4/02/2016

ERマイク不良

不良を起こしたコネクタ部分

フレンドシップコンサート当日リハーサルで片方のマイクが接触不良のような症状を起こした。マイクとマイクケーブルのコネクタ結合部分に力を加えると音が途切れるのだ、リハーサルでは時間がないので、そのままとし、終了後舞台のソデで修理した。可能性としてはマイクのコネクタ部分の不良、あるいはマイクケーブルの不良が考えられる。私はマイクケーブルを疑った。マイクも新造品であったが、前回のテスト使用では問題が無かった。マイクケーブルは直前に少し長いケーブルと交換したのだ。マイクケーブルを元の物に戻した。AC電源も近くに無いので動作チェックは省略した。・・マア何とかなるだろう・・これが甘かった

本番舞台上で大急ぎでセッテングしたが、片方のマイクから音は出てこない。マズイ!しかし 躊躇している場合では無い。このままマイク一本でスタートする。

最初は「涙のパヴァーヌ」マイクは使わないのだがアルトのソロを演奏しながら頭の中に・・これは涙ですね・・などと苦笑いしている言葉がグルグル駆け回って邪魔でしょうがない。
サンマルチーニのコンチェルトではソプラノのソロはERを使う予定だったが、ER無しで演奏した。何カ所かの難しい部分では動揺しているのが自分でもわかる。しかしふらつきながらも最後まで到達。とりあえず一息、残りの「知床・・・」「浜辺・・」は残りの一個のマイクでテナーのHさんに頑張って貰えばよい、私はクラリネットとERの音を聞きながらバランスを取るだけ。
とりあえずクラリネットに圧倒されてしまわないだけの音量は出ていた。音質はちょっとおとなしすぎたかもしれない、もう少しクセのある音色でも良いと思った。これは検討の余地十分あり。
それとクラリネットの音が生き生きしていたこと。あとでそのことを演奏者のTさんに聞いたところ、普段は当然抑えて演奏するが、今回はテナーリコーダーの音量がアップした為、遠慮することなく自由に演奏したとのこと。なるほどこれもERの効能だ。


故障の原因
翌日故障の原因を調べた。マイクのコネクタ部分の回路であることは間違いない。
この部分は小さな基板上にFET、コンデンサー、抵抗など取り付けて回路を構成しているのだが、5台ほど組み上げたので部品配置など少しづつ改良を施しているし、ハンダ付けなどは自信がある。不良になるはずは無いのだ。

しかし直ぐに不良箇所は判明した。ハンダ付けの不良だ。回路のアースパターンを最後に細い線材でコネクタの1番ピンにハンダ付けする場所が不完全だった。原因としては半田ごての熱容量が不足していたたためピンの温度が上がらなかったと思われる。これは部品が小型になったので半田ごても小容量の物を導入したのだが、これが裏目に出たようだ。

4/01/2016

第12回フレンドシップコンサート終了


2016 3 19日 稲城中央センターホール
今回の特徴は百花繚乱と言うべきか。ここ何年かは特徴ある演奏も増えてきて、それを個性化などと呼んでいたのだが、今回ははそれが一気に爆発した感じで、実に多彩な演奏会となった。そして それぞれが「素敵な演奏」であったことだ。

フレンドシップの初期の頃を思い出せば、当時はどのグループもお行儀よく「リコーダー合奏」を行い、違いといえばちょっと難しい曲だとか演奏技術が優れているなどでまるで「金太郎飴」のような演奏会であったような気がする。
想像してみるに、与えられた楽譜を演奏できたこと自体が嬉しく。それをそのまま演奏会に持ち込んで、それで満足だったのだ。それから約10年が経過し経験や交流を通じて各グループとも演奏者としての表現や主張の必要性を自覚しそれが実現できるテクニックも備わって来たからだろう。
これが単に他グループとの違いを際立てるための工夫ではなく、10年の積み重ねが必然的に産んだ結果であることに意味がある。

