   楽しく吹こうソラシドの会
4  フェリーチェ
5  厚木リコーダーアンサンブル
休憩
6  オリーブ
7  アンサンブル”奏”
8  ピクルス
9   ヴィア・モンテビアンコ
10 リコーダーアンサンブルGクレフ
11 全体合奏(木星)
休憩
12 中島恵美
13 ジャスミー
14 リコーダーアンサンブル・ぴぽ
15 平尾リコーダークラブ
16 講師演奏 福田恵・細岡ゆき

各グループの演奏曲目や紹介文なども集まり、プログラム作成も進んでいると思います。
スピカが都合で参加できなくなったようです。期待していたのに残念。

全体合奏では木星(ホルスト/金子健治編)を参加者全員で演奏します。
当日リコーダーをお持ちくだされば一緒に合奏できます。(楽譜は受付に置いてあります)

開演は12時15分、終演予定は18時00分 約6時間 すごいですね。

2/27/2011

バスリコーダーのPA(音響拡声)


PA (Public Address)とは電気的な音響拡声の総称です。
以前コントラバスリコーダーをマイクとスピーカーで補強したことがあった。クラリネットとの演奏で弦バスのような演奏が要求されたのだ。
演奏者の前のスタンドに取り付けたダイナミックマイクで音を拾いアンプでブーストして後方のスピーカーを駆動する。しかしこれが意外と難しかった。

リコーダーの音はリコーダーの下端から発せられると考えてしまうが、それは指孔を全部塞いでいる場合に限られるのであって、指孔を空ければその位置から音が放射される。したがって音の放射位置は常に上下に移動していることになり、各音をなるべく均一にピックアップしようとすればマイク位置を楽器から離さなければならず--その為相対的に楽器本来の音とスピーカーから出る音の音量差が減少し、スピーカーの音をマイクが拾ってしまいキーンと発振してしまう。いわゆる「ハウリング」である。
このようにハウリングに対する余裕が低い場合ちょっとしたきっかけでハウリングを起こしてしまう。

ハウリングに対する余裕を増す方法(ハウリングマージンを稼ぐ)はいくつか方法があるが、音の発生ポイントに出来るだけマイクを近接させることが有効と思われる。
音の発生ポイントに近ければマイク感度を比較的低く設定できるので、少し離れたスピーカーの音を拾いにくくなる。
リコーダーの音の放射ポイントは指孔のほかにもう一箇所ある。ウインドウエイ先の窓とエッジ付近(ラビューム)だ。この部分は指孔と違って位置がいつも同じであるが、吹き込む息や鼻息が当たって、「吹かれ」があったりして雑音を拾いやすいような気もするが試してみる価値は十分にありそうだ。
ラベリアマイクと呼ばれる超小型マイクが目的に合致するが、このタイプはほとんどコンデンサーマイクでファンタム電源が必要となる。価格もサウンドハウスで3万~1.5万円程度だが、かなり安い機種を見つけた。
SAMSON  QL5 単一指向性 5480円  早速手配する。
ミキサーはBEHRINGER社 UB802 マイクはバスリコーダーのラビュームの上側付近にマジックテープを使用して取り付けた。

結果はかなり良好、心配した雑音も拾わず、ハウリングに対する余裕も十分ある。スピーカーの近くで演奏してもハウリングは起きない。
低音でも音が細くならず力強く鳴ってくれるのが頼もしい。

バスリコーダーはソプラノリコーダーより表情が付けやすいが、残念ながら音量が少ない。しかしこの装置を使用すると音量が確保できるのでバスのソロ演奏など用途が広がりそうな気がする。Tさんにクラリネットで「二人でお茶を」など演奏してもらい私がバスパートで合わせたが、十分に対抗できる音量で楽しめた。

2/11/2011

ケルン大聖堂


今年の1月このBlog で教会の大型オルガンについて触れた。
読者であるDonneideckerさんがケルン大聖堂のミサの録音を送ってくれた。

ケルン大聖堂は建築に600年以上を要した(途中200年の空白も含め)そうで、淡白な日本人からすれば、想像を絶する世界である。
外観の写真を見ているだけで圧倒されてしまうが、実物は更にすごい迫力らしい。

録音は信者達の席で録音されたらしく、ざわめきや足音、赤ちゃんの泣き声まで聞こえるが、それが長い残響を伴って波のようにうねり、巨大な空間を感じさせる。
電子音のような鐘の音が鳴り響くとすぐにオルガンによるファンファーレのような前奏が始まり続いて信者達が賛美歌を唱和するのが聞こえる。
司祭によると思われるスピーチがリズミカルに短く続き、聖歌隊の合唱が湧き上がる、スピーチがそのまま詠唱となりそれが全体の合唱につながり要所にオルガンが顔を出す。全体が有機的に結合し、よどみなく流れる、カソリックのミサについては知識が無いし、進行もドイツ語で行われているので内容は理解できないが、バッハなどの教会カンタータと骨格は似ている。最後はオルガンが派手に締めくくる。
Donneideckerさんによると特定の作品ではなく、独自のプログラムによる構成らしいが、彼も「あまりの迫力に思わず改宗しそうになった」そうだ。

