信じられない混乱がアンデスのフォルクローレに存在する。それはほとんどダメな民俗学者たちの高慢さとうぬぼれに原因がある。それらの大部分は民謡であると主張し(もちろん間違いだが)そして本当の作者がだれで有るか知らないのだ。一つのメロディーには2人の異なる作曲者がある場合がある。
幾つかの演奏グループは本来演奏スタイルが定まっている地域からテーマだけをもらって、別の地域のスタイルでそれを解釈してしまう(ペルーに多い)。
同じ曲なのに3っの異なる題名で3っのレコードに記録されている(それぞれの国の要求により)
これは世界に知られたアンデスの曲"EL CONDOR PASA"のケースです、公式に登録されたペルーの作者 Daniel Alomias Roblesが存在するにも関わらず。
a) アルゼンチンと同様にボリビアでもそのメロディーの起源を主張している。
b) それはアルゼンチン「民謡」の様なタイトルのレコードで散見されます。
c) ロス・インカスのディレクターJ.ミルチベルグはエル・インカの名前で"El Condor Pasa"を出している。(彼はただ編曲しただけなのに)あるアルゼンチンのケーナ奏者やヨーロッパで作られたグループではエル・インカを作者として "El Condor Pasa"をレコーディングしている。
d) アメリカのデュオ「サイモンとガーファンクル」は英語バージョンのバックコーラスとしてミルチベルグのアレンジを使用し、それは世界に大ヒットした。
e) ある解説者は "El Condor Pasa" を「インカのFox」 あるいはアンデス民謡としてみなしている。
f) ペルーの民族学者でさえ創作を否定している。いわく、ロブレスはアンデスのいろいろなメロディ ーを組み合わせただけだ。
g) 通常ペルー人は、はっきりした演奏スタイルが決まっているわけではないのに、クスコ・スタイル で解釈してしまう。
<<真実は>>
オリジナルのスコアは"Daniel Alomias Robles"が所有している。と言うことです。(ペルーのワヌコ出身、1871~1943)
"El Condor Pasa"の著作権は、1933年米国で公式に登録されました。
オリジナルはピアノ向けで、symphonic poem(交響詩?)のようにアレンジされている
1) 最初の部分はイントロで1ページ、コンドルの飛翔を思わせる装飾とアルペジオ
2) そのあとメインテーマがゆっくりのパサカージェ(Pasacalle)で始まります(ロブレス自身が 呼んだ、”インカのFox”とは違う)
3) そしてそのあとワイノ(Huayno) 「より早く」
この曲がピアノで演奏されるのを聴くとフォルクローレ的ではなく、クラッシックの「アンデスファンタジー」のように感じる。
ペルーのグループがこの曲を解釈した時もっとフォルクローレ的に変える為、色と雰囲気を以下の方法で変更した。
1) イントロのピアノ装飾の部分を省くこと。
2) 直接メインテーマでスタートする。それは2度繰り返される
a) 最初はゆっくりのヤラビ(Yaravi)
b) 次は同じテーマだが早いパサカージェ(quick pasacalle)
3) 最後はワイノ(Huayno) 何回か反復される。
私たちは、この新しいバージョンがより民間伝承的でロブレスによって書かれたものよりよく思えることを認めなければなりません。それはさらに最近ペルーで最も一般化されたバージョンです。
ボリビアとアルゼンチンの奏者は中央部分を省いて "El Condor Pasa"を演奏します。(繰り返されるペルーのパサカージェ部分を省く)
「サイモンとガーファンクル」に関しては比較する意味が無いでしょう。彼らは最後のワイノ(Huayno)まで省いてしまった。
最後に残る疑問は、中央のメロディー(Yaravi)そして最後のHuaynoがロブレス自身によって作曲されたのか、あるいは彼が聞いた幾つかの民謡に霊感を得て作ったのかと言うことです。
それはロブレスだけが答える事が出来ることです。
・・・・・・・・以上彼の著作からの翻訳終わり・・・・・・・
私のiPod の中にこの曲が10曲入っているが、それぞれに工夫があり楽しめる。もちろんテブノーの技巧的な演奏やオラルテのじっくり聴かせる演奏など・・・
iTunesストアやAmazonを探すとまだかなりの数を見つける事が出来る、南米のフォルクローレを演奏するグループは必ずと言ってよいほどアルバムにこの曲を加えているのだから。