全体合奏の舞台上


全体合奏はピエール・ファレーズ パヴァーヌとガリヤルドを演奏したが、今回の演奏会を象徴していた。
舞台上の厚木リコーダーオーケストラの前にはガンバのなかやまはるみさんとハープの矢野薫さん、ハープのソロで曲は始まる。
会場の中ほどにルネッサンスドラムとサックバットの奏者がいて事前に打ち合わせ済みのように全体をリードしている。どこからか鈴の音も聞こえる。会場全体からわき上がるリコーダーの音。この場でしか聴けない見事な演奏でした。

プロフェッショナル達の演奏はある程度正統派であることが必要かもしれないが、アマチュアの場合は「素敵な演奏」を目指すべきだし、その答えは無数にあることが今回証明されたような気がする。来年はさらに伸び伸びと素敵な翼を 広げて下さい。


私自身としては、ER(Electric Recorder)の発表の機会を与えてもらったが、事前の点検不足のため2個のマイクの内1個が不良となり不満足な結果となった。この件については別項で書くつもり、もう一つ、全体の録音係を仰せつかっていたが、自分の出演したRicco Suono の録音SWをONにするのを忘れてしまった。トホホ どなたか録音してあれば、ご提供願います。

3/12/2016

PAとER どこが違う

一般的なPAとER(Electric Recorder) どこが違う
例えば体育館などで小編成のリコーダー合奏を演奏するとして、音量が不足で会場全体に行き届かないと判断される場合、PA屋さんにお願いすることになるわけです。楽器ごとに マイクスタンドを立て、その音をミキサーで集約し、パート間の音のバランスをとり、場合によっては少しリバーブ(残響)を加えるなどしてL/R ステレオ音としてアンプに送り、増幅した音を左右のスピーカーから出す。
音質は特に手を加えることはなく、原音に忠実が原則だ。

ERの場合 演奏者個人の要求から出発する。「リコーダーと少し異なる音質が欲しい」「音量をアップしてクラリネットと合奏したい」「バスパートなどをパワーアップしたい」などエフェクター装置が必須となり、操作は演奏者個人の責任で行うことになる。
その為PAの場合スピーカーから出力される音はPA屋さんにお任せで自分たちは演奏に専念できるのだけれど、ERの場合音色も音量も演奏者に任されているので、音をしっかり聞き取りバランスを取ることが必要になる。スピーカーの音を演奏者に聞き取れるようにすれば当然ハウリングの危険が増大する。それを防ぐのはスタンドに立てたマイクでは無理で、発音源から数センチで集音できる極小タイプのマイクが必要となる。

SAMSON PM6 と fet Ⅱ

ERに使用するマイク
このブログを訪れて下さる方はマイクの内部構造などには興味が無いかもしれないし、通常のラベリアタイプのマイクでもERに使うことが十分に可能なはずで、その上私のオリジナルではないのだけれど、私として興味がありエネルギーを注いだ項目なので、記録しておきます。

fet Ⅱ 内部


ラビュームから数センチほどの位置に取り付け固定するのだから、極めて小型でなくてはならない。エレクトレットマイクのように電池の使用が必要だと保守が必要、演奏中に電池切れではエライことになる。ラベリアタイプと呼ばれる衣服に取り付けて使用するコンデンサーマイクが目的に合致するが、結構高価な上、リコーダーにはクリップで挟み込むような場所がない。いっそ自作でと。「ShinさんのPA工作室」のブログで紹介されているファンタム式パナ改マイクロホン fet Ⅱを使ってみることにした。
写真では左が市販品サムスンのマイク 右がfet Ⅱ (先端のピックアップ部分は8φ 20mmのアルミのパイプに収めてある)


先端のピックアップ部分は直径6mmのエレクトレットマイク、これのパターンをカットして改造し、ニ芯シールド線で引き出し、コネクタに接続する。実はこのコネクタはコネクタとしての機能は残しつつ、内部に電子回路を構成してあり、先端のピックアップ部を含む全体でコンデンサーマイクとして動作する。まさにマニアックな作りにもかかわらず完成してしまえばプロ機材として十分通用する完成度なのだ。コネクタから先は通常のプロ仕様バランスケーブルに接続すればOK
測定器が無いので両者並べて比較してみた
ミキサーの2つのチャンネルにそれぞれのマイクを接続し、一つの音源で比較する
サムスンの方は残留ノイズが多く、感度も少し低いようだ。聴感上の比較だけでも両者の差が判る。
低価格の市販品では使用パーツや組み立て構造にも色々制限があり仕方が無いのかもしれない。
fet Ⅱは十分に吟味されたパーツを使い組み立てにも気合が入っている。 例えばピックアップ部と本体をつなぐ二芯 シールド線にしてもモガミの3031と指定されているが固さとしなやかさを兼ね備えているようで実に扱いやすい。



