ソプラノやアルトのリコーダーを入手して我流で知っている曲を吹いていたころ母親が「婦人之友」の記事を見せてくれた。
そこには串田孫一氏のご家族と仲間がリコーダーを持って集合している写真が掲載されていて、楽器もソプラノからバスリコーダーまで揃っていた。
いつか自分もその様な仲間に加わって合奏してみたいとは思ったが、地方の都市では仲間もいないし、楽器も無く夢でしかなかった。
その1~2年後・・私の記憶では中学1年のころ楽器屋のショーウインドーに木製のテナーリコーダーが展示されていたのだ。
樹脂製のソプラノやアルトの音色に不満を感じていた私にとって「これぞ楽器」という感じで衝撃的だった。
両親に三拝九拝して買ってもらったが、入手までは一ヶ月以上かかった。確か3900円との記憶があるが確かではない。
早速吹いてみたが、音が弱く、つまり易く、期待に反してガッカリした。手入れと称してオリーブオイルを塗りまくったのが災いしたのかも知れない。
今にして思えば、テナーをソプラノのように吹きまくってはダメで、安定したタップリの息が必要と思うが、当時は誰もそんなことを教えてくれるわけもなかった。
鰐皮を模したハードケースに入っていて、カエデ材ニス仕上げドイツ運指、金属製指掛け付き、右小指はシングルキー、
Superio Tenor Pipe Nikkan と刻印されている。吹き込み口の部分の塗装が剥がれた為、自分でニスを塗ってある。
私が自分で書き込んだ文字は1963と読めるが、これだと中学3年であり記憶とは少しズレがある
・・・続く・・
0 件のコメント:
コメントを投稿