やはり教会におけるオルガンの役割は重要なのだ、ここのオルガンを調べてみたら3963pipes 53stops となっていたから規模の大きなオルガンらしい。
ただパイプの最大長は記載が無かった。
ドイツに行って実際に体験してみたいが簡単ではない。とりあえず東京でミサを公開している教会を探してみよう。

フレンドシップコンサート参加団体


FSC参加団体がほぼ確定しました。
演奏の順番は検討中 曲目も各グループで検討中と思います。
各グループの持ち時間は20分を予定

・ 平尾リコーダークラブ
・ ピポ
・ ジャスミー
・ チエル・アルコ
・ モンテビアンコ
・ 奏
・ Ricco Suono
・ 厚木リコーダーアンサンブル
・ Gクレフ
・ ソラシドの会
・ ピクルス
・ スピカ
・ オリーブ
・ フェリーチェ
・ 全体合奏 指導:細岡ゆき 

 以上14グループに全体合奏が加わります。
企画・構成 HRC 指導・細岡ゆき ゲスト福岡恵

2/05/2011

第7回フレンドシップコンサート


第7回フレンドシップコンサート (FSC)が開催されます。このコンサートは、HRCが結成以来毎年開いているクリスマスコンサートへの参加団体が増えて手狭になった為リコーダー演奏を分離独立させてスタートしました。毎年開催し今年で7回目となります。
参加団体は15グループを予定しています。

<日時> 2010年3月12日 (土) 開場12:00 開演12:15
*17:45 終演予定

<場所> 稲城中央文化センターホール

京王稲城駅 徒歩7,8分

<入場料> 無料

リコーダーの広場演奏会情報にもほぼ同じ内容で投稿してありますが、参加団体やプログラムなど決まり次第このBlogでも報告するつもりです。

1/29/2011

陽だまりロビーコンサート


陽だまりロビーコンサートに浅井愛さんが出演するとの事で、聴きに行った。
出演は、リコーダー浅井愛さん、ギター畑内浩さん
プログラムは親しみやすい曲、アメージンググレイス、ふるさと、埴生の宿などが並んでいるが、楽器紹介も兼ねて次々と大小の楽器に取り替えるので、少しも退屈させない。このペアの組み合わせでもう14年も演奏しているそうで、さすがと納得してしまう。
こきりこ節変奏曲/野田暉行編曲(結構難曲と思う)なども演奏され途中の休息時にはコーヒーの無料サービス。

後半の「鳥の鳴き声の模倣によるソナタ」では職員であるNさんも加わってリコーダー二本とギターで演奏、これがピタリと決まって場内大いに盛り上がる。
最後に演奏された「コンドルは飛んでゆく」とアンコールの「花祭り」この2曲は最近私達HRCでもケーナ、チャランゴ、サンポーニャなどで演奏しているのだが
今回はリコーダーとギターだけで大迫力、キレのある見事な演奏でさすがリコーダーのプロ、呆気に取られて聴きました。

PA装置
リコーダーとギターに各一本ずつダイナミックマイクロホンが配置され、小型のミキサーを経由して後方に一個のパワードスピーカーが配置してある。
生の音が主体でスピーカーの音はそれを補う目的と見たが、今回のような編成のときは大いに有効なシステムと思った。例えばグレートバスのソロでも音が朗々と響いていた。もちろん演奏自体も充実した音なのだろうがスピーカーによる補いも十分効果を発揮していたと思う。ただ少し残念なのは前半PA装置によるノイズが何回か聞こえたことだ。多分過入力とか接触不良などが原因と思われる。またマイクロホンのON/OFFノイズやマイクをタップする音などが気になったが、演奏者自身で操作するわけで、ある程度仕方がないかも知れない。
演奏者の数や演奏会場にもよるが、リコーダー演奏においてきわめて有効なシステムと見た。今後私達も検討の価値があると思われる。

※喫茶「陽だまり」は心身に障害がある方々が喫茶業務を通して社会人として必要な知識、接客、マナーなどを身につけ、将来、就労を目指すことを目的としている。

1/23/2011

浅井愛さん ロビーコンサート


ステラのメンバーでもある浅井愛さんのロビーコンサートがある
当日は定例の練習日なのだが、地元での開催でもあり
練習を一時中断して聴きに行く予定です。

演奏:リコーダー 浅井愛  ギター   畑内浩

陽だまり ロビーコンサート

日時:2011年1月29日(土)