パーツも音質へのこだわりや、コネクタの中に電子回路を入れるなどサイズにも制限があり、指定のパーツをあつめるのに苦労する。
回路図や詳細は、「ShinさんのPA工作室」のブログを見てもらうとしてパーツの調達は結構大変だった。小型の金属皮膜抵抗やフイルムコンデンサーは秋葉原を歩き回って入手できた。ピックアップ部分のマイクもほぼ同等の代用品を使用した。問題はFETで東芝ではすでに生産中止品目であり流通在庫だけとなるが、ほぼ店頭から姿が消えてしまった。

取り寄せを業者にお願いしたが少し高くなったかもしれない。一番高いのがノイトリック社のコネクタ400円程度これは仕方が無い。その他のほとんどのパーツが10〜100円で入手できるのだ。全部合わせても1000円を少し超える程度、予備のマイクも必要だからこれは助かる。

プロの録音技術者であるShinさんのblogは他にも興味深いページがあるのでぜひ訪れてみて下さい。

3/09/2016

リコーダーのブロック抜きーその2



最初にアルトリコーダーのブロックを抜いたのだが、結果がよかったため他のリコーダーにも次々と手を下してしまった。

オーボエ奏者はいつもリードの話ばかりしているなどと聞いたことがある。ひとくくりには出来ないが、常に音色のことを考えているのだろう。オーケストラが始まる直前にオーボエがA音をだすが、音程よりもコンサートマスターを納得させる音色が大切と言った奏者がいた。それ程音色には神経を尖らせ常に最良のリードを用意しているのだ。クラリネットやサキソホーンなどのリードを使用する楽器も同様だろう。それに比べてリコーダー奏者達の無頓着ぶり、確かにリードは使わなくても音は出るが、その分 より精密な内部構造なのだ。
構造が複雑微妙なので定期的にブロックを抜いて清掃するのはおすすめできないが、常に構造の複雑さを認識し問題があったらウインドウエイをクリーニングし場合によってはメーカーに修理依頼することは大切なことだ。

<写真説明>
ブロックを抜いた状態の頭部管(アルト) 「左」
抜いたブロック 

ブロック抜きのあて木 2種
      あて木小(10φ 130mm  )  ソプラノ用   「上」
      あて木大  (15φ 260mm   )アルト、テナー共用  「中」
ブロック打ち込み用のあて木  「右上」
        (30φ 50mm    ) 共用
小型の木槌、         「下」
金槌は避けたい、木槌も小型のもの、あて木はブロックにダメージを与えないため、柏材のような硬い木材は避ける。

ブロックが水分を含んでいると膨張して事故の可能性があるので丸一日は乾燥させた方が良いだろう。頭部管の下側から丸棒を差し込み、ブロックに触れた状態で木槌で丸棒を軽く叩く。
少しづつブロックがせり出して来るのでそのまま続けてブロックを取り出す。

ブロックはシーダーと呼ばれる針葉樹の材料で。木工と言うより金属加工のような精度で削り出されている。これが管材(ローズウッドなどの広葉樹)などにぴったりはまり込み、一部はウインドウエイを形成する。
ウインドウエイの部分を素早くぬるま湯あるいは水で洗って清掃する。タオルなどで拭き取り自然乾燥する。

ブロックの位置を合わせて慎重に手で押し込む。これで定位置まで収まった楽器もあったが、通常は1/3ぐらいで止まるので再度位置を確認して問題なければブロックに30φほどの「あて木」を当てて木槌でコンコンコンと軽く叩くとピタリ定位置に収まるはずだ。ブロックとあて木の間に布切れ一枚挟んでも良いかもしれない。   ・・皆様の幸運を祈ります・・

3/07/2016

第12回フレンドシップコンサート


第12回フレンドシップコンサート
開演まであと2週間を切りました、出演するグループは最後の仕上げの段階ではないでしょうか。
グループの演奏順番も決定したので掲載しておきます。
     
