中学生だった私は楽器屋で不思議な形の笛を見つけた
早速購入したのだが、アケタ製ト調の楽器であった、一緒に曲集も購入した、著者は明田川孝氏
確か「オカリーナの本」の題名で、赤い色バックにオカリナが並んでいた表紙であった。
リコーダーの音に比べ哀調のある響きは独特の雰囲気があり、独奏には向いている
比較的単純な曲でも十分サマになり楽しむことが出来た、「峠の我が家」などはよく演奏した。
特にこの曲のメロディーに上声部が付くアレンジがカッコよくて今でも演奏できると思う。
友人にもオカリナを勧めて購入してもらったが、なかなか上達してくれなかった。
楽器も徐々に増えて、ト長、ハ調、ト長アルト、ハ調バス、そして二重オカリナのダブレットなどを所有していた。
中学校の教師をしていた父親から情報があった。
同僚の美術のM先生が荻窪の工房でオカリナの製作にも携わったことがあり御自身もオカリナを演奏するとのことであった。
身近にそんな方がいるなんてまさにビックリで早速自宅に来ていただいたことがある、オカリナを何個か持参されて演奏もして頂いた。
私の所有楽器の2オクターブ目の音程に不満を訴えると、楽器を点検してくれて
最近の楽器は品質が落ちたかもしれないなどと呟いていた。
最後に「こういう楽器が好きな奴に悪い奴はいませんよ」と言われたことをまだ記憶している。
写真は現在手元にある楽器で左が最初に購入したト調、奥がハ調、右は磁器製のオカリナ(メーカー不明)
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