8/22/2010

EDIROL R-09HRによる録音

近江楽堂リコーダー発表会の当日、リハーサルの為午前中に会場に到着した。
チェンバロは所定の位置に運ばれて調律が始まっている。観客用の椅子も既に並べられていた。
最前列の椅子の中央にスタンドに取り付けたEDIROL R-09HR があった。
ACアダプターもちょっと不安定だが壁のコンセントから延長コードを使用してセットしてある。細岡師匠が自分で設置したらしい。

早速声がかかった「KENJIさん録音係やってもらえますか?」
2曲も演奏するしEDIROLは使用した経験が無い。しかし見渡したところ録音を請け負ってくれそうな人物も見当たらない。
仕方ない引き受けるしかないか、EDIROL R-09HRにも興味があるし。
「これが入力の調整ボタン、録音開始はここ、止める時はここ」 と師匠は簡単に言う、マニアルぐらい読みたいが持って来てない。
「ウエイブの16でOKでしょう」、「まあそうですけど・・・」  かなり不安
リミッターの設定など確認する余裕もないので、入力レベルは低めに設定。
演奏会は全部で3部に分かれているので、各部で連続で録音し、部の間の休息時間だけ録音を止めることにした。

演奏が始まると自分も出演するのでバタバタしてしまって、録音機の横で待機する余裕は無いし、そもそも録音席として決めた最前列中央の席も
お客さんに占拠されてしまったので、演奏中の録音レベルチェックも出来ない。途中打楽器を使用したグループもあり録音レベルの心配もあったが、そのまま録音を続けた。
最後に録音データーが記録された小さなSDメモリー・カードを持ち帰った。
USB接続でメモリーカードを開いてみると3つのファイルが番号順に並んでいた。Windows マシン、Macどちらでも読み込み可能。
早速Mac.で読み込み編集作業を行ったがこれは便利だった。
今まではFOSTEX VF80 で録音し、データーはCDRに焼いて取り出し(これが時間がかかる) データーはL/R 別々なファイルになっているので「デュアルモノの読み込み」でMac.に取り込みそれから編集作業をしていたのだが、EDIROL R-09HRではUSB接続で数分で取り込み編集できるのだ。

もっともマルチトラッカーVF80とポータブルレコーダーR-09HRでは目的が異なり、前者は多チャンネルの編集を目的としており後者は手軽なステレオの録音を目指しているのでファイルの扱いも異なっているのだろう、私の場合音楽のステレオ録音をする事が多いのでR-09HRの便利さには驚いてしまった。

これでは早速ポータブルレコーダーの導入を検討しなければならない。
R-09HRは最近はRolandブランドで発売されており、弟分のR-05 も発売された。R-09HRもそのまま販売されるとの事なので、想像するにAD変換を含めたデジタル処理技術は完成の期に達しており、デバイスも然るべきメーカーから供給されているのだろう。異なるのは周辺の機能、チューナーやメトロノーム、リモコンやスピーカーの有無そしてマイクユニットを含むアナログ部分へのコストの配分だろう。
同様のことが他社にも当てはまり
YAMAHAのPOCKETRAK C24/W24 やTASCAMのDR-1,DR-7など魅力的な製品もあり価格と相談しながら検討してみよう。

8/17/2010

リコーダー発表会 終了

8月8日東京オペラシティー近江楽堂
細岡ゆき門下生による 「リコーダー発表会」 

通奏低音 Cem. 矢野薫  Vdg. なかやまはるみ

第一部 (バロックピッチ) マルチェロ、ルイエ、ヘンデル、テレマン、ヴェラチーニ 等のソナタ
第二部 リコーダーアンサンブル
第三部 (モダンピッチ) によるソナタ等

近江楽堂でプロの通奏低音付きとなれば、我々アマチュアにとっては勿体ない程の機会で、出演者達はちょっと緊張しながらも楽しく演奏できたのではないだろうか。

私達HRCは第三部でJ.H.シュメルツァー 6本のリコーダーの為のソナタ を演奏した。
曲全体が金管楽器によるファンファーレのような感じで、練習不足もあるがちょっとリコーダー向きではないような気がする。
通奏低音付きの場合、リコーダー1本で演奏する方が緊張はするが断然楽しめると思った。