  演奏団体名     開始
1.ジャスミー        12:30
2.フェリーチェ       12:50
3.Gクレフ           13:10
4.たま音平日トリオ 13:30
5.ぴぽ                 13:50
 <休息15分>
6.Ricco Suono       14:25
7.ねころびと          14:45
8.ペッパーミューズ 15:05
9.厚木リコーダーオーケストラ 15:25
10.全体合奏       15:45
 <休息15分>
11.アンサンブル奏  16:20
12.ヴィア・モンテビアンコ 16:40
13.平尾リコーダークラブ  17:00
14.ゲスト演奏      17:20

曲目はそれぞれ確定しているとは思いますが当日のプログラムでのお楽しみ。

HRCはER(Electric Recorder)を前面に押し出した演奏を行います。公民館の視聴覚室では何回か実験できているのですが、実際の舞台で演奏した場合、小型のアンプとスピーカーでどの程度の効果があるのか、クラリネットなど他の楽器に対抗できる力を出せるのか、など実際にやってみなければわからない部分が多いのです。

涙のパヴァーヌ  ダウランド
昔マルチン・リンデの使用したリコーダーとリュートの楽譜に今回はバスとテナーのリコーダーを加えてみました。 ここではERを使用しません。

コンチェルトヘ長調第1楽章 サンマルティーニ 
バックの弦楽合奏部分をリコーダーで演奏し、ソプラノのソロリコーダーを目立たせる為ERを使用する。アイデアとしては面白いのですが、コンチェルトとなれば演奏自体が大変で、それを演奏する羽目になってしまって四苦八苦です。ERの開発などとノンビリ構えていられなくなりました。

知床旅情、浜辺の歌
主旋律はクラリネットにタップリ歌ってもらいます。伴奏はアンプ付きのサイレントギター

そこへERのテナーリコーダーが割って入ります。クラリネットの音に対抗できるか。

2/12/2016

リコーダーのブロックを抜く

ブロックの抜けた頭部管とブロック

アルトリコーダーを頻繁に使用するが、しばらくメンテナンスしていないせいか、最近音の立ち上がりに違和感を感じる事が何回かあった。それに吹き口の部分のブロックが手前に少し抜け出て来たのか笛本体とわずかな段差も出来ている。楽器はモダンピッチ竹山アルト ローズウッド製

本来ならメーカーに送り返してメンテナンスをするべきなのだが、平尾リコーダーリコーダークラブの練習が週2回も有り、Ricco Suonoの練習もフレンドシップコンサートを控えて練習が増えてきた。他のグループにも顔を出したりもしているので。リコーダーの休みが無いのだ。

しかしそんなことを言っている場合ではないので、禁断のブロック抜きに挑戦することにした。4日間リコーダに触れてないので、ブロックも乾燥しているはずだ。頭部管に太めの木材を差し入れ、先端がブロックに触れた状態で、木槌で木材をコンコンコンとたたいた。ブロックが数ミリせり出してきた。これでよし。更に叩くと更にせり出すが、簡単にスポンと取れない。叩くとせり出す状態がしばらく続く。ワー長い! かなりあせって来たが今更戻れない。やっと外れた。かなり細くて長い、特に吹き口部分が薄く長く削られているので、元どおりに戻せるか心配になってしまう。
ウインドウエイの部分、(ブロックの上部分、管の溝部分)を手早く水洗いする。
それほど汚れてはいないようである。急いでタオルで水分を拭き取り、1時間ほど乾燥、予定では安全のため半日放置するつもりだったが、元に戻せるかどうか不安をかかえたままでは落ち着かない。見た目はかなり乾燥したようなので、ブロックをそっと差し込んでみる。スルリと入るかと思ったがかなり抵抗がある。無理をして押し込み途中でにっちもさっちも行かなくなったらえらいことになる。
慎重に位置決めをしながら親指でぐっと力を込めて押し込んだ。1/3弱押し込まれたがそれ以上は動かない、位置関係を慎重に確認したけれども問題なさそう。あて木として直径4cmほどの丸棒を布一枚を挟んでブロックのカーブに合わせ木槌で数回たたいたらピッタリ定位置に収まった。