時間:14:00開演

場所: 稲城市城山文化センター ロビーにて 

プログラム (浅井さんのBlog より転載)
大小様々なリコーダーを使って楽器紹介
埴生の宿
コンドルは飛んでゆく
鳥の鳴き声の模倣によるソナタ
映画「禁じられた遊び」より愛のロマンス 他

皆さんと一緒に歌を歌いましょう。

「君をのせて」他

問い合わせ:稲城市社会福祉協議会 喫茶「陽だまり」042-379-5231

休憩時には無料のコーヒーサービスがあるそうです。

1/09/2011

笛供養

先日新年の休みを利用してかみさんと二人で鎌倉方面へ出かけてみた。漁港で取れたての魚を使ったシラス丼が目的。
小田急藤沢駅から江ノ電に乗り換えて江ノ島下車、海岸に出るとのんびりした風景が広がる。とんび達がゆっくり上空で回っている。油断していると食料など急降下して来てさらわれてしまう。

腰越漁港付近はいかにも漁村といった感じが残っている。目指す店「池田丸」は港のすぐ前にある。
シラス丼は漁期の関係でダメだったが、シラス定食を食す。満足

すぐ近くに満福寺があるのでちょっと寄ってみた。江ノ電の踏み切りからすぐ参道の階段が始まるという窮屈な造りだが、
その階段を登りきって境内に入るとすぐに面白いものを発見した「笛供養の碑」写真では見えにくいが、弁慶らしい山伏姿の男が横笛を構えている絵も描いてある。
「笛男」を自認する私としては大発見なのだ。早速持参していたケーナを置いて記念撮影。
ここは義経一行が鎌倉に入るのを拒まれた為逗留した寺で、笛の名手だった義経にちなんで毎年「笛供養祭」が行われているらしい。
ここで笛は龍笛を指すらしいが尺八やケーナやリコーダーだっていいじゃない。

1/01/2011

8フィート、4フィート

リコーダーオーケストラ"Ricco Suono"などで「最初は8フィートで演奏してここから4フィートに戻りましょう」などと指示されることがある。
この8フィート/4フィートはパイプオルガンと深い関わりがあるのだが、誤解されていることがあるので、まとめてみた。
私自身オルガンを演奏するわけではないので、間違いもあるかもしれないが、その時はご指摘をお願いします。
また記述する数字は開端補正などは無視し、かつ煩雑を避ける為概数で表示させてもらいます。

オルガンにはリコーダーのようなパイプが並んでいる
長さ8フィート(約2.5m)のパイプが出す音は64Hz ヘ音記号譜下線二本のド(C2) 
この音を最低音とする一連のパイプの音域はピアノと同じような普通のピッチで鳴り、8フィートストップと呼ばれます。
ピアノの場合は鍵盤と音列は固定されているがオルガンの場合は切り替えることが出来、4フィートを最低音とする一連のパイプに切り替えると
1オクターブ高い音が鳴り、これは4フィートストップと呼ばれます。更に1オクターブ高ければ2フィートストップ。

低い方も同様に1オクターブ、2オクターブ低ければそれぞれ16フィートストップ、32フィートストップと呼ぶ慣習だそうです。
したがってこれをリコーダー四重奏に当てはめれば
8フィートとはテナー、バス、グレートバス、コントラバスの組み合わせ、4フィートとはソプラノ、アルト、テナー、バスの組み合わせで1オクターブ高い音になります。

人間の可聴域は20Hz~20KHz が定説らしいが
大型のオルガンでは32フィートストップまで有り、パイプの長さは約10m 周波数は16HZ、 すでに人間の聴覚の限界を超えている。さらに最近では64フィートストップを有するオルガンも製作されパイプの長さは開管だと約20m 周波数は8Hz  これでは音としては 当然聞き取れず振動が直接身体に伝わってくるのかも知れない、一度体験してみたいものだ。他の楽器と異なり教会のオルガンは「天地創造」とか「最後の審判」とか人知を超えた絶対的な表現を必要とするのでその様な大規模なオルガンが作られるのだろう。それにしても建設(製作)費用は莫大だと思う。

ついでにリコーダーの長さをフィートで表示してみる
1フィート(フット?)約30cm ソプラノ
1.5フィート 約45cm アルト
2フィート 約60cm テナー
3フィート 約90cm バス
4フィート 約1.2m  グレートバス
6フィート 約1.8m コントラバス
8フィート 約2.5m サブコントラバス

0.75フィート 約22cm ソプラニーノ
0.5フィート 約15cm ガークライン
ウインドウエイの部分が余分だし開端補正や設計上の変更もあると思うが、ほぼ近い値となっているのではないだろうか。
8フィートより大きいリコーダーは開発されていないが、生身の人間が演奏する以上それは当然のことと思われる。
また1フィートを整数倍していくと定期的にド(C) が現れるのは、音階の基準を策定した国でフィートを日常的に使用していたためだろうと想像する。

写真はリザーブコンサートで会場として使用した「SDA立川キリスト教会」に設置されているパイプオルガン