更にもう一曲 Kさんのリュートと私のリコーダーで「涙のパヴァーヌ」 
ここしばらくはケーナに手を出すのも控えてリコーダーに集中した成果があったのかもしれない。
演奏中は精神の高揚はあったものの冷静な部分もあり、リュートの音を聴く余裕もあった。途中幾つかの「難所」も何とかクリアできて曲の終盤に近づいたとき「これは上手く行くかもしれない」との思いが頭に浮かんだ一瞬、指がもつれてフレーズを一つ飛ばしてしまった。しかしリズムは崩さず最後のフレーズに突入、最後のリュートの細かい音符を聞きなが何とか終了。
演奏が終わった直後リュートのKさんと顔を見合わせたが満足そうだった。
席に戻ったときHRC代表のYさんの「今までで一番良い演奏だったよ」との言葉が嬉しかった。

最後は」細岡師匠 Cem. 矢野薫さん  Vdg. なかやまはるみさん による講師演奏
D.オルティス パッサメッツオ・モデルノ
G.フレスコバルディ そよ風吹けば 
チェンバロは暴れまくり、ガンバは弓でなく指でコードを弾いているのでフラメンコギターのようだ、細岡師匠は歌とリコーダー
いつもとは違う雰囲気に少しビックリ、数日後にも同じメンバーでライブ演奏するそうだ。

・・・・・・・・

今録音の編集作業をしながら「涙のパヴァーヌ」 を聴いているが、全体に一本調子だし、細かいミスも沢山ある。
しかし名だたるプロ達の演奏に及ぶはずも無く、とりあえず満足としましょう。

写真はオリーブの演奏

8/02/2010

セロ弾きのゴーシュ 2

「印度の虎狩り」は実在の曲か

第六交響曲の他にもう一曲重要な曲がある。「印度の虎狩り」だ
練習を冷かしに来た三毛猫をキリキリ舞させ
楽長に「あんな曲」と言わせ
最後に大喝采を受ける曲

ネコ→トラ→印度の虎狩 とイメージが拡大して行くこの曲名は物語が進行していく上で重要な役割であるが、どうも実在の曲では無いようだ。

YouTube などで調べてみると "Hunting Tigers Out in Indiah"は見つかった。

http://www.youtube.com/watch?v=YxgK9Hj6Mas

しかし聴いてみると「印度の虎狩り」というわざと大げさな曲名をつけて、それを茶化しているような感じで
ゴーシュが演奏した曲とは全く別物であるとの印象である。

また賢治のレコードコレクションの中にもそれらしい曲名は含まれてないようなので、この「印度の虎狩り」と言う曲名は賢治の創作と考えても良いと思われる。
1982年のアニメ映画「セロ弾きのゴーシュ」では「インドの虎狩り」とあと一曲「愉快な馬車屋」は間宮芳生が新たに作曲したそうだ。

8/01/2010

涙のパバーヌ

まだCDが発売される前、LPレコードが全盛だったころ、ハンス・マルティン・リンデ「ブロックフレーテ名曲集」のLPレコードを持っていた。
当時LPレコードは大変高価だったのでそれほど多くのLPを所有していたわけではない。
ヘンデルやテレマンのソナタ、天使のナイチンゲール、グリーンスリーヴスによる夜想曲、などが入っており
特に気に入った曲はリュート伴奏の「涙のパバーヌ」ヴァン・エイク 、リュートはコンラート・ラゴスニッヒとなっていた。

・・・時は流れ、HRCが結成され・・ギターが得意なKさんがリュートを入手した。 しばらくして「合奏しませんか」と楽譜を見せられた、

ジョン・ダウランド(三つの舞曲)
一つの旋律楽器(リコーダー、フルート、ヴァイオリン)とギター(リュート)のための(コンラート・ラゴスニック編) 日本ショット社 1981年

この中の一曲が「涙のパバーヌ」 旋律楽器のパート譜にはハンス・マルティン・リンデの名前もある
まさにレコードの演奏そのものの楽譜ではないか!