とりあえずホッとしたが明日の練習で結果はわかるでしょう。

追加

本日練習で使用してみた。ちょっとの音出し程度では違いが判らないが、細かい音符の曲だと音の粒立ちが違う。今までただ通過していたフレーズも陰影をつけて演奏しようとしている自分を発見してちょっと驚いている。

2/08/2016

第36回昼下がりのコンサート

プログラム

2016.1.31 「喫茶ポーポーの木」
回数が36回となるとよく続けてきたと思う。
多分最初の頃はプログラムを埋めること。とりあえず演奏出来ることが中心だったり、
自分たちのやりたい曲を一方的に演奏する。あるいは逆に観客が好むであろう曲を並べる。しかし回を重ねるうちに、いかに自分たちの思いを表現してお客さんに理解してもらえるか。そこの共有部分の大切さが徐々にわかってきたような気がする。
これは演奏上の表現だけではなく、新規の楽器への挑戦や、新技術による新たな表現の獲得なども含まれると思う。

私として今回の課題はERを実戦で使うこと。

「浜辺の歌」でクラリネット、アンプ付きサイレントギター、そしてERテナーリコーダー、

クラリネットが独特の癒し感を持って鳴り響き、ギターがリズムを刻む、そこにERのテナーリコーダーがオブリガートで絡む。音量的には十分、あと演奏法にひと癖欲しいところ。通常クラリネットは抑えた演奏をしているが、今回は遠慮なく自由に歌っているようだ。

ERのバス
前半の4曲はバスリコーダーをERとして演奏してもらった。弱目のブーストだったが、バスの音が心地よく響いて演奏が活性化する。
ここで私は「グリーンスリーブス・・・」と「平和」でソプラノを担当した、演奏中最良の響きを求めて演奏している自分に気が付き少しびっくりした。いつもは抑え気味に演奏していたのに。多分他のパートもそのように感じて演奏していたはず。ひょっとして観客までバスのリズムに取り込まれていたのではないだろうか。

涙のパヴァーヌ  この曲は40年ほど昔 私が所有していた数少ないLPレーコードの中にあった。ハンス・マルティン・リンデの演奏、遠い外国のプロの演奏として聴いていた一曲、それが平尾リコーダークラブ結成に誘われ、ギターを演奏していたKさんがリュートを購入し、楽譜も見つかり、偶然の連続で、演奏することができた。それが5年ほど前のこと、今回は再演ということになるが、リュートは平尾在住の製作家の楽器に変わり、低音の補強にバスリコーダーにも加わってもらった。私も少し余裕を持って演奏出来たから、更に前進できたのではないかと思う。まだ改善の余地だらけなのだけれど。

「浜辺の歌」の演奏

楽器構成
グリーンスリーブスによる主題と変奏・・ソプラノ、アルト、テナー、バス(ER)
聖なる乙女・・アルト1、アルト2、テナー、バス(ER)
平和・・・ソプラノ、アルト、テナー、バス(ER)
希望のささやき・・ソプラノ1、ソプラノ2、アルト、バス(ER)
二つの小品・・・リュート
涙のパヴァーヌ・・・アルト、リュート、バス
雪がふる・・・クラリネット、サイレントギター、マラカス
あいつ・・・クラリネット、サイレントギター
浜辺の歌・・・クラリネット、テナー(ER)、サイレントギター、
雪のふる街を・・・テナー1、テナー2、バス、バス
虹と雪のバラード・・・アルト1、アルト2、テナー、バス
童謡メドレー(雪、たきび、冬景色、冬の夜、春よこい、うれしいひな祭り)
アルト1、アルト2、テナー、バス


今回はそれぞれの演奏者が課題を持って臨むことが出来たし、お客さんもそのことを理解してくれたと思う。

1/29/2016

ERのテスト

ソプラノリコーダーにERのマイクを取り付けた状態

ER(エレクトリック リコーダー)をHRCの練習に持ち込んでテストしてみた。
機材はいつもの
コンデンサーマイクロホン 自作品 DIRECT-3
ギター用マルチエフェクター  BOSS GT-001 
アクティブPAシステム MACKIE SRM150

