3/18/2012

Ego sum panis vivus


フレンドシップコンサートで演奏した曲 
Ego sum panis vivus (我は生けるパンなり)

パレストリーナ(Giovanni Pierluigi da Palestrina) によるモテトゥスに分類される4声の曲
この曲も結局練習時間が不足のまま演奏会を迎えてしまった。できれば今後も練習に組み入れてもう少し仕上げて見たい。パートを入れ替えて練習してみるのも効果があるかもしれない。

原曲は4声の声楽曲で

同一のテキストがパート別にずれながら次々に歌い出す。拍を数えているようではダメで、他のパートのきっかけや絡みを覚えて歌い出さなければならない。拍を数えていると聴いている方でもそれがわかってしまう。 

この部分のテキストは(ヨハネによる福音書6:48-50)は有名な場所らしく、パレストリーナ以外でも何人かの作曲がある。

 YouTube でも、Ego ・・・で検索すると 簡単に見つける事ができる、私の推薦はこれ。画面は4声の楽譜になっていて、曲が進行するにつれて自動的に譜面がめくられる。さらにすごいのは同じ曲がソプラノ優先、アルト優先、テナー優先、バス優先と優先パートが左チャンネルから強調されて聴こえるファイルがそれぞれ別にアップされている事だ。もちろん優先なしのバランスファイルもあるから、5種類のバージョンがアップされていることになる。受け持つパートが決まっている場合はファイルを選ぶ事によって自分のパートが強調された演奏を聴くことが出来るわけだ。下記は優先なしのバランスファイル

http://www.youtube.com/watch?v=ms2rkmsL4DY&list=FLxWlAd_uQOwZ25pE-L2q8YQ&index=5&feature=plpp_video

 ソプラノが
 Ego sum panis vivus (我は生けるパンなり) と歌い出し、他のパートが追いかける

最後は
non morietur,  non morietur.(死ぬことはない)
の繰り返しで終わる。

Ego sum panis vivus
Patres vestri manducaverunt manna in deserto
 --------------------------
non morietur,  non morietur.


ラテン語は解らないのだが、楽譜の最後に英語で聖書の該当箇所が記載されている

I am the bread of life. Your forefathers ate manna in the desert,but they died.
This is the bread which comes down from heaven he who eats of bread will not die.(John 6:48-50)

日本語聖書による同じ部分を引用する (ヨハネによる福音書6:48-50)
「私は命のパンである。あなた方の先祖は荒野でマナを食べたが、死んでしまった。
しかし、天から下ってきたパンを食べる人は、決して死ぬことはない。」

 <キリスト教徒でもない私が無謀にも解説をしてみる>

マナとはモーセが民を率いて荒野をさまよった時、神が与えてくれた食料である。 神から与えられたとはいえ非常用の食料 。しかし今度のパンは永遠の命を保証されるパンなのである。つまりはモーセは予言者の一人ではあったが、今回のイエスはもっと格が 上で、「神直属」であることをこの箇所で表明している文章。

それにしても英文の率直な表現は本当にこれで良いのかと驚いてしまう。「ジョン 6:48-50」とあり、中学の英語で習ったような構文と単語が並んでいる。 

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