Kさんがこの楽譜を入手したのは80年代で、当時ギターを演奏していたKさんはリコーダーとの合奏を目指していたわけではなく、偶然入手したのでその後ずっと本棚に眠ったままになっていたらしい。

「昼下がりのコンサート」などで合奏したのだが、近江楽堂で演奏しないかと細岡師匠から声がかかった。
最初は気後れしていたが、こんな機会は滅多に無いことなので、思い切って受けることにしたのだ。

多くのリコーダー愛好家の前でこの曲を演奏することは、かなり勇気を必要とするが、
8月8日の演奏会まであと一週間、「セロ弾きのゴーシュ」に成るのは無理としても、気持ちだけでも、そのつもりで演奏に臨みたいと思っている。

写真は、LPをコピーしたCDと「涙のパバーヌ」の楽譜

7/24/2010

セロ弾きのゴーシュ 1

宮沢賢治が好きで時々思い出したように本棚から引っ張り出して読んだりしている。ハンドルネームの"KENJI" も実は彼から借用しているのだ。(もったいなくも)

賢治自身はチェロを所有し熱心に練習したが、演奏技術はなかなか進歩しなかった。
当時教則本もほとんど無く、花巻では手ほどきをしてくれる先生などいなかったので、上京して交響楽団のメンバーに「三日間でセロの手ほどきをしてくれ」などと無理を言って実際にレッスンを受けたこともあるらしい。

彼のオーケストラでの演奏経験は無いはずで
チェロの腕前にしても花巻の音楽環境にしても極めて乏しかったはずだが、上京した折、オーケストラの練習を見学し貪欲に吸収したのだろう、「セロ引きのゴーシュ」のオーケストラの練習風景は的確である。

ゴーシュの住んでいた町には活動写真館付きとはいえ第六交響曲を演奏するプロの楽団があり、金沓鍛冶や砂糖屋の丁稚の寄り集まり(つまりアマチュアの楽団)まであるらしいのだ。

さて第六交響曲とは誰の作品だろう有力な候補は
ベートーヴェン 第六交響曲 「田園」
チャイコフスキー 第六交響曲 「悲愴」
マーラー 第六交響曲 ・・・・・・
交響曲を作曲した作曲家は数多くいるし、ほとんど6曲以上作曲しているから候補は無限にあるわけだが、当時賢治が所有していたSPレコードのリストの中にベートーベン「田園」があるのでこれが最有力だろう。
しかし「セロ弾きのゴーシュ」や彼の残した文献などからは特定はできないそうだ。

ゴーシュが楽長から痛めつけられている間、他の楽員は「気の毒さうにして、わざと自分の譜をのぞき込んだり、自分の楽器をはじいて見たりしてゐます」・・・このあたり妙にリアルだと思いませんか?

続く・・・

7/11/2010

リグナムバイタ

所有するアハユの木製ケーナ、購入するとき材質の名前を確認しなかった、
ローズウッドの仲間ではないかと思っていたが、このほどリグナムバイタと判明

重量はズシリと重く170g 、竹製のケーナが85g 程度だから2倍の重さである

比重は1.28 、黒檀(1.09)、ローズウッド(1.04)に比べてもはるかに重い
木材の硬さとしては黒檀やローズウッドに劣るかもしれないが、強度は上回りそう、昔は船舶のスクリューシャフトの軸受けとして使われたとの事でズシリとしたその重さは武器にも使用できそう、もしケーナ練習中に賊に襲われたとしてもこれで十分渡り合えるかもしれない。
試しに水を張った「風呂おけ」に落としてみるとバチャンと簡単に底に沈んでしまった。
竹製のケーナに比べて音の鳴りがイマイチだったのだが、最近は慣れてきたのか高音も比較的良く鳴るようになった。
音程が良いのでリコーダーと合奏することが多い私にとっては大切な一本となっている。