1、浜辺の歌
クラリネットが主旋律で、サイレントギターが伴奏、ギターは小型のアクティブスピーカー(アンプ付のスピーカー)を使用している。
これにテナーリコーダーがオブリガートで加わるのだが、クラリネットの音量に負けてほとんど聞こえない。ここでテナーリコーダーに特製マイクを取り付けて、ERとしてスピーカーから音を出してみた。クラリネットと対等とは言えないが、十分に渡り合える音量になった。ただ自信無く遠慮しながら演奏すると遠慮も拡大されてしまうので、自信を持った演奏が必要。しかし力む必要は全くない。

2、グリーンスリーブス
ソプラノ、アルト、テナー、バスのリコーダー四重奏、本来はそのままで良いはずだが、私はテナーやバスのパワーが不足しているように感ずる。楽器が大きくなった分、息の量もそれなりに増大させるべきだが、人間が演奏するので理屈通りにはいかない。そこで大型の楽器は省エネ設計なのだと思う。ソプラノやアルトのパワーに比べてテナーやバスがパワー不足なのはそのためだろう。
そこでバスリコーダーだけマイクを取り付け音量を上げてみた。
音量のアップはそれほど多くなかったので、演奏者は音量の増大をそれほど感じなかったらしいが、周りで演奏していた他のパートからはバスの響きがはっきり聞き取れ、リズム感よく演奏しやすかったと好評だった。
オーケストラのコントラバスなどはエンドピンを介して床が「グワン」と鳴るほどパワフルだ。それに比べてリコーダーバス群の非力な事、ERを使う理由は十分ある。

3、サンマルティーニ コンチェルト ヘ長調 第1楽章
「ERでコンチェルトを」 などと大風呂敷を広げたので挑戦してみたが、肝心のソロリコーダー(私)がメロメロでは話にならない。ソプラノリコーダーに小型マイクを取り付けた場合、(写真)マイクケーブルが運指の邪魔になるかもしれない。少し工夫が必要になると思う。
何とか練習時間を確保して形をつけたいが、ERの改良とソロリコーダーの両立は難しいかも知れない。

蛇足になるかも知れないが、今回のテストを解説してみる。

本来このエフェクターを使用するエレキギターでは、このエフェクターから出た音のみがスピーカーから増幅されて発音される。
ところが、リコーダーにマイクを取り付けたERはまず通常のリコーダーとしての音が室内に広がり、同時にマイクで拾われた音がエフェクターで加工されて室内に鳴り響く。そのため両者の混合音として聞こえる事になる。

2、グリーンスリーブスの四重奏ではバスをERとして補強している。
ERのスイッチを切れば通常の四重奏として室内に響く事になる。

エフェクターの基本動作では「コンプレッサー」で音量のバラツキを整え、「オーバードライブ」などで音色に変化を付け、「リバーブ」で潤いを追加する。ERのスイッチを入れて音量を現在鳴っているバスと同じ強さとすれば、第2のバス奏者が出現する。この奏者は第1の奏者よりちょっぴり上手い、音色が特徴的で潤いがあり音量が安定している。 観客やソプラノ、アルト、テナーの奏者には二人分の奏者の音が混合されて聞こえ、あたかも第1番目のバス奏者が演奏している音のように聞こえる。

バス奏者だけは少し状況が異なる。直近で自分のバスが鳴っている。場合によっては骨伝導のような形で直接身体に伝わってくる。そのため2番目の奏者の音がブロックされ聞きづらいのだろう。もちろん全体としてのバスの音が聞こえるべきなので、スピーカーを近づけるなどの補正が必要になるが、ハウリングが発生する恐れがあるため十分な注意が必要となる。

Elodyのように変化をつけた音色で独自の楽器としての方向も面白いが、今回のようにリコーダー+αのような使い方もあると思う。
まだ詰めなければならない問題も多いが、全体としては好印象なので、HRCの協力を得てさらにテストを続けるつもり。
31(日)の昼下がりコンサートでは何曲かはこのERを使用することになるだろう。実際に使用してみれば新たな問題点も浮上するかもしれない。

ピックックアップとしての小型マイクロホンは予備も含めいくつか必要になると思う。コネクターの中に電子回路を組み込むという構成上、小型で特殊なパーツも多いけれども調達もめどがついたので、組み立て開始できそうだ。