「リグナムバイタ」はラテン語で"生命の木"を意味するそうで、樹液が万病に効くとされて、名づけられたらしい。
写真はアルトリコーダー(ローズウッド 竹山)と並べたケーナ(リグナムバイタ アハユ)

6/27/2010

第9回昼下がりコンサート終了

6月27日昼下がりコンサート終了した
第一回目が昨年の6月だそうですから一年が経過し 今回で9回目となりました。

最初のころは一ヶ月ほど前から練習を重ねて演奏会に臨んだのですが
今回は曲目が決定して楽譜をもらったのがなんと演奏会の3日前
木曜の夜の練習と土曜の午後練習後は当日のリハーサルだけ
演奏内容は別としてやっていることはプロ並み

ミスもあったが、何とか格好だけはついた感じ
度胸が付いたと言うより、ズーズーしくなっただけかも知れない

プログラムは
七つの水仙・・・・L.ヘイズ&F.モスリー
真夜中のギター・・・河村利夫
あなたの心に・・・・都倉俊一
若者たち・・・・佐藤勝
この広い野原いっぱい・・・・森山良子
コンドルは飛んでゆく・・・ダニエル.A.ロブレス
花祭り・・・・E.サルディバル
昴・・・・・・谷村新司
神田川・・・・南こうせつ
スターダスト・・・・ホギー.カーマイケル
美空ひばりメドレー・・・・高梨征治編曲
青い山脈・・・服部良一

今回ケーナの演奏は
恒例の「花祭り」 かなり慣れてきたけれども最後の部分の高音がかすれてしまった
「美空ひばりメドレー」のリンゴ追分では少し余裕が出来た
「コンドル・・・」はリコーダー用の楽譜を使用、前半はケーナで、後半はアルトリコーダーで演奏
一般的な「コンドル・・」と調が異なるのでケーナでは難しかった

「昴」「神田川」「スターダスト」はTさんのクラリネットソロ、私はアルトリコーダーで対応したが
練習量が少なく、リズムに乗り切れず、苦戦した。

次回は7月25日の予定

6/12/2010

ロビーコンサート終了



6月12日中央文化センターロビーコンサート(稲城)が終了しました。
曲目は5月の「つどい」演奏会で使用した曲を一部入れ替えて使用

1.青い山脈
2.美空ひばりメドレー
3.ふるさと
4.アリアNo3
5.アベ・ベルムコルプス
6.イエスタデー
7.サリーガーデン
8.花祭り
9.白い渚のブルース(Strangers on the Shore)
10.テネシーワルツ
11.鈴懸の径
12.浪路はるかに
アンコールとして鈴懸の径

会場の響きも良好、直前には別室で全曲を「おさらい」出来て、落ち着いて演奏に臨む事が出来ました。
曲目も日本の歌、クラッシックの名曲、ビートルズ、アイルランド民謡、南米フォルクローレなどいろいろあり
楽器もリコーダーだけではなく、クラリネット、ケーナ、ボンボ、チャランゴ、ギター、各種パーカッションなど多彩でした。
お客さんには楽しんでもらえたと思います。

私は今回リコーダーのほかケーナも演奏、
音がちゃんと出るか心配でしたが、何とかなったようです。
リコーダーからケーナに持ち替えたときすぐに音が出ないことがあるのです。
特に今回美空ひばりメドレーでは
アルトでスタート「港町13番地」、次にケーナで「リンゴ追分」、最後にソプラノで「東京キッド」
間は2小節ほどしかないので、切り替えが大変、楽器の持ち替えや指使いの変化だけではなく
呼吸法や構え方も違うので気持ちを瞬時に切り替えなければならない。
必死で「リンゴ追分」を演奏したあとソプラノに戻るのが難しかった。

写真は「鈴懸の径」の演奏中
Tさんがクラリネット、私がソプラニーノ
会場はロビーなので雑音もあったが、絵画が展示され明るく雰囲